EYEサポートニュース 2018年10月号 何処からか漂ってくる金木犀の香りと、夜長草陰から聞こえてくる虫の音に秋の訪れを感じます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 秋のEYEサポニュースはイベント情報や生活情報、そして図書情報と、企画満載でお送りしています。是非とも、皆様のいろいろな秋にお役立てください。 ■日々の暮らしに、防災意識を! 今年は日本国中いろいろなところで、地震・水害・土砂崩れと、自然災害が続きました。他人事ではない災害の恐ろしさに、備えをしなければと思うのですが、なかなか体が動きません。 そんな時は、まず、身の回りのできることから始めましょう。 例えば、普段の買い物でちょっと多めに買って備える。ローリングストックというそうです。決して特別なものは必要ありません。普段から使うものを「多めに買う」「ストックする」「古いものから使う」の繰り返しでいざという時の食料や日用品を蓄えましょう。 そして、寝る前には、周りに倒れてくるものはないか点検しましょう。枕元にはすぐに履ける靴や携帯、白杖を置いておくことも大切です。 「今ここで地震が起きたら」 そう考える習慣をつけると、その時必要なもの、危険なもの、便利なものなど想像できるかもしれません。日々の暮らしをちょっと見直し、いのちを守る暮らし方を始めましょう。 ■点字かわら版「美味しい!楽しい!静岡情報」配信中! 8月号は、沼津駅周辺のお菓子屋さんをご紹介しています。 9月号は、癒しのあんこスイーツ特集です。静岡市内にあるお薦めのあんこスイーツです。 点字かわら版は、i‐newsでの配信のほか、ご希望の方には、点字印刷したもの(3枚)を差し上げます。また、点字データでご希望の方は、メール添付でお送りいたします。ぜひご利用ください。 ■体験コーナー〜新しい機器も入りました。 読書の秋に、便利な機器を体験してください。(要予約) 音声読書器・拡大読書器・電子ルーペ・プレクストーク・音声パソコンソフトなど、ご自分に合った読書・読み上げをゆっくり体験していただきたいと思いますので、必ず予約をしてお出かけください。 ※「クリアリーダープラス」はシステムギアビジョン(旧タイムズコーポレーション)様からの借用品のため、10月3日(水)〜15日(月)の期間限定の体験です。その他のものは常時展示しております。 ●クリアリーダープラス(期間限定) 〜起動の速さ、簡単操作、持ち運び可能な点が特長の新しいコンセプトの読み上げ読書器です。ボタン1つ押すだけで読み上げるため、郵便物や書類などの確認に便利です。〜 ●快速よむべえ 〜カメラで印刷物を読み取り、音声で読み上げる読書器です。読み取りから読み上げまで約10秒。快速の所以です。〜 ●クローバー10 〜10インチ画面に、高細密映像の表示。使いやすい機能別の操作ボタン、残像の少ないハイコントラスト画像など、タブレットPCにはない見えにくい人のために設計された拡大読書器です。 ●クローバー4 〜見たいものに置いて拡大、かざして拡大。4.3インチ画面でくっきり見やすく、軽量な電子ルーペです。〜 ●新型プレクストーク PTR3 〜サピエと直接つながる専用読書器。お楽しみ機能追加オプション(ネットラジオ・点字ファイル読み上げなど)お試しできます。 ●音声パソコンソフト MyBookV 〜パソコンで読書。読めるコンテンツが多彩です。 ■アイサポ防災コラム 〈生き延びなければ、その先はない!〉 (文:静岡県地震防災アドバイザー 郷 隆志) ●その4:豪雨災害から命を守る為に 大阪府北部地震の影響がまだ残っている中、7月19日現在でそれを大きく上回る230人を超す死者、安否不明者を出す西日本豪雨災害が起きてしまいました。さらに猛暑が続く中、過酷な避難生活で熱中症などの災害関連死が出ないか心配されています。 44年前の昭和49年の七夕豪雨を思い出された方も多いと思います。