EYEサポートニュース 2016年8月号 センターからのお知らせ イベント情報 本の玉手箱 新刊点字図書案内 新刊デイジー図書案内 ■センターからのお知らせ(4本) 連絡先の変更があった際には、お知らせください テキストデイジーの製作を開始しました 「テキストデイジー」の利用について テキストデイジー図書のご紹介 暑中お見舞い申し上げます。 連日の酷暑、皆様いかがお過ごしでしょうか。 当センターの夏は、ボランティア養成でにぎわっています。点訳・音訳・アイサポート・・・。今年度から総合的に視覚障害者をサポートできるボランティアの養成を開始しました。いろいろ新しいことに挑戦するセンターですが、この夏は「人」の育成に挑戦しています。 ■連絡先の変更があった際には、お知らせください。  利用者の皆様の登録情報の更新を行っています。電話番号・住所等の変更があった場合は、貸出担当までお知らせください。お手数をおかけしますが、ご協力をお願い致します。 ■テキストデイジーの製作を開始しました。 「デイジー図書」といえば、音訳ボラの読む「デイジー」をイメージしますが、こちらの「テキストデイジー」は合成音声です。 パソコンなどの画面を使えば、文字を拡大したり、配色を変えたり、読んでいるところをハイライトしながら再生することもできます。使い方で、弱視の方には読みやすいかもしれません。 また、固有名詞や専門用語なども漢字で表記されますので、漢字や意味の墨字情報を音声で知りたい方にも有効です。 さらに、一番のメリットは、早く完成するという事です。原本のスキャンと、修正・校正・編集という作業を経ますが、製作ボランティアの研修を重ねれば、きっと早く提供できるはずです。 ただし、難点もあります。合成音声ですから、音訳ボラさんの読みの正確さやアクセントの心地よさにはかないません。 「音声デイジー」と「テキストデイジー」一長一短ですが、ぜひ一度お試しください。 ■「テキストデイジー」の利用について ●とっても便利な、デイジーって? そもそもデイジーとは、視覚障害者の読書のために開発されたものです。1枚のCDに50時間もの録音が可能で、読み上げ速度も早くも遅くもでき、読みたいページや章へ飛ぶこともできる、そんな便利なデイジーですが、音訳ボランティアの録音による、皆様ご利用のものを「音声デイジー」と呼び、その他に、合成音声で読み上げるものを「テキストデイジー」と呼びます。 ●テキストデイジーって? 日本では、平成22年の著作権改正により、ようやくテキストデイジーの製作・貸出が合法化されました。 音声デイジーと同じように、読み上げ速度やページ移動などの機能が利用できます。その違いは、人の声か合成音声かということですが、そのメリット・デメリットは前出「センターからのお知らせ」の1ページでご紹介しました。 ●利用できる機種・ソフト 再生機器 ・プレクストークPTN2/ポケットPTP1/リンクポケットPTP1LINK。 ・ブレイルセンスU2/オンハンドU2ミニ ・BMS16/40。 PC用ソフトウエア ・My BookV。 ・AMIS3.14日本語版(日本リハ協会HPから無料ダウンロード)。 ■テキストデイジー図書のご紹介 ●哲学: 意識と無意識のあいだ 213ページ マイケル・コーバリス 著 鍛原 多惠子 訳。 2015年 講談社 145.1。 ぼんやりしているときほど脳は活発に働いていた。脳科学・心理学の分野で注目を集めている脳と心のメカニズムをひもとく。 ■イベント情報(5本) 県民の日イベント「フェスタ・シズウエル」 出前!移動センターin森町 第3土曜日は「いーらサロン」 趣味と実益の「ITサロン」 好評!!「歩行サロン」 イベント情報 ■県民の日イベント「フェスタ・シズウエル」 〜年に1度のお祭り「フェスタ・シズウエル」に、 当センターも参加します。〜 『みんなで使えるグッズ展〜ゲーム、雑貨、便利機器』    日時:8月20日(土) 10:00〜15:00    場所:県総合社会福祉会館シズウエル 内容は、地域の子供たちもたくさん来場することから、オセロやトランプなどのよく知られたゲームや音当てゲーム「アラビアの壺」を楽しむコーナーを設けます。