EYEサポートニュース・メール版 2018年8月号 カンカン照りの太陽が肌を突き刺す夏本番を迎えています。皆様いかがお過ごしでしょうか。 連日、猛暑だ!酷暑だ!極暑だと、暑さの最上級はどこまで上がっていくのでしょう!? こんな時は、こまめな水分補給と早めの休息で、お体大切にお過ごしください。 ■夏の「点字かわら版」はかき氷特集です! 6月号は、シズウエル周辺のカフェ探訪。北街道沿いにある素敵なカフェをご紹介しています。7月号は、この夏食べたいかき氷特集。西部地区と東部地区のかき氷対決です。ぜひご活用ください。 ■「自分だけは大丈夫」病に罹っていませんか。 昨今の地震・火山・自然災害の情報から、「そんなことは考えたくない」と思うのが人間の心理です。しかし、来る9月30日「防災フェア」では、災害時の行動や日ごろからの防災・減災意識について、敢えて、皆様とともに考えたいと思います。ぜひご参加ください。 ■臨時休館のお知らせ 10月1日(月)は、前日・日曜日の「防災フェア」開催のため、臨時休館といたします。利用者の皆様には大変ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 ■夏休み読書感想文課題図書(デイジー)の貸出受付中! 小学校低学年/ルラルさんのだいくしごと(いとう ひろし作) 小学校中学年/レイナが島にやってきた!(長崎 夏海作) 小学校高学年/ぼくとベルさん(フィリップ・ロイ著) 中学校/千年の田んぼ(石井 里津子著) 高等学校/いのちの贈りもの(フランシーヌ・クリストフ著)・・・など ※全17冊のデイジー図書があります。ご希望の方は貸出係まで ■アイサポ防災コラム 〈生き延びなければ、その先はない!〉 (文:静岡県地震防災アドバイザー 郷 隆志) ●その2:南海トラフ巨大地震が起きるのはなぜ? 大地震は主に、プレート境界型地震(海溝型地震)と活断層地震(内陸型地震)に分けられます。 ではなぜプレート境界型地震が起きるのか? 地球の中心は内殻〈ナイカク〉、その外側を外殻〈ガイカク〉、さらにその外側がマントルに覆われています。そのマントルからマグマが地表に向かってドンドン上がってきますが、地表近くで冷えて固まります。それは板状で岩盤「プレート」と呼ばれていますが、停まることなく大きくなっています。ほぼ球形をした地球の表面は、サッカーボールやバレーボールのように十数枚のプレートに覆われているのです。 しかし地球の表面積は殆ど変わっていません。なぜか? それは、大きくなった海のプレートが陸のプレートの下に潜りこんでしまうからです。海のプレートが陸のプレートの下に潜り込む時に、陸のプレートを引きずり込みますが、限界を超えた時に陸のプレートが元に戻ろうとして跳ね上がり、大地震や大津波を起こしてしまいます。 太平洋プレートの上にあるハワイ島の火山群の一つ、キラウエア山の噴火活動が活発になっていますが、マグマの動きによるもので、噴出されたマグマは火山ガス、溶岩、軽石、火山弾、火山灰などで成り立っています。そのハワイは毎年8センチ程度の速さで日本列島に近づいています。 私たちが生活している静岡県の大地はユーラシアプレートと言い、その下にフィリピン海プレートが潜りこんでいます。その為に100年から150年周期で東海地震・東南海地震・南海地震が殆ど三連動で起きていますが、前回の東海地震が起きてから既に164年が経過しているので、いつ起きてもおかしくないと言われているのです。 東日本大震災を経験したことによって、国も静岡県も東海から九州の日向灘にかけての南海トラフ巨大地震対策を進めています。 ●その3:大阪府北部地震から学ぶこと 6月18日午前7時58分に起きた大阪府北部の地震は、最大震度6弱。静岡県内でも震度3から震度1を観測しました。 この地震で21日現在、死者5人、重軽傷者およそ400人を出す大きな災害になってしまいました。大阪府高槻市の小学校脇の通学路に面したブロック塀が倒れて、学校に到着寸前の9歳の女の子が下敷きで亡くなったほか、コンクリート塀の下敷きや家具の下敷きなどで高齢者4人が亡くなっています。