台風8号と梅雨前線の影響で、静岡市で降り始めから一晩で508ミリを記録し、巴川と安倍川、丸子川などが氾濫したほか、駿府城公園の堀が溢れていました。また、静岡県内の各地で土砂崩れや山崩れが起きてしまいました。この七夕豪雨では死者27人、全壊や流失家屋30棟、床上浸水約1万2千棟、床下浸水約1万4千棟の被害が出ました。 当時SBSアナウンサーだった私は、豪雨の中、その日行われた選挙の特番で中継を担当していましたが、途中から豪雨災害の報道に変わりました。雨が上がった翌日、取材中ではありましたが、マイクを置いて消防団員と協力し、鉄砲水で全壊した家から親子を助けたことが鮮明に思い出されます。 現在は特別警報や土砂災害警戒情報などが市町単位で細かく発表されます。これは台風や集中豪雨により数十年に一度の大雨が予想された場合などに気象庁が発表し、各自治体は直ちに防災無線や緊急メール配信でお知らせする他、テレビラジオでも速報や特番が組まれます。 災害が予想された場合、まず避難準備情報が出され高齢者や避難に時間が掛かる体の不自由な人などは、避難所など安全な所に避難するように呼び掛けられます。被害が出始めると町の中の様子が一変し、視覚障害者にとって頭の中の地図は役に立たなくなりますから早めの避難行動が重要で、隣近所に声を掛けて貰えるように普段からのコミュニケーションが大切です。 そして雨の降り方が悪化すると避難勧告が出され、さらに危険が迫った場合に緊急の避難指示が出されます。避難指示は避難命令と思って下さい。 西日本豪雨災害では細かく防災気象情報が出されていたにもかかわらず、多くの犠牲者を出してしまったことは残念でなりません。防災無線を家の中で受信出来る防災ラジオや、携帯電話やスマホで防災情報を知ることも出来ますし、携帯ラジオも強力な味方です。 防災情報をキャッチして命を守る為に直ちに行動することが重要ですが、万が一逃げ場を失った場合は119番で救助要請をして、消防署員の指示に従って下さい。 自分は大丈夫だからと言って逃げなかった人が、その後救助隊に救出されるというケースが多くあります。このような現象を正常性バイアスまたは正常化バイアスと言いますが、自分に都合の良い判断をせず、大自然に対してもっと謙虚になるべきだと考えます。 ■静岡県・危機情報課発行の防災資料を貸し出します。 ●地震防災ガイドブック(2018年度版)点字版・デイジー版 〜南海トラフ地震等に関する知識や対策がわかるガイドブック〜 ●自主防災新聞(8・11・3月、年3回発行)点字版・デイジー版 〜東海地震に備えるためのコミュニケーション紙〜 100号(最新号) 特集:自主防災新聞100号記念 99号 特集:「東海地震に関連する情報」が「南海トラフ地震に関連する情報」になりました! 98号 特集:11月は地震防災強化月間!! 97号 特集:熊本地震から1年…熊本地震を踏まえ、わが家の対策を見直そう! 〜土曜日は「3つのサロン」をお楽しみください!〜 ■イベント企画の「いーらサロン」 ●10月20日「静岡あっちこっち〜登呂遺跡に行っちゃうぞの巻」 〜弥生時代後期の重要文化財(国指定)である登呂遺跡に行ってみませんか。むかし行ったことのある方も、まだ何があるか知らない方も、古代の暮らし再発見!大人の視点で楽しむ歴史散歩です。〜 日時:10月20日(土) 12時45分〜16時 集合:12時45分(静岡駅で16時頃解散) 集合場所:JR静岡駅有人改札付近 申込:10月17日(水)まで。詳しいことは個別に対応します。 内容:13時頃のバスで登呂遺跡に向かいます。登呂博物館のボランティアガイドの説明で館内を見学したり、弥生時代の生活を体験したりします。 ●11月2日「いざ、大道芸ワールドカップ」 〜大道芸ワールドカップとは、ここ静岡に海外を含め100組以上の一流アーティストが大結集し様々なパフォーマンスを味わえる、そんなイベントです。平日ではありますが、平日だからこそゆっくり回れますので、アウトドア・ライブにどうぞお越しください。