また、自由研究に役立ちそうな「便利グッズあれこれ」、点字体験コーナーなど、興味を深められる企画も準備します。 会館全体でさまざまな企画を用意していますので、足を運んで楽しんでいただければと思います。 ■出前!移動センターin森町  東西に長い静岡県、来所が難しい皆様のお近くに、センターが出向いていければ!という企画です。今回は遠州・森町。 お近くの方、西部・近隣の皆様、どうぞお出かけください。 「見えない」「見えにくい」でお困りのことなんでも相談 日時:10月14日(金) 13:00〜16:00 会場:森町文化会館 1階 第2研修室 住所:周智郡森町森1485(天浜線・森町病院前駅徒歩1分) ※詳細は追ってご連絡します。 ■第3土曜日は「いーらサロン」 ●9月17日(土) 避難所運営ゲーム「HUG」体験会 講師:郷隆志氏(静岡県地震防災アドバイザー) 時間:13:15〜16:45 会場:県総合社会福祉会館 シズウエル 5階 集会室 定員:30名(視覚障害者と健常者と半々) 〜避難所運営ゲーム、頭文字を取ってHUGというこの体験型シミュレーションゲームが、じわじわとはやっているのをご存じですか。神戸、東日本、そして熊本と続いた地震災害。いつ何時、この静岡をおそうかもしれない東南海地震に備える1つとして、避難所の運営をシミュレーションしておけば、いざというときの安心感に繋がります。視覚障害者でもプレイできるように、文字を大きくし点字をつけ触感を変えて工夫を凝らした「点字HUG」を、専門家の解説・アドバイスで行います。〜 ●予告!10月15日(土) 静岡あっちこっち 〜静岡駅周辺の「お町散歩」はいかが。そういえばセノバってどんな店があるの?呉服町にきもの屋さんはほんとにあるの?昼間の両替町なら歩いてみたい。気になるあの店はどんな店?そんなお町気分におまちどおさま!そんな声に応えて外に出てみましょうか…。〜 *** ところで、「いーらサロン」って? *** 「いーら」とは、静岡人らしい奥ゆかしさ、決して押しつけではない「いいでしょ」というニュアンスと、英語の「era(イーラ・時代)」から、「自らが参加する新しい時代」を目指した造語です。 ■趣味と実益の「ITサロン」 時間:13時15分〜16時45分 ●9月3日(第1土曜日)  パソコンの困ったをゾロリ解決〜何でも相談編 〜こんなときどうするの、いったいこれはなに…。困っていることをお寄せください。実際に現象を確認したり、その場で調べたり、あるいはほかの操作法を試したりして、解決策を考えてみましょう。解決できないときは宿題となるかもしれませんが、極力解決に努力します。〜  ●10月8日(第2土曜日) 音をいじって自分の世界を作ってみよう 〜ウィンドウズのスタート音、ちょっとダサいな、自分好みのものに差し替えたい。生録した音を少し変えたい、エコーを付けるとか。サウンド編集したいけど、お金をかけたくない。そんな方のための、音編集講座。参加者の顔ぶれによって、内容を調整します。〜 ■好評!!「歩行サロン」 ●9月3日(土)開催 時間:13時〜16時(要予約) 歩行訓練士が2人(男性および女性1人ずつ)で対応しますので、女性の方も男性の方も、お一人でもご家族とでも、安心してご利用いただけます。 白杖の選び方や購入、あるいはガイド歩行など、歩行にまつわる悩みや疑問などにお答えします。 外歩きを楽しく、そして少しでも安全に、体験しながら、あなたに合った移動のお手伝いをいたします。 ■本の玉手箱(3本) 第155回芥川賞・直木賞決定!(平成28年上半期) 点字図書を差し上げます。 私の一冊 本の玉手箱 ■第155回芥川賞・直木賞決定!(平成28年上半期) ●芥川賞 『コンビニ人間』 村田沙耶香(むらたさやか)著 (点字・デイジー 製作中) “クレージー沙耶香”と異彩を放つ期待の新人作家。受賞作はコンビニ勤務18年の36歳・独身女性が主人公。「結婚は?」「まだ、バイト?」と周りから『普通』を求められ、異物扱いされながら、ずれた言動で突っ走る姿が悲しくも、可笑しい。 <その他の作品> 『消滅世界』(点字全4巻・デイジー7:04) 『しろいろの街の、その骨の体温の』(点字5巻・デイジー7:39) ●直木賞 『海の見える理髪店』 荻原浩(おぎわらひろし)著 (デイジー 6時間12分、点字・テキスト 製作中) 5度目のノミネートで受賞。