EYEサポートニュース 2019年4月号 センターからのお知らせ 今年の桜の開花は平年より少し早い予報です。このお便りが届くころには、桜満開の季節を迎えているでしょうか。この時期は、春爛漫の暖かさと花冷えの冷たさで、体調を崩しがちです。お体に気を付けて、うららかな春をお楽しみください。 さあ、4月のセンターは新しい年度の始まりです。このEYEサポニュースではいろいろな情報をご紹介していきますが、新しく始まった事業やパワーアップしたサービスの紹介もあります。 例えば、   当事者による、当事者と家族のための「電話相談ダイヤル」   パワーアップした「出前センター」で皆様のお近くへ   新装開店「おしゃべりIサロン」(別メール「イベント情報」でご紹介) 多くの皆様のご利用・ご参加をお待ちしております。(スタッフ一同) ■平成31年度の主な行事のお知らせ 利用者懇談会 7月21日(日) プラザ・ヴェルデ401会議室(沼津市)。 ※7月22日(月)は臨時休館です。 防災フェア 9月8日(日) 静岡県総合社会福祉会館703会議室。 ※9月9日(月)は臨時休館です。 出前センター 6月 伊豆地区(予定)。 出前センター 11月 中部地区(予定)。 出前センター 2月 西部地区(予定)。 ※詳細は次号以降のEYEサポニュースでお知らせします。 ●土曜サロン 第1土曜日(奇数月) ちょっとマジメな「おしゃべりIサロン」。 第2土曜日(毎月) 趣味と実益の「ITサロン」。 第3土曜日(毎月) 企画あれこれ「いーらサロン」。 ■電話相談ダイヤル 〜お気軽にご相談ください〜 当事者による当事者・家族のための電話相談です。 お困りのこと、どうしたらいいか分からないこと、福祉サービスや制度のこと、心の不安など、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。 日時:毎週木曜日、13時30分〜16時、祝日・年末年始を除く 電話番号:080-1552-0491 費用:無料。ただし、電話代をご負担いただきます。 ※お願い! 多くの皆様からの相談をお受けしたいと思いますので、1回につき、30分以内でお願いいたします。また別の日に、何度でもおかけください。お待ちしております。 ■より地域に根差した「出前センター」 センターまで出かけてくるのが大変な遠方の利用者へのサービス。 地域で活動する当事者グループへの応援。 心のバリアフリー〜視覚障害者を支援するスタッフへの研修。 市町福祉課や地域の事業所等への広報活動。 ※いろいろなサービスを載せて、皆様の地域へお伺いします。第1回目は6月に伊豆地区へ。EYEサポニュース6月号でお知らせします。 ■大型連休による休館のお知らせ  新天皇のご即位および新元号の施行に伴い、2019年のゴールデンウィークは10連休となります。  日頃よりご利用いただいている皆様には大変ご不便をおかけしますが、下記の通り休館といたしますので、ご案内申し上げます。 休館日:4月27日(土)〜5月6日(月) なお、長い休館となりますので、図書の貸出等では早めのリクエストをお願いいたします。 ■点字かわら版「美味しい!楽しい!静岡情報」配信中! 2月号は苺〈イチゴ〉スイーツ、3月号はあつあつ・とろーりピザ特集です。 点字かわら版は、i-newsでのお知らせのほか、ご希望の方には、点字印刷したもの(3枚)を差し上げます。点字データでご希望の方は、メール添付でお送りいたします。ぜひご利用ください。 ■『点訳のてびき』が改訂されました。 点訳ボランティアの皆さんは、全国共通の点訳ルールを学ぶため、この『点訳のてびき』を教科書にして、図書製作を行っています。 最近の点訳のルールはどうなっているか、興味のある方は貸出を行っておりますので、どうぞご利用ください。 『点訳のてびき 第4版』 点字版 全5巻 ■利用者の皆様へ! 季節柄、住所・連絡先等の変更がございましたら、センターまでお知らせください。自然災害等、何かの時にすぐに連絡の取れる携帯電話・メールアドレスなどのご登録もお勧めしています。ご協力をお願いいたします。 ■アイサポ防災コラム 〈生き延びなければ、その先はない!〉 〜その11:3.11を忘れるな〜 2011年3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震=東日本大震災から8年になろうとしています。静岡県内でも揺れ幅の大きい震度4から震度3を記録し、県内の海岸に津波警報が出され、新幹線や東海道線などが長時間止まりました。 この大地震で死者、行方不明者、災害関連死を合わせると2万2千人以上の方々が尊い命を失いましたが、90%以上は大津波に呑まれてしまった溺死でした。また避難所での厳しい冷え込みで体調を崩したり、歯磨きができずに雑菌がいっぱいの唾液が肺に入ってしまって起きる肺炎=誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を発症したりして亡くなった災害関連死は3700人を超えています。その災害関連死の8割以上は高齢者でした。 2月16日にシズウエルで行った防災講演で、津波に呑み込まれて奇跡的に助けられた宮城県石巻市の視覚障害と体が硬直して動きにくい障害を持った女性の生の声をご紹介しました。激しい揺れの直後、2階から這うようにして外に出たものの地面に座り込んで動けなかったところを、隣の家の娘さんが気づいてくれて一緒に避難しようとしましたが、大津波が襲ってきて2人とも流されました。そして奇跡的に近くの工場の中の中2階に流れ着きました。夜になって津波が引いてから雪が降る真っ暗闇の中を全身ずぶ濡れの状態で外に出て避難所に向かおうとしましたが、町の中は津波が残していったヘドロがいっぱいで歩くのが困難な状況でした。その後大勢のサポートがあって避難出来ましたが、この女性が奇跡的に助かったのは普段から隣近所とのコミュニケーションがあったからでした。 1人で居る時に大地震が発生した場合、普段お世話になっているガイドヘルパーさんや民生委員さんも被災していて、直ぐに助けに来てくれることは困難で、隣近所の助けが必要です。 視覚障害者には一般の避難所での生活は過酷です。静岡県第四次地震被害想定によりますと、静岡県全域の平均で被災者の半分は避難所に入れないことから、静岡県は晴眼者にも避難所に来るなと言っています。是非、自宅生活を考えて下さい。その為には家の耐震化と家具等の転倒防止が第一です。そしてその瞬間に自分自身の判断で安全行動をとることを考えて下さい。 日頃から周辺の環境を正しく知ることと、何度も繰り返しイメージトレーニングをして下さい。 このコラムのタイトルにあるように、「生き延びなければ、その先はない」。まず命を守ることです。 (文:地震防災アドバイザー 郷 隆志) センターのイベント情報 〜土曜日は「3つのサロン」をお楽しみください!〜 ■企画あれこれ「いーらサロン」 ●4月は「変わった種類の紅茶の飲み比べ & ティータイム」 日時:4月20日(土)13時15分から15時30分 会場:シズウエル 5階 集会室 申込:4月17日(水)まで。 電話:054-253−8180 参加費:300円(紅茶とお菓子代) 〜たくさんのリクエストがありました、みなさんでお茶をいただきながらの交流会です。普段なかなか自分で選ばないような変わり種の紅茶と共に、会話に花を咲かせてみませんか。おいしい紅茶とお菓子で午後のひとときを楽しみながら、交流会をきっかけに新しい友達を作りましょう。〜 ●5月は「実生活に役立つ整理収納講座」 日時:5月18日(土)13時15分〜15時30分 会場:シズウエル 5階 集会室 講師:小池真理氏(整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師) 申込:5月15日(水)まで。 ※事前に質問を受け付けます。整理収納の悩みや質問のある方は、申込の際にスタッフまでお伝えください。 〜整理整頓が苦手な方、どこから手をつけていいのかわからない方にうってつけの、整理の基礎を身につける、実生活に役立つ講座です。ものを整理するとはどういうことか?整理収納のコツは?収納にルールはあるのか?