安全歩行を補助する白杖

白杖を携帯したり積極的に使用することで、移動・歩行をより安全なものにできます。周囲に視覚障害者であることを伝えるとともに、路面の変化を確認することで、危険を察知するための判断材料が得られるからです。
白杖には種類があります。それらの組み合わせの中から、使用する目的と自分の身体にあった白杖を選択しましょう。
目的別にみると、周囲に向けてシンボルとして持つのか(細目・軽め)、実際に歩行のために使うのか、さらに身体を支えるための強度も必要なのか(太め・重め)、という違いがあります。
形状別では、1本のまっすぐな直杖と、いくつかのパーツごとに折り畳める杖という選択肢があります。直杖は頑丈であるだけでなく、路面の変化がとらえやすいという特徴があります。折り畳み式は携帯性に優れているのに加え、会食時や観劇のような狭い場所での取り扱いやすさが特徴です。
素材も様々です。金属はアルミ製であるのに対し、樹脂はカーボン製を中心に、軽くて強度のある素材が使われています。またグリップと本体の素材を変えることで、持ちやすさ・握りやすさを考慮した製品も多くなっています。
杖の先端に付けるパーツ(チップ、石突)にもさまざまな素材・形状があります。どれがいいとは一概に言えず、しかも路面の捉え方と歩きやすさに影響するので、特に初回は試してから選ぶことをお勧めします。

写真:直杖・折り畳み・チップ4種

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