〜 日時:11月2日(金) 13時〜16時 集合:13時(16時以降は自由行動) 集合場所:シズウエル2階・支援センター 申込:10月30日(火)まで。詳しいことは個別に対応します。 内容:駿府城公園内の会場をボランティアガイドの案内で巡ります。世界規模の大道芸をお楽しみください。 ●12月15日「恒例!年の瀬ワイワイサロン」 〜今年度もやってきました、年の瀬お楽しみサロン。午前中は、音楽セラピストをお迎えし、中国の楽器・二胡(ニコ)の演奏を楽しんだり、みんなで歌ったりという、ライブ&トークで過ごしましょう。午後は、どんな企画が飛び出すか、こうご期待!〜 日時:12月15日(土)10時〜16時 場所:5階音楽室 講師:二胡演奏者・山崎洋子氏 参加費:およそ1000円(お弁当とおやつ代) 申込:12月11日(火曜日)まで。必ず事前予約をお願いします。 ■趣味と実益の「ITサロン」 時間:13:15〜16:45 ※予約優先。お早めに申し込みを! 会場:シズウエル 2階センター内 ●10月13日(土)「点字図書も読めるPTR3体験会」 定員:PTR3(追加機能パックをインストールしたものを含む)をお持ちの方2名、PTR3を持っていない方2名 〜新機種PTR3の追加機能パックを試してみませんか。点字図書が読めるようになったり、インターネット経由でラジオが聞けるようになったりと便利さアップ!再生できる音楽ファイルの種類も増えます。 ●11月10日(土)「アイフォンをキーボードで操作する」 持ち物:アイフォンまたはアイパッド。 定員:キーボードを持っていない方2名、持っている方2名。 〜アイフォンの文字入力に困っているあなた。市販品の安価なキーボードを使ってみませんか。出先はともかく、リビングやデスク上で操作するときなど、小さいキーボードを利用すれば、効率よく文字入力ができます。それだけでなく、全体の操作効率も格段にパワーアップします!半信半疑の方、効果を実感している方、情報交換したい方、どうぞお試しあれ!〜 ■楽しく・安全な移動のための「歩行サロン」 日時:12月1日(土) 13時、14時、15時の3枠(1人・1時間弱) 会場:シズウエル5階 集会室 ※お早めにご予約ください。 〜白杖の選び方や購入の仕方、あるいはガイドの受け方など、外出や移動にまつわる悩みや疑問などにお答えします。こんな時はどのように白杖を使えばいいの?とか、ガイドさんとうまく歩けないけどどうしたらいい?など、体験しながら疑問を解決していただけます。歩行訓練士2人が、個別に対応しますので、お一人でもご家族とでも、安心してご利用いただけます。 ■県内で行われている訓練事業〜今回は二つご紹介します。 参加費は無料です。ご不明な点は、センターまでお気軽にお問い合わせください。 電話:054-253-8180 ●通所リハ教室(東・中・西3地区で定期開催) 東部:サンウェルぬまづ 第2・4木曜 13時30分〜 中部:静岡光の家 毎週火曜日 13時00分〜 西部:浜松市福祉交流センター 第2・4木曜日 13時30分〜 内容:点字習得、IT機器訓練、調理実習、日常生活動作訓練、他 受託団体:(公社)静岡県視覚障害者協会 ●一日白杖歩行体験教室(30年度スケジュール) 時間:いずれも10時〜15時(受付9時45分) 持ち物:昼食、飲物、白杖(なくても大丈夫です) 10月28日(日) 長泉町福祉会館2階研修室 11月11日(日):菊川市総合保健福祉センタープラザけやき2階 12月15日(土) 御前崎市研修センター1階会議室 受託団体:静岡県網膜色素変性症協会(JRPS静岡) 申込先:054-266-6314(視覚サポートなごみ) ■私の一冊 恩田 恭子(春野町) 『短歌でつづるヤアコちゃんの日記』 恩田恭子著 はじめましてヤアコちゃんです。 春野の町からコンニチワ。この本は、誰にでもわかる短歌でつづったヤアコちゃんの足あとです。 短歌はたった31文字の世界です。笑ったり泣いたりうなずいたりして、どうぞ一緒にたのしんでください。 