ベテランの熟練の技、心打たれる内容と評価も高い。受賞作は、ある想いを胸に秘め、古い理髪店を訪ねた「僕」と店主が交わす特別な時間を描いた表題作など、永遠のようで儚い家族の日々を描く6編の短編集。 <その他の作品> 『さよならバースディ』(点字全5巻、デイジー9:58) 『砂の王国(上・下)』(点字6巻・6巻、デイジー11:31・11:10) ■点字図書を差し上げます。 バインダーなしの簡易製本です。ご希望の方は貸出係まで 『日本のいちばん長い日』 半藤一利著 (全8巻) 『闇の守り人』 上橋菜穂子著 (全4巻) 『街道をゆく(4)』 司馬遼太郎著 (全5巻) 『限界点』 ジェフリー・ディーヴァー著,土屋晃訳 (全8巻) ■私の一冊 堂本 邦子 『罪と罰』を読まない 岸本佐知子・三浦しをん・吉田篤弘・吉田浩美/共著 私にはどうしても読破できない本があります。 ここ何年もの間、何度も、懲りずにチャレンジしているのですが、どうしても途中で頓挫してしまうのです。 その理由を探るに・・・ 長編のハードカバーは寝ながら読むには重すぎる。 翻訳ものの言い回しが古すぎて、日本語訳が入ってこない。 登場人物のロシア人名が長すぎて、覚えられない。 言い訳をいろいろあげつらっても、結局は面白くないのです。それなら、「もう読まない」と決めた、ちょうどその時、新聞の広告欄で目にしたのがこの本、『「罪と罰」を読まない』でした。 何とタイミングよく、共感できるタイトルであることか。 ただただそのタイトルと、「読まない」と言い切る作家たちに共感し、その本を読んでみることにしました。 てっきり、「そんなに暗くて苦痛な本は読まなくていいよ」と言ってもらえるものと思ったら、予想に反して、「読んだことない! 確か青年が人を殺す話でしょ?」…そんな4人の作家・翻訳家が『罪と罰』を読まずに読書会を開くという内容でした。 この読んでいない4人が、勝手な推測を交え、感想を述べていく、読後ならぬ読前感想会の様子が何とも面白いのです。 私のように、『罪と罰』を読破できないでいる方はもちろん、尊敬すべき読破された方にもおすすめします。 読破した方は、「それは違うだろう。おいおい」と突っ込みを入れたくなるでしょうし、読破できなかった方、これから読もうかと思っている方は「そんなに軽くていいの」と世界の名作を前に楽な気持ちになるでしょう。読書は楽しめばいいのです。 難しいロシア人名も、覚える必要はありません。あだ名で呼べばいいのです。主人公のラスコーリニコフは「ラスコ」、殺害された長い名前の姉妹については、「ばあさんず」。ドストエフスキーくらいは略さないだろうと思いきや、それも「ドスト」。 世界の名作を完全になめきっています。どんどん読み飛ばし、本を楽しみ、推理し、また読む。最後には、「『罪と罰』って意外と面白いね」と読破してしまうのです。そして、読者は、「『罪と罰』読んでみようかな」という気にさせられてしまいます。 まんまと乗せられた私も、『罪と罰』にもう一度チャレンジ。 お陰様で、長年の苦悶の種だった『罪と罰』を、まるで推理小説を楽しむように、読み進めることができました。 何事も<気は持ちよう>のようです。皆様も、私の一冊『「罪と罰」を読まない』で気分転換をしてみてはいかがでしょう。 以下に、『罪と罰』にまつわる点字とデイジーの本をご紹介します。貸出担当までお問い合わせください。 「罪と罰」を読まない 岸本佐知子・三浦しをん ほか著 90分で読む!超訳「罪と罰」 ドストエフスキー著・日比野敦訳 *読みやすさ優先。「世界の名作ぐらい読んでおきたい」「でも長編はちょっと」という方向き。お気軽にどうぞ。 「罪と罰」 上・下 ドストエフスキー著 *いろいろな翻訳を読み比べるのも興味深い。 米川正夫訳/亀山郁夫訳/工藤精一郎訳/江川卓訳 刑場に消ゆ〜点訳死刑囚二宮邦彦の罪と罰 矢貫隆著 *昭和48年、ある死刑囚の刑が執行された。1500冊の点字本を遺した死刑囚の一生をたどるノンフィクション。彼が最後に点訳したのが「罪と罰」。