また、大阪府北部の被災地を中心に多くの人が避難所生活を続けています。残念でならないのは、 6434人が亡くなった23年前の1月17日に起きた阪神淡路大震災の教訓が活かされていなかったことです。なぜ違法なブロック塀が放置されていたのか。なぜ家具の転倒防止対策がされていなかったのか。またある公立病院では、ガスや水道が使えなかったり、医師などが交通機関マヒの為に病院に到着出来なかったりと大混乱しました。 静岡県内には今年4月1日現在、拠点病院は22、救護病院は89ありますが、病院の耐震化や水道タンクの耐震水槽化など水の確保のほか、都市ガスが止まってもLPガスで対応出来るようにしています。 震源域付近には有馬(ありま)―高槻(たかつき)断層帯、生駒(いこま)断層帯と上町(うえまち)断層帯などが存在していて、さらに大きな地震が起きる可能性を指摘する地震研究者もいます。 このところ地震の少ない群馬県で地震が起きたほか、千葉県東部でも地震が続いています。東日本大震災や熊本地震の余震もいまだに続いています。地震国日本では、いつどこで地震が起きても不思議ではないと言われています。 直ぐにでも確認して欲しいのは、昭和56年5月31日以前の木造住宅の耐震化。家具の固定。水や食料の1週間分以上の備蓄。避難地、避難路の確認です。東海地震や南海トラフ巨大地震が起きると、警察や消防は機能しない恐れがあります。自助・共助。地域の中のことは、地域の中で解決するしか有りません。 ■第2回「防災フェア」のご案内 〜改めて考える、生き延びなければ、その先はない!〜 昨年は、熊本地震や九州北部豪雨での対応や、そこから得られる教訓を学びました。いかに日常生活の中で備えるか、そしていかに発災時の混沌を生き延びるか。結局この2点に集約されます。 地震防災アドバイザー・郷様のご協力で今年度から始まった防災コラムの連載も、このテーマを掲げて注意喚起しているところです。 そして今回の防災フェアでは、改めてこの「日常の備え」と「発災時に生き延びる」ことに焦点を当てて開催します。 詳細につきましては、8月中旬に送付するチラシをご覧いただくとして、概要を下記に記します。 皆さん、お誘いあわせのうえお越しください。 日時:9月30日(日曜日)、10時〜16時 会場:シズウエル7階 703会議室ほか 講演:『地震災害と豪雨災害〜生き延びてこそ、明日が来る』 講師:郷 隆志 氏(静岡県地震防災アドバイザー) 内容:防災グッズ紹介、簡単レシピの避難食(実食)、日常の備えや発災時の対応について(発表)、講演会など(予定を含む) ※詳細は後日お送りするご案内をご覧ください。 〈土曜日は「3つのサロン」をお楽しみください!〉 ■イベントあれこれ「いーらサロン」 ●8月は県民の日イベント「フェスタ・シズウエル」 日時:8月18日(土)10:00〜14:00 会場:シズウエル全館〜2階センターへ 〜恒例のフェスタ・シズウエルは全館で行われる福祉と健康のお祭りです。センターでは点字体験教室を開催しています。〜 ●「フェスタ・シズウエル」ってどんなイベント? ・オープニングセレモニー「富岳太鼓の実演」(1階) ・紙切りパフォーマンスや食品サンプルづくりなど(7階) ・ニュースポーツ(カローリング・スカットボール)(6階) ・被災地支援の物産展(2階) ・食品バザー、昔遊びや竹籠つくりのコーナー(1階) ・盲導犬・白杖体験(1階) などなど ●9月のいーらは「手作りいーら〜陶芸」 日時:9月15日(土)、13:15〜15:30 会場:シズウエル5階 集会室 講師:藤枝市陶芸センター 費用:100円(雑巾など、必要な物をセンターでご用意します) 〜自分で作ったものには愛着を覚えます。自分の手の形にあった茶碗や湯飲み、ぐい飲みやカップ、小皿や灰皿、などなど。500グラムの粘土からひねり出される計り知れない美学、有限の素材に無限の可能性…。もちろん主役はアーティストのあなたです!〜 ●予告!!10月20日は「静岡あっちこっち〜登呂遺跡に行っちゃうぞの巻」 〜弥生時代後期の重要文化財である登呂遺跡に行ってみませんか。