のらねこも交通ルールを学ぶらしのんびり並んで右側通る カマキリが鎌をかついでハイビスカスの葉陰でわれを睨みをるなり 安心を求めるはずの診察券遅々(ちち)と進まぬ時に怯ゆる 見ず知らずの人が住み居り実家(さと)の軒母が使いし茶摘み籠あり 私が小学生のころ戦争が始まりました。 反抗も拒絶もできぬ赤紙に人は彼らをめでたきと言ふ この妹(いも)と再び会へる日のあるや涙こらへてお立ち台の上 人生の喜怒哀楽をこうして短歌に詠んできました。 振り返ってみますと、高い橋、低い橋を通り、曲がりくねった坂道でした。また、人との出会い、別れ、長い人生の旅路といえましょう。 長い間かかってこの一冊ができました。もういちど手に取った時、その人生がまた私の元に戻ったような気がしました。 あなたのふる里はどんな所ですか。ふる里の山は父や母と同じ、いつもあなたを見守っています。この本のなかに、きっとあなたのふる里もいっぱい詰まっています。懐かしい人、風景、風のにおい、忘れていた心の温かさを思い出すことでしょう。それがきっとあなたの明日からのエネルギーになります。 ※この図書はデイジー(2時間3分)で完成しています。(貸出係まで) ■本の玉手箱 〈どんな内容?気になるタイトルの本〉 ●『妻が椎茸だったころ』 中島京子著 講談社 2013年 (点字・デイジーあり) 亡き妻が遺したレシピ帖に挟まっていたのは、「私は椎茸だった」という謎のメモだった。日常の片隅で起こる少し不思議な物語。 ●『つづきの図書館』 柏葉幸子著 講談社 2010年 (点字・デイジーあり) 家族と仕事を失い居場所のなくなった桃は、生まれ育った町へ帰り図書館で働き始める。ある日、桃の前に現れたのは絵本の登場人物たち。彼らは『つづき』を知りたいと言う。 ●『おやつ泥棒』アンドレア・カミッレーリ著 角川春樹事務所 2000年 (点字・デイジーあり) 殺人事件について調べるうち、モンタルバーノ警部はカリーマという謎の女性にいきあたる。そんな折、町にはおやつを盗む奇妙な泥棒が出没するようになる。 ●『十三角関係』 山田風太郎著 廣済堂出版 1996年 (点字・デイジーあり) 遊郭の女主人のバラバラになった死体が発見された。捜査の末、事件がおきる直前に7人の客が主人の元を訪れていたことが分かる。 ●『薬指の標本』 小川洋子著 新潮社 1994年 (点字・デイジーあり) 楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされる。 ■録音雑誌のご紹介 現在センターでは70タイトル以上の録音雑誌を取り扱っています。今回はその中から一部をご紹介します。貸出希望の方はご連絡下さい。定期的に最新号をお送りします。 ●『月刊みんぱく』 国立民族学博物館が発行している広報誌。民族学の最新情報やエッセイのほか、世界各国の博物館の情報などを掲載。 ●『コーヒーブレイク』 小樽市のボランティア団体が製作。健康・生活・歴史など幅広い分野をDJ風に語りかける楽しい情報誌。 ●『日経マネー』 日本経済新聞社グループの取材力を活かした圧倒的な情報量を誇るマネー誌。初心者にも金融の基本知識や商品情報を分かりやすく解説。 ●『NHKテキスト きょうの健康』 どんな病気なの? 薬や手術は? 病気に関する疑問に各分野の専門医が回答。「元気で、長生き」のために役立つ料理や運動などの情報も満載。 ●『月刊PHP』 実業家松下幸之助によって創設されたPHP研究所が発行。人生を明るく前向きに生きるためのヒントなど、幅広年代の人々に親しまれる機関誌。 ●『音声広報CD 明日への声』 政府の施策等を分かりやすい内容にまとめて収録する。生活に役立つ情報やイベント情報のほか、音楽を楽しむコーナーも。 ※その他の取扱い雑誌については貸出係までお問い合わせ下さい。 新刊点字図書案内 2018年8月から9月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●社会科学: エマニュエル・マクロン。 