点訳書に託した贖罪とは? ■新刊点字図書案内 2016年6月から7月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、説明文の末尾に(委託図書)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●哲学: 30歳から伸びる女、30歳で止まる女。 3巻 有川 真由美 著。 2015年 PHP研究所 159.4。 時間とお金を浪費するより未来に投資する、目の前の波に乗ってみるなど、30代を“最高の自分”として生きるヒントを紹介。 働く女性28歳からの仕事のルール。 3巻 田島 弓子 著。 2012年 すばる舎 159.4。 「10年後のキャリア」より「目の前の仕事」。元マイクロソフト女性営業部長が教える一生ブレないワークスタイルの基本。 限りなくシンプルに、豊かに暮らす。 2巻 桝野 俊明 著。 2015年 PHP研究所 188.84。 いらないものを削ぎ落とし、大切なものを慈しむ。人が陥りがちな「心のメタボ」をいかに解消するか、禅の考え方をもとに記す。 ●社会科学: 若者の貧困・居場所・セカンドチャンス。 4巻 青砥 恭 他編。 2015年 太郎次郎社エディタス 367.68。 学校から離脱する10代、使い捨てられる20代、30代。学校と社会のミゾに落ちたとき、彼らがやりなおせる仕組みを考える。 失敗しない介護施設選び。 3巻 横江 金夫 著。 2015年 幻冬舎メディアコンサルティング 369.263。 70年間、地域医療と福祉に取り組んできた老舗社会福祉法人の理事長が語る、安心して家族を託せる介護施設の見分け方。 ●自然科学: 「安静」が危ない!1日で2歳も老化する!。 3巻 上月 正博 著。 2015年 さくら舎 492.5。 リハビリテーション医学の第一人者が医学的見地から、誰でもどこでもいつでもできる「らくらく運動療法」を提唱する。 知られざる咳の正体。 3巻 伊藤 敏雄 著。 2015年 幻冬舎メディアコンサルティング 493.3。 2週間以上続く咳は身体からのSOS。咳治療歴25年のスペシャリストが、咳の本当の原因とその治療法を徹底解説する。 自宅で看取る良いお医者さん。 9巻 朝日新聞出版 編。 2015年 朝日新聞出版 498。 「自宅で最期を迎えたい」という希望をかなえるために必要な在宅医療の情報をまとめる。 家事で脳トレ65。 2巻 加藤 俊徳 著。 2015年 主婦の友社 498.39。 何歳になっても、脳は鍛えれば鍛えるほど成長する。家事をしながらできる脳のトレーニング法65例を提案する。 座らない!。 5巻 トム・ラス 著,牧野 洋 訳。 2015年 新潮社 498.81。 仕事の質は健康で決まる。ビジネスコンサルタントが「食事」「運動」「睡眠」のルールを提唱する。 ●技術: フランス人は人生を三分割して味わい尽くす。 3巻 吉村 葉子 著。 2015年 講談社 590。 日本人とフランス人の両方をよく知る筆者が、両国民のいい部分をうまく取り入れた「シンプルに、豊かに生きるヒント」を提案。 男と女のワイン術。 3巻 伊藤 博之 他著。 2015年 日本経済新聞出版社 588.55。 家飲みワインのお勧め品から、店でのオーダーの仕方、料理との合わせ方、ラベル買いで失敗しないヒントまでを語り尽くす。 ●芸術・スポーツ: 不動の魂。 3巻 五郎丸 歩 著。 2014年 実業之日本社 783.48。 「日本のフルバック」五郎丸歩が、少年時代から日本代表最多得点記録更新まで、ラグビー人生を語る。 リーダーのための「人を見抜く」力。 2巻 野村 克也 著。 2014年 詩想社 783.7。 人間をいかに育て、組織の中で起用していくのか。著者がプロ野球界で磨いてきた人間観察眼のすべてを明かす。 ●日本文学: 建礼門院右京大夫集。 7巻 糸賀 きみ江 全訳注。 2009年 講談社 911.138。 建礼門院徳子の女房として平家一門の栄華と崩壊を目のあたりにした女性・右京大夫の追想記。 ●日本文学 推理小説: 筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 4巻 谷 春慶 著。 2015年 宝島社 913.6。 祖父が残した謎を解き明かすべく、美咲は東雲を訪ねる。