むかし行ったことのある方も、まだ何があるか知らない方も、古代の暮らし再発見!大人の視点で楽しむ歴史散歩です。〜 ■趣味と実益の「ITサロン」 時間:13:15〜16:45 会場:シズウエル 2階センター内 定員:4人 ※予約優先!!お早めに申し込みを! 申込締切:実施日の3日前(水曜日) 持ち物:ノートパソコン、USBメモリ、ヘッドホン ●9月8日(土)「マイワードで文書表現力を試す」 〜レイアウトを考え見栄えよく文書を整えるのが、ワープロソフト「マイワード」です。例えば治療院で配る「健康トピック」を見やすく、つまりわかりやすく印刷する術を考えます。場合によっては画像を取り込んだり、表にしたり、さまざまな工夫=個性を表現することができます。〜 ●10月13日(土)「ネットショッピングで充実した買い物を」 〜正しく使えば、ネットショッピングほど効率よく買い物できるものはなし。代表的なモールサイトを取り上げ、実際に買い物の流れを体験してみませんか。参加者の要望があれば、そのサイトを分析し、効率よくショッピングする術を考えてみます。〜 ■楽しく・安全な移動のための「歩行サロン」 日時:9月1日(土) 13時、14時、15時の3枠(1人・1時間弱) 会場:シズウエル5階 集会室 ※お早めにご予約ください。 〜白杖の選び方や購入の仕方、あるいはガイドの受け方など、外出や移動にまつわる悩みや疑問などにお答えします。こんな時はどのように白杖を使えばいいの?とか、ガイドさんとうまく歩けないけどどうしたらいい?など、体験しながら疑問を解決していただけます。歩行訓練士2人が、個別に対応しますので、お一人でもご家族とでも、安心してご利用いただけます。ご希望に応じて、館内の通路や階段、あるいは施設周辺の道路を歩きます。〜 ■私の一冊 生源寺 宏行(静岡市) 『田園交響楽』 アンドレ・ジード(ジッド)著 自分も好きでご紹介して読んでいただけそうな本ということでこれにしました。いわゆる名作ものの中で盲人が出てくる物語はそれ程多くありません。『田園交響楽』は、アンドレ・ジードにとって『狭き門』に次ぐヒット作です。 舞台はスイスの寒村です。牧師さんが、神の御心に叶うと信じて盲目の少女を引き取ります。ただ一人の身寄りのお婆さんが耳が聞こえなかったため、何も話しかけず、そのためにこの少女は、目が見えなかったばかりでなく言葉も全くわかりませんでした。白痴同然でした。 牧師さんには五人の子供があって、奥さんはもうそれだけで手一杯でした。牧師さんは、自分の子供たち以上にこの少女、ジェルトリュードの教育に熱を入れ、ジェルトリュードは言葉と点字を覚えて美しく賢い娘に成長していきます。この辺のところはおとぎ話めいています。牧師さんはジェルトリュードをヌーシャテルの音楽会に連れて行きます。この時に聞いたのがベートーヴェンの田園交響楽でした。 牧師さんには、ジャックというローザンヌの神学部に行っている長男がありました。牧師さんは、教会堂のオルガンでジャックがジェルトリュードの指を鍵盤の上で導いているのを見てしまいます。家に帰って問いただして、あの子の盲目と純真さにつけ込むことは許さないと言います。するとジャックはジェルトリュードと結婚する意志があるというので牧師さんは驚きます。 その後ジェルトリュードの目が手術でよくなるかもしれないと、ローザンヌの病院に入院し、目がよくなって帰ってきますが、そのあと自殺を図ります。一時意識が戻った時、最初に見たものは牧師さんの奥さんの苦しんでいる表情でした。二人の恋愛が奥さんを傷つけているということなのでした。そして、ジェルトリュードは亡くなります。 その後ジャックがローザンヌから帰って来て、ジェルトリュードとジャックが同時に新教からカトリックに改宗したことを牧師さんに告げます。二人は同時に牧師さんから去って行きました。牧師さんの心は砂漠のように干からびていました。あらすじは以上です。 この小説を読んで宗教についてあまりよくわからなかったという感想を持たれる方がおられるかもしれません。 小説の結末部分で牧師さんはジェルトリュードと息子のジャックが改宗したことを知らされます。二人はプロテスタントからカトリックに改宗したのです。