2巻 伴野 文夫 著。 2017年 幻冬舎メディアコンサルティング 312.35。 マクロンとはいったい何者か。フランス史上最年少の大統領の姿を、その著書「革命」を読み解きながら明らかにする。 テロvs.日本の警察。 3巻 今井 良 著。 2017年 光文社 317.74。 2020年に東京五輪を控える日本。東京の治安を守る警視庁では、テロ対策が進んでいる。テロ捜査の最前線と目の前に迫る危機を描く。 次の震災について本当のことを話してみよう。 4巻 福和 伸夫 著。 2017年 時事通信出版局 369.31。 国民の半数が被災者になる可能性がある南海トラフ大地震。今できることをすぐに始めるための指南書。 愛と狂瀾のメリークリスマス。 4巻 堀井 憲一郎 著。 2017年 講談社 386.1。 なぜキリスト教信者でもない日本人にとってクリスマスは特別行事なのか。クリスマスの歴史を、キリスト教伝来500年史から読み解く。 ●自然科学: 脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい。 2巻 加藤 俊徳 著。 2018年 宝島社 498.39。 長年「聞く力」の大切さを説いてきた脳科学者が、ラジオを活用した脳のトレーニングや、悩み別の脳強化メソッドを紹介する。 ●技術: ワインに染まる。 5巻 戸塚 真弓 著。 2017年 中央公論新社 588.55。 パリに根を下ろし、ワインひとすじ四十余年の著者が綴る、好奇心と出会いに育まれた深い味わいの体験的エッセイ。 ’18 秋冬ニットコレクション。 2巻 静点あみもの点訳会 編。 2018年 594。 カギ針編み:カ−ディガン2点、ベスト1点、 ロングベスト1点。棒針編み:婦人用プルオーバー2点、カーディガン1点、ベスト2点。紳士用セーター1点、子供用セーター1点。 しずおか老舗味物語。 2巻 静岡新聞社 著。 2018年 静岡新聞社 596。 静岡県内の老舗にスポットを当てたガイド。創業時のエピソードや看板メニュー誕生の秘話、意外な歴史や逸話と共に79の名店を紹介する。 ●芸術: 万事正解。 2巻 角野 卓造 著。 2017年 小学館 772.1。 実力派俳優として活躍する一方、プライベートでは気ままに「ひとりの時間」を謳歌する。角野卓造が群れない「大人の生き方」を綴る。 きょうも映画作りはつづく。 5巻 行定 勲 著。 2017年 KADOKAWA 778.21。 熊本の田舎モンだった僕は東京に出て映画監督になった。行定監督が、映画への熱い想いや苦悩、映画作りに関する日常を本音で綴る。 ●文学: 奇想天外21世紀版アンソロジー。 14巻 山口 雅也 編著。 2017年 南雲堂 908.3。 かつての名雑誌『奇想天外』が21世紀の今発刊されるとしたら? そんな想定の元に編纂したアンソロジー。 ●日本文学 詩歌: 見る・知る・味わう「百人一首」手帖。 2巻 吉海 直人 監修。 2014年 ナツメ社 911.147。 百人一首を手軽に味わえる本。歌の意味や作者の解説に加え、当時の貴族の生活様式や生き方も紹介する(寄贈)。 馬上 小島ゆかり歌集。 1巻 小島 ゆかり 著。 2016年 現代短歌社 911.168。 2013年夏から2015年夏までの、2年間の作品の中から519首を収めた歌集(委託)。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 名探偵は嘘をつかない。 9巻 阿津川 辰海 著。 2017年 光文社 913.6。 冷酷非情な名探偵・阿久津に、重大な疑惑が持ちあがる。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった。 ●日本文学 歴史・時代小説: 天下無敵!影将軍 裁きの剣。 4巻 飯野 笙子 著。 2018年 コスミック出版 913.6。 世間を騒がす辻斬りを成敗した謎の侍。