文字と書、人の想いにまつわる4つの事件を描く短編ミステリー。 ●日本文学 歴史・時代小説: 逢瀬 もののけ若様探索帖。 3巻 伊多波 碧 著。 2014年 廣済堂出版 913.6。 平戸藩主・松浦静山は幼い頃からもののけと話すことができた。死を間近にした静山は、亡き妻との再会を切望する。 雪辱の徒花 百万両の伊達男(3)。 3巻 稲葉 実 著。 2015年 双葉社 913.6。 何者かに拉致された慎之介は、謎の侍に老中筆頭・水野出羽守の暗殺を持ちかけられる。 首吊り志願 婿殿は山同心(2)。 4巻 氷月 葵 著。 2015年 二見書房 913.6。 南町奉行所の巻田禎次郎は、不忍池の端で若い男が殺されているのに出くわす。 ●日本文学 随筆・エッセイ: 野人力。 3巻 鈴木 光司 他著。 2015年 小学館 914.6。 ベストセラー作家による、人生という航海に迷える親、若者のための羅針盤となる箴言の書。 ●日本文学 日記・書簡: 谷崎潤一郎の恋文。 11巻 谷崎 潤一郎 他著。 2015年 中央公論社 915.6。 「春琴抄」「細雪」など、数々の名作のモデルになった姉妹と文豪がかわした書簡の全貌を明らかにする。 ●日本文学 ルポルタージュ: 親を送る。 5巻 井上 理津子 著。 2015年 集英社インターナショナル 916。 両親を相次いで亡くしたノンフィクション作家が、看取りの苦しさ、悲しみ、そして本当の意味で親を送るまでを描く。 女の顔が歪んだら。 2巻 藤田 花音 著。 2011年 文芸社 916。 一時は絶望の淵に立たされながらも、鍼灸師の資格を手にした著者の葛藤と努力の日々を赤裸々に綴る。 リタイア盲導犬と暮らした10年。 1巻 松本 ますみ 著。 2015年 北国新聞社出版局 916。 丸い目が特徴のラップス、ひょうきんな顔をしたフランク、雪が大好きだったエステル。リタイア盲導犬と過ごした日々を綴る。 ●外国文学: 欺きの家(上)・(下)。 (上)5巻・(下)5巻 ロバート・ゴダード 著 北田 絵里子 訳。 2015年 講談社 933.7。 古参社員ケラウェイが命じられたのは、社史編纂のための記録探し。それは、ある少年の死の真相をつきとめる旅でもあった。 国王陛下の新人スパイ。 8巻 スーザン・イーリア・マクニール著 圷 香織 訳。 2015年 東京創元社 933.7。 スパイとしてベルリンに送り込まれることになったマギー。そこで待ち受けていたのは、予想をはるかに上回る困難だった。 毒見師イレーナ。 8巻 マリア・V.スナイダー 著 渡辺 由佳里 訳。 2015年 ハーパーコリンズ・ジャパン 933.7。 死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるが、そこで思わぬ選択肢を与えられる。 ●社会科学 児童向: 思い出をレスキューせよ!。 1巻 堀米 薫 文。 2014年 くもん出版 J369.31。 東日本大震災の被災地で進められた、被災した写真を救う「写真洗浄」。その取り組みを、書籍保存修復士の姿を通して紹介する。(委託図書)。 ●外国文学 児童向: ベイジル ねずみの国のシャーロック・ホームズ。 1巻 イブ・タイタス 作 晴海 耕平 訳。 2014年 童話館出版 J933.7。 ねずみの国の名探偵ベイジルは、相棒ドーソン博士とともにあざやかな推理で誘拐犯を追いつめていく。(委託図書)。 ■新刊デイジー図書案内 2016年6月から7月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、説明文の末尾に(委託図書)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●哲学: 宗教は人を救えるのか。 8時間41分 釈 徹宗 著。 2014年 KADOKAWA 161。 解決できない「老・病・死」の苦悩を、どう受け止めれば安寧に生きられるのか。宗教の力を借りながら、生き方の手掛かりを探る。 ●社会科学: 介護保険は詐欺である。 5時間50分 日下部 雅喜 著。 2014年 三一書房 364.4。 「介護保険料に怒る一揆の会」が、保険の欺瞞とカラクリを明らかにする。 