プロテスタントは牧師さんで大抵は結婚しています。カトリックは司祭さんか神父さんで結婚はしません。この辺の違いがよくわからないと、小説を読んでもすっきりしないかもしれません。 アンドレ・ジードはフランス人です。フランスはカトリック国だと言われます。フランスのプロテスタントはごく少数です。スイスの宗教統計を調べましたが、スイスはカトリックが多数派です。プロテスタントの信者もかなりおられます。 牧師さんは神の御心に叶うと信じてジェルトリュードを引き取ります。牧師さんのジェルトリュードに対する感情はだんだん男女の恋愛に変わって行きます。ジェルトリュードはこの恋愛を罪だと感じていたようです。目が見えるようになって最初に見たものは牧師さんの奥さんの苦しんでいる表情でした。これが自殺の第一の原因だったようです。 演奏会の帰り道で二人は次のような会話をします。牧師さんはジェルトリュードの美しさが否定しようがないものであることに気がついています。「私きれいかしら」「そんなこと聞いてどうするんだい」「だって気になるんですもの」「牧師たるもの顔の美しさなんて気にかけないものさ」「魂の美しさだけで十分だ」「それにあんたは自分がきれいなことはよく知っているじゃないか」 もう一箇所引用をします。牧師さんがジェルトリュードに蝶は歌いますかと聞かれた時に答えた言葉。「蝶の喜びは羽の上に絵の具でかいてあるのさ」 次にこの小説が心理小説として読めるということについてお話します。フランスには心理小説の伝統があります。牧師さんは闇の状態からジェルトリュードをほとんど一人で教育しました。そのために所有欲が生じたのかもしれません。それが男女の恋愛に変わっていきます。息子のジャックがジェルトリュードと結婚する意志があると表明した時、怒りがこみ上げてきましたが、それが嫉妬であることに牧師さんは気がつきませんでした。 奥さんはジェルトリュードを引き取ったことがよくない結果になることを予感していました。奥さんは、牧師さんとジェルトリュードの恋愛について、牧師さんのことを可哀そうな人と言いましたが、牧師さんはその意味がわかりませんでした。 牧師さんは、ジェルトリュードと二人でいる時に、ジェルトリュードの誘導尋問によって、自分の愛が慈悲心ではないこと、二人の愛が罪であることを認めてしまいます。ジェルトリュードはそれにもかかわらず私はあなたを愛することなしにはいられないのですと言います。ジェルトリュードの目が見えるようになるかもしれないということについても、牧師さんは嬉しい気持ちはわいてこず、胸をしめつけられるような苦しい気持ちだけを感じました。この辺のところはこの小説を心理小説として読めるかもしれません。 この小説の中でローマ書が度々言及され引用されています。新約聖書についてあまりよくご存じない方にとってはこの辺のところはわかりにくいところであるかもしれません。新約聖書は、福音書と手紙文学とその他に大別されます。ローマ書はパウロの書いた手紙です。ジェルトリュードは罪について何も教わっていません。経験もありません。しかし牧師さんとの恋愛で罪を犯していることを意識しています。ローザンヌで入院中にジャックが読んでくれたローマ書の中にそれを見つけます。この辺のところはローマ書が小説の中で巧みに用いられています。 私はこの小説を読んで新約聖書の手紙文学に対して開眼させられました。ローマ書、コリントI、コリントIIなどは重要です。もし興味がおありでしたらお読みになってみてください。 ■本の玉手箱 9月30日は防災フェア、火山災害関連本を紹介します ●『火山入門』 島村英紀著 NHK出版 2015年(点字・デイジーあり) 日本人は度重なる災害に脅かされてきた。110もの活火山が存在する“火山列島・日本”に暮らすうえで知っておきたい「足もと」の驚異を、丁寧かつわかりやすく解説する。 ●『Q&A火山噴火127の疑問』 日本火山学会編 講談社 2015年(点字・デイジーあり) 御岳山、箱根山、桜島はこれからどうなる?富士山が噴火したときの災害規模は? 火山噴火にまつわるさまざまな疑問に火山学者が真摯に回答。 ●『地震と火山の基礎知識』 島村英紀著 花伝社 2015年(デイジーあり) 大噴火の予兆、露呈する科学の限界。人類は生き残ることができるのか。第一線で活躍し続けてきた地球物理学者が、地震と火山の地下事情を縦横無尽に切る。 ●『火山と地震の国に暮らす』 鎌田浩毅著 岩波書店 2011年(点字・デイジーあり) 正しく知ることが身を守る。地球科学の専門家が、自然と人間のよい関係、科学と人間のあるべき姿、そして巨大災害から身を守るためにはどうするべきか語る。 ●『火山噴火 予知と減災を考える』 鎌田浩毅著 岩波書店 2007年(点字・デイジーあり) 日本列島には108の活火山がある。噴火の災害を科学の力でやり過ごし、火山の恵みを享受するためには? 火山列島に暮らす心得をやさしく説き明かす。 新刊点字図書案内 2018年6月から7月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●総記: これから泳ぎにいきませんか。 4巻 穂村 弘 著。 2017年 河出書房新社 019.9。 読んだ後では、目に映る世界が変わる−。ミステリー、SF、純文学から歌集、絵本まで、目利きの歌人がときめきを感じた本の数々を紹介。 ●哲学: これはしない、あれはする。 2巻 小林 照子 著。 2018年 サンマーク出版 159。 82歳にして現役の美容研究家が語る、これからの人生を毎日機嫌よく過ごすための「生きるヒント」。 ●社会科学: 一気にわかる!池上彰の世界情勢 2018。 2巻 池上 彰 著。 2018年 毎日新聞出版 319。 「パンドラの箱」を開けたトランプ大統領、中東の覇権を巡る対立激化。池上彰が最新の国際情勢をわかりやすく解説する。 財コン! 4巻 永井 勝巳 著。 2017年 幻冬舎メディアコンサルティング 338.8。 信託銀行の新人財務コンサルタントを主人公に、小説形式で相続対策や不動産活用のポイントを伝える。 町を住みこなす。 4巻 大月 敏雄 著。 2017年 岩波書店 365.3。 居場所づくりのユニークな事例を多数紹介し、人口減少社会におけるこれからの住まいのあり方を考える。 サイバー犯罪入門。 3巻 足立 照嘉 著。 2017年 幻冬舎 368.66。 原発、病院、銀行、交通機関。“隙だらけの日本市場”が狙われている。サイバーセキュリティ専門家がハッカーの視点やテクニックを明かす。 ●自然科学: 社会科学系学生のための 基礎数学。 4巻 塩出 省吾 他著。 2017年 共立出版 410。 経済学部や経営学部など社会科学を学ぶのに必要な数学の知識を解説。公務員試験や就職試験のSPI等で必要な数学の内容も盛り込む。 すごい進化。 4巻 鈴木 紀之 著。 2017年 中央公論新社 467.5。 不合理に見える生物のふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのか。進化の秘密に迫る。 ●芸術: 〈ものまね〉の歴史。 4巻 石井 公成 著。 2017年 吉川弘文館 779.16。 古くから日本ではものまねが好まれ、芸能や文学の底流となってきた。〈ものまね〉を仏教芸能との関係を軸に読み解き、その歴史を描く。 見えないものに、耳をすます 音楽と医療の対話。 4巻 大友 良英,稲葉 敏郎 著。 2017年 KTC中央出版 764.7。 音楽家の大友良英と東大病院医師・稲葉俊郎の2人が、今までにない音楽と、あたらしい医療の可能性を語り合う。 ●日本文学: 家族戦争。 2巻 西舘 好子 著 。 2018年 幻冬舎 910.268。 家族が家族でいられるのは難しいこと、一時的なこと。元夫・井上ひさしとの、すさまじくも濃密な人生から、今伝えたいことを綴る。 ●日本文学 小説: ゆっくりと前え。 2巻 山下 孝幸 著。 2017年 パブリック・ブレイン 913.6。 マラソンに青春を懸けた少女たちは、それぞれの苦難に立ち向かいながら、オリンピック・パラリンピックの金メダルを目指す。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: シュークリーム・パニック。 