その正体は将軍徳川吉宗だった。吉宗は下級武士になり代わり、世直しを行うことを決意する。 ヒトラーの試写室。 6巻 松岡 圭祐 著。 2017年 KADOKAWA 913.6。 第二次世界大戦末期、円谷英二の下で特殊撮影を担当していた柴田は、ナチスによってベルリンに招聘される。 ●日本文学 講談・落語本: 柳家小三治の落語(5)。 3巻 柳家 小三治 著。 2016年 小学館 913.7。 柳家小三治がTBS「落語研究会」で演じた口演から、名席を厳選して書籍化。演目解説も掲載。 ●日本文学 随筆・エッセイ: 街と山のあいだ。 3巻 若菜 晃子 著。 2017年 KTC中央出版 914.6。 よく登る山や道具の話など細やかなエピソードに彩られた、山が好きな人も山に憧れる人も自然を近しく感じられるエッセイ集。 ●外国文学: ソニア・ウェイワードの帰還。 4巻 マイケル・イネス 著 福森 典子 訳。 2017年 論創社 933.7。 女流ロマンス小説家ソニア・ウェイワードがヨットの中で急死した。妻の収入に頼って生きている夫ペティケートはその死を隠そうとする。 新刊デイジー図書案内 2018年8月から9月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●哲学: ドゥルーズ 人と思想(123)。 8時間33分 船木 亨 著。 2016年 清水書院 135.5。 20世紀のフランス現代哲学を代表する哲学者ドゥルーズ。彼の哲学を、その生涯を追いながら明らかにする(委託)。 大乗仏教の思想 人と思想(132)。 6時間53分 副島 正光 著。 2014年 清水書院 181.02。 初期大乗仏教の経典である般若経典類から、仏教の基本思想を明らかにし、ひとつの哲学体系の構築を試みる(委託)。 良寛 人と思想(149)。 7時間10分 山ア 昇 著。 2016年 清水書院 188.82。 僧でありながら寺をもたず、人と自然を愛し、74歳まで生きぬいた良寛。彼の実像と思想をその逸話から浮き彫りにする(委託)。 リジュのテレーズ 人と思想(125)。 6時間36分 菊池 多嘉子 著。 2016年 清水書院 198.2235。 修道女リジュのテレーズは、深遠な神秘思想を単純明快に説いた。彼女の中心思想を歴史的流れに沿って述べる(委託)。 カステリョ 人と思想(120)。 7時間39分 出村 彰 著。 2016年 清水書院 198.3862。 16世紀ヨーロッパの宗教戦争の最中、良心の尊厳を毅然として主張した神学者カステリョ。彼の人生と思想を紹介する(委託)。 ●歴史: 白バラ 人と思想(124)。 7時間05分 関 楠生 著。 2016年 清水書院 234.074。 ヒトラーの独裁体制に抵抗し立ち上がった学生たち。彼らの抵抗運動がどのようなものだったのかを論じる(委託)。 ●社会科学: 新国富論。 3時間25分 馬奈木 俊介 他著。 2016年 岩波書店 331.86。 GDPでは測れない、ほんとうの豊かさとは何か。地域ごとの特徴を活かした持続可能な発展の道を探る。 息子が人を殺しました。 5時間19分 阿部 恭子 著。 2017年 幻冬舎 368.6。 犯人にも家族がいる。加害者家族はその後どのような人生を送るのか。加害者家族支援のNPOを立ち上げた著者が、その実態を語る。 ●自然科学: たたかう植物。 4時間00分 稲垣 栄洋 著。 2015年 筑摩書房 471.71。 植物同士や捕食者との戦い、病原菌との攻防。植物が生きる世界は苛酷なバトル・フィールド。そんな世界で植物が生き抜く技術とは? 最強の地域医療。 4時間54分 村上 智彦 著。 2017年 ベストセラーズ 498.021。 夕張を変えた医師が「患者」になったら、都会にはできない医療が見えてきた。医師と患者、両方の立場から医療問題の解決策を語る。 ●技術: しずおか老舗味物語。 4時間01分 静岡新聞社 著。 2018年 静岡新聞社 596。 県内の老舗にスポットを当てたガイド。