世界はフムフムで満ちている。 2時間21分 金井 真紀 文。 2015年 皓星社 366.29。 辞書編纂者や海女、牛飼い、落語家など、達人に突撃取材。 ●自然科学: 脳の中の天使。 20時間49分 V.S.ラマチャンドラン 著。 2013年 角川書店 491.371。 なぜ人間だけユニークな進化を遂げているのか。進化の過程で脳細胞が発達させてきた人間らしさの謎に迫る。 ●産業: かつお節と日本人。 7時間25分 宮内 泰介 他著。 2013年 岩波書店 667.2。 日本の食文化の名脇役、かつお節。この300年間に、かつお節の生産はどのように変わっていったのか、証言を元に描く。 ●芸術: 国境を越えて愛された歌。 9時間14分 竹村 淳 著。 2014年 彩流社 767.8。 人びとに愛され続ける不朽の名歌の誕生から、ヒットまでの知られざる歴史とエピソードを綴る。 ●日本文学 小説: また明日会いましょう。 4時間29分 小手鞠 るい 著。 2015年 KADOKAWA 913.6。 西新宿のアットホームなホテル、リリーガーデン。コンシェルジュのデスクには様々なトラブルや要望が持ち込まれる。 不良少年と彼女の関係(2)。 7時間31分 蝉川 タカマル 著。 2014年 KADOKAWA 913.6。 お嬢様の専属執事になった元不良の拳児は、クラスリーダーに抜擢され動転するお嬢様を叱咤激励する。 この国の空。 8時間11分 高井 有一 著。 2015年 新潮社 913.6。 戦争末期の東京。空襲に怯え不安な日々を生きる十九歳の里子の前に現れたのは、市毛という男だった。 ●日本文学 歴史・時代小説: ラ・ミッション 軍事顧問ブリュネ。 15時間04分 佐藤 賢一 著。 2015年 文藝春秋 913.6。 徳川幕府に雇われ陸軍の近代化にあたっていたフランス陸軍士官のブリュネは、戊辰戦争に身を投じることを決意する。 霞の剣 はぐれ鷹始末帳。 5時間51分 聖 龍人 著。 2005年 コスミック出版 913.6。 北町奉行所の同心鷹井十郎は、上役に挨拶もせず、同僚ともつるまない奇態ぶりから、『はぐれ鷹』と揶揄されている。 錦絵の女。 6時間54分 聖 龍人 著。 2008年 学研 913.6。 錦絵に描かれた女に興味を持った元北町奉行の楽庵。身元をしらべるうち、女が火事で死んだことを知る。 ●日本文学 ルポルタージュ: 女の顔が歪んだら。 2時間44分 藤田 花音 著。 2011年 文芸社 916。 一時は絶望の淵に立たされながらも、鍼灸師の資格を手にした著者の葛藤と努力の日々を赤裸々に綴る。 ●外国文学: 沈黙の果て(下)。 14時間12分 シャルロッテ・リンク 著 浅井 晶子 訳。 2014年 東京創元社 943.7。 それぞれに問題を抱えていた3組の家族。そして親密だった夫たちの結びつきには、驚くべき秘密が隠されていた。 憎むのでもなく、許すのでもなく。 13時間49分 ボリス・シリュルニク 著 林 昌宏 訳。 2014年 吉田書店 956。 1944年、ユダヤ人一斉検挙の犠牲となった6歳の著者は、収容所に送られる直前に脱出した。(委託図書)。 ■NHKテープライブラリー ●NHKラジオ番組「ラジオ文芸館」より: 東藤倉商店街。 0時間43分 あさの あつこ 著,北向 敏幸 朗読。 2010年 角川書店 913.6。 「夏の甲子園」をめぐるドラマを描いた傑作短編。(委託図書)。 藤十郎の恋 0時間43分 菊池 寛 著,宮崎 大地 朗読。 2011年 新潮社 913.6。 元禄期の名優坂田藤十郎の偽りの恋を描く。(委託図書)。 車窓家族 0時間43分 高田 郁 著,井原 洋介 朗読。 2013年 双葉社 913.6。 美しい景色と共に紡がれる家族の物語。(委託図書)。 汐の恋文 0時間43分 葉室 鱗 著,塩田 慎二 朗読。 2013年 光文社 913.6。 戦国時代末期、妻から夫に宛てた一通の恋文をめぐる夫婦の絆の物語。(委託図書)。 この子誰の子 0時間03分 宮部みゆき 著,入江憲一朗読。 2008年 新潮社 913.6。 激しい雷雨の夜、留守番をするぼくの前に現れた女性は赤ん坊を抱いていた。その赤ちゃんはぼくの妹だという。(委託図書)。