7巻 倉知 淳 著。 2017年 講談社 913.6。 体質改善セミナーに参加したメタボな男性4人組。耐え難い空腹感が怒りへと変わっていく中、冷蔵庫のシュークリームが何者かに盗まれる。 滑らかな虹(上),(下)。 上4巻、下6巻 十市 社 著。 2017年 東京創元社 913.6。 3年前、5年3組の担任教師だった柿崎が考案した奇妙なゲーム『ニンテイ』は、子どもたちの未来を大きく左右するものだった。 ●日本文学 歴史・時代小説: 紫式部の娘。賢子はとまらない! 4巻 篠 綾子 作。 2017年 静山社 913.6。 新たに御所へやって来た少女は賢子と同じ15歳。友人になろうと考える賢子に、母・紫式部は仲良くなろうと思わない方が良いと言う。 ●日本文学 講談・落語本: 柳家小三治の落語(1)。 4巻 柳家 小三治 著。 2007年 小学館 913.7。 「落語研究会」での名演が“読む落語”になって登場。十代・柳家小三治のおなじみの噺、「花見の仇討」「もう半分」など8席を収載。 ●歴史・地理 児童向: 歴史を味方にしよう。 1巻 童門 冬二 著。 2016年 PHP研究所 J210。 歴史作家である著者が、生きていくための手がかりや足がかりとしての歴史との関わり方をやさしく紹介(委託)。 ●社会科学 児童向: 国ってなんだろう? 3巻 早尾 貴紀 著。 2016年 平凡社 J311。 スポーツなどで「がんばれニッポン」と熱くなる私たち。そもそも「国」とは、私たちにとって何なのか。根本から考える(委託)。 新刊デイジー図書案内 2018年6月から7月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●総記: きっとあの人は眠っているんだよ。 7時間47分 穂村 弘 著。 2017年 河出書房新社 019.9。 本屋をめぐり、古本屋をのぞき、風邪の日には松本清張一気読み。現代短歌を代表する歌人による魅惑の読書日記。 江戸の瓦版。 6時間0分 森田 健司 著。 2017年 洋泉社 70.21。 江戸庶民を夢中にさせた瓦版は、江戸市中の事件の真相を知らせる非合法出版物だった。実物の瓦版を材料に、その実像と魅力に迫る。 ●歴史・地理: 静岡県の雑学「知泉」的しずおか。 7時間11分 杉村 喜光 著。 2007年 静岡新聞社 291.54。 静岡のウナギ、桜餅と伊豆の関係、かぐやひめと羽衣伝説など、ネット界の雑学王・知泉が読み解くおもしろ静岡。 ●社会科学: 中流崩壊。 8時間24分 榊原 英資 著。 2015年 詩想社 332.107。 子どもの貧困、非正規社員の急増、「一億総中流」から脱落、貧困化していく人々。2020年、アベノミクス後の日本を予測する。 大避難 何が生死を分けるのか。 7時間35分 島川 英介 他著。 2017年 NHK出版 369.3。 徹底取材とシミュレーションが明かす、都市を襲う破局のシナリオとは? 巨大化する台風・地震・津波からの「大避難」の可能性を探る。 ●自然科学: 地球のはじまりからダイジェスト。 6時間56分 西本 昌司 著。 2015年 合同出版 450。 数々の「偶然」によって織りなされる地球のドラマは、けっして「偶然」の産物ではないことを、科学の目でやさしく解き明かす。 哀しみを得る。 3時間26分 村中 李衣 著。 2017年 かもがわ出版 490.14。 母親との最後の時間をどう生きますか? 家族と共に織りなす看病、介護、看取りの日々を綴った心のドキュメンタリー。 ストレスのはなし。 8時間20分 福間 詳 著。 2017年 中央公論社 493.49。 自衛隊精神科医官を務めた著者が、うつ病とストレス障害の違いなど、わかりやすく解説。対策を具体的にアドバイスする。 うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった。 6時間22分 藤川 徳美 著。 2017年 光文社 493.764。 うつやパニック障害の患者を栄養改善で次々に完治させている精神科医が、日本人の深刻な鉄不足と鉄摂取の大切さを説く。 デジタル食品の恐怖。 5時間51分 高橋 五郎 著。 2016年 新潮社 498.54。 産地不明、成分不明、正体不明。現代の食品が構造的に抱える問題点を指摘し、消費者が取り得る対策も伝授する。 ●技術: アレンジで2倍楽しむわたしの好きな煮込み料理。 2時間23分 ワタナベ マキ 著。 2017年 家の光協会 596。 少し手を加えるだけで何度でも楽しめる、肉、魚介、野菜を使ったシンプルな煮込み料理のレシピを、アレンジ法とともに紹介する。 ●産業: 大江戸商い白書。 11時間18分 山室 恭子 著。 2015年 講談社 672.1361。 零細店舗あふれる江戸の町。大商家とは異なる、江戸商人の実像を明らかにし、その人間模様を描く。 義足のアスリート山本篤。 8時間56分 鈴木 祐子 著。 2017年 東洋館出版社 782.4。 障害を負ったことは苦難ではなく、新たなチャレンジとの出会いだった。パラリンピック陸上競技選手・山本篤の全てを描くノンフィクション。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 小鳥冬馬の心像。 9時間6分 石川 智健 著。 2017年 光文社 913.6。 鬱で引きこもりの小鳥冬馬は、安楽椅子に座ると不安が高まり異様なまでに集中力を発揮し、事件を解決に導く『不安椅子探偵』だった。 桐谷署総務課渉外係 お父さんを冷蔵庫に入れて!。 8時間12分 加藤 鉄児 著。 2017年 宝島社 913.6。 名優の遺体が盗まれ、総務課渉外係・通称「クレーム係」の二人が犯人との交渉役に。告別式が迫るなか、「人質」奪還は間に合うのか。 貴族デザイナーの華麗な事件簿(2) ロンドンの嵐。 7時間31分 柏枝 真郷 著。 2015年 KADOKAWA 913.6。 エドガーは客が恩人を探していることを知り、調査を買って出る。しかし目的の人物は毒殺事件の容疑者として連行されてしまう。 サーチライトと誘蛾灯。 6時間40分 桜田 智也 著。 2017年 東京創元社 913.6。 公園で起きた変死事件。解決の手がかりはカブトムシ? とぼけた青年が巻き込まれる5つの事件を描く、軽快なミステリー連作集。 空き店舗<幽霊つき>あります。 5時間23分 ささき かつお 著。 2017年 幻冬舎 913.6。 築50年の「スカイカーサ武蔵小金井」には、人なつこい幽霊の少女・アリサがいる。ほろりと泣けるミステリー。 ●日本文学 歴史・時代小説: 剣豪同心花咲彦次郎 奪われた名刀。 7時間20分 中岡 潤一郎 著。 2017年 コスミック出版 913.6。 同心の彦次郎は家宝の名刀を盗まれてしまう。苦悩する彦次郎の前に、鼠小僧の二代目を引き継いだうら若き娘が現れる。 ●外国文学: 英国紳士のキスの魔法 ウィローメア シリーズ(2)。 17時間07分 キャンディス・キャンプ 著 山田 香里 訳。 2012年 二見書房 933.7。 若くして夫を亡くしたイヴは伯爵の従妹の付き添いを引き受ける。伯爵家からの迎えを待つある日、イヴは凛々しい姿の紳士と出会う。 起きようとしない男。 6時間38分 デイヴィッド・ロッジ著 高儀 進 訳。 2017年 白水社 933.7。 人生に楽しみを見いだせないジョージは、ついにベッドから出ることを拒否するのだった。8つの物語を収録した傑作短編集。 北欧の旅。 6時間18分 カレル・チャペック 著 飯島 周 編著。 2009年 筑摩書房 989.55。 デンマーク、スウェーデン、ノルウェーを巡り、壮大な自然と素朴な人間の暮らしを描いた旅行記。 ■マルチメディアデイジー図書 デューラー 新潮美術文庫(6)。 1時間52分 デューラー 画 千足 伸行 著。 1975年 新潮社 723.34。 ドイツのルネサンス期を代表する画家、デューラーの作品と、その画業を解説する(委託)。 モロー 新潮美術文庫(35)。 1時間56分 モロー画 竹本 忠雄 著。 1975年 新潮社 723.35。 フランスの象徴主義の先駆的画家、モローの作品と、その画業を解説する(委託)。