創業時のエピソードや看板メニュー誕生の秘話、意外な歴史や逸話と共に79の名店を紹介する。 ●日本文学 詩歌: 双子のコッペリア。 1時間53分 生源寺 宏行 著。 2018年 作品社 911.56。 季節と歳月、人形たちのセレナード、家族の対話などをテーマにした詩をはじめ、短編小説「双子のコッペリア」を収録。 ●日本文学 小説: 魔神航路 Z。 5時間34分 仁木 英之 著。 2017年 PHP研究所 913.6。 洞窟に近づいた信之たちの前に最高神ゼウスが立ちはだかる。神々と英雄たちが入り乱れる、奇想天外な新感覚冒険小説の完結編。 ゆっくりと前え。 4時間24分 山下 孝幸 著。 2017年 パブリック・ブレイン 913.6。 マラソンに青春を懸けた少女たちは、それぞれの苦難に立ち向かいながら、オリンピック・パラリンピックの金メダルを目指す。 Bの戦場。 6時間31分 ゆきた 志旗 著。 2016年 集英社 913.6。 自他ともに認める「絶世のブス」香澄は、子供の頃に見た結婚式に憧れてウェディングプランナーになる。 Bの戦場(2)。 7時間45分 ゆきた 志旗 著。 2017年 集英社 913.6。 香澄は中途採用の年上新人財前の教育係を任される。しかし美人で自尊心の高い財前と仕事のやり方で対立してしまう。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 名探偵は嘘をつかない。 18時間38分 阿津川 辰海 著。 2017年 光文社 913.6。 冷酷非情な名探偵・阿久津に、重大な疑惑が持ちあがる。それは、彼が証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したというものだった。 薬草とウインク。 9時間50分 金澤 マリコ 著。 2017年 原書房 913.6。 12世紀、パリ。聖職者になるため都会に出てきた青年ノアは、頻発する聖遺物盗難事件に巻き込まれる。本格歴史ミステリー。 月世界紳士録。 6時間57分 三木 笙子 著。 2017年 集英社 913.6。 資料部、通称「竹取班」へ異動になった待宵。資料部で保管しているランプ「朧月夜」には、嘘をつくと火が消えるという言い伝えがあった。 ●日本文学 歴史・時代小説: 天子の御剣、推参! 5時間58分 中岡 潤一郎 著。 2015年 KADOKAWA 913.6。 最強の剣士・九十郎は天子からの命を受け江戸へ向かうが、朝廷だけでなく幕府をも揺るがす陰謀に巻き込まれていく。 ●日本文学 随筆・エッセイ集: 老いの僥倖。 5時間33分 曽野 綾子 著。 2017年 幻冬舎 914.6。 人間が熟れてくるのは中年以後。「晩年にこそ僥倖が詰まっている」と言う著者が、老年を充実させる秘訣を綴る。 ●日本文学 全集: アンソロジーしずおか 純文学編。 6時間55分 アンソロジーしずおか編集委員会 編。 2017年 静岡新聞社 918.6。 日本の近・現代の文学から、静岡県にゆかりのある作品を集めたアンソロジー。太宰治「満願」、三木卓「六月」など全13編を収録。 ●外国文学: 英国レディの恋のため息 ウィローメア シリーズ(3)。 18時間55分 キャンディス・キャンプ 著 山田 香里 訳。 2014年 二見書房 933.7。 ヴィヴィアンは公爵令嬢でありながら自由奔放な性格。堅物な性格の幼なじみ、伯爵のオリヴァーとは会うたびにケンカになってしまう。 シュニツラー 人と思想(118)。 8時間14分 岩淵 達治 著。 2016年 清水書院 940.278。 森鴎外訳の戯曲「恋愛三昧」などで知られる劇作家シュニツラー。彼の作品の社会性を、生涯を追いつつ明らかにする(委託)。 ヴェルレーヌ 人と思想(121)。 8時間09分 野内 良三 著。 2016年 清水書院 951.6。 スキャンダルに満ちたヴェルレーヌの生涯と、平明で陰影に富んだ作品に通底する論理を明らかにする(委託)。