あなたもこの機会に、簡単な整理の法則を学んでみませんか。〜 ●予告!6月15日(土)は「アートバルーン講座」 〜前回大好評だった細長い風船をねじって作る「アートバルーン講座」、今回は初心者と2回目の方を対象に開催します。この機会にぜひ、ご家族やお友達とご一緒に参加されてはいかがですか。みんなで一緒に素敵な作品を作りましょう。〜 ■趣味と実益の「ITサロン」 ●4月は「デイジー持ち歩きの巻」 日時:4月13日(土) 13時15分から15時45分 ※16時以降に個別相談を受け付けます(要予約)。 会場:2階センター内ワーキングスペース 申込:4月10日(水)まで。定員は4名 持ち物:アイフォンまたはアイパッド ※サピエ登録者およびアプリ購入者が対象です(不明な方は事前にご連絡を)。 〜非常に使いやすくなったアイフォンアプリ、ボイス・オブ・デイジー(VOD、有料)を使ってみましょう。図書検索が音声でできるほか、ジャンル別に本棚を構築できたり、雑誌の定期配信を受けられたりと、まさに「いつでも、どこでも」デイジーを楽しむことのできるアプリに大変身!使い方、極め方を徹底検証します。〜 ●5月は「クラウド・ストレージを使ってみませんか」 日時:5月11日(土) 13時15分から15時45分 ※16時以降に個別相談を受け付けます(要予約)。 会場:2階センター内ワーキングスペース 申込:5月8日(水)まで。定員は4名 持ち物:ノートパソコン 〜データを保管する場所として一般的なのは、USBメモリとかSDカードなどです。それに対してこれからの主流になりつつあるのがインターネット上のメモリである、クラウド・ストレージです。設定は少々面倒ですが、一度設定してしまえば、ネット経由で、自分のデータにアクセスできるのです。バックアップや同期がとてもやりやすくなります。お試しあれ!〜 ●6月は「デイジー入門、初めてのプレクストーク」 日時:6月8日(土) 13時15分から15時45分 ※16時以降に個別相談を受け付けます(要予約)。 会場:2階センター内ワーキングスペース 申込:6月5日(水)まで。定員は4名 持ち物:日ごろお使いのプレクストーク機器 〜デイジー図書は聴いているけどあまり使いこなせていないんじゃなかろうか、とお悩みの方、どうぞいらっしゃいませ!再生の基本や便利なジャンプ、スピードの替え方やトーンコントロールなど、ちょっと知ってるとかなり便利になる、そんな操作をご紹介します。〜 ■ちょっとマジメな「おしゃべりIサロン」 これまでの「歩行サロン」が大変身! その名も「おしゃべりIサロン」として、奇数月の第1土曜日に開催します。毎回、一つのテーマに沿って、参加者同士語らいながら、互いに交流を深めつつ情報交換するのが狙いです。歩行訓練士の視点からもアドバイスやコメントがあります。また、後半には個別相談を受けられる時間を設けますので、必要な方は事前予約の上、ご利用下さい。 ●おしゃべりIサロンの「I」は… EYE(目)の意味でもあり、info(情報)の頭文字でもあり、もしかしたらLoveの「愛」や「出会い」を連想する方もいるでしょうし、いろいろな意味を持ったサロンに育っていけばという願いを込めて名付けました。 さあて、どんなテーマが飛び出すか? 例えば、私のこだわりの白杖選び、ガイドとうまく付き合う方法、とっておきの洗濯術、ロボットに負けない掃除の仕方、点字絵師を目指そう、今のマイブーム、夢を語ろうじゃあーりませんか、自慢の便利グッズ持ちよろう、などなど。次回のテーマを決めるのは参加者です。 ●第1回目は「移動中にドキドキしたことあれこれ!」 日時:7月6日(土)13時15分から15時45分 ※16時以降に個別相談を受け付けます(要予約)。 会場:シズウエル 2階 点訳作業室 申込:7月3日(水)まで。 〜おしゃべりIサロン第1回目は、テーマは移動、しかもドキドキした経験を持ち寄りましょう。電車でトイレに行きたくなった、道に迷ってしまった、やたらと親切な人に絡まれてしまった、信号の切り替わりがわからない、などなど、困ったこと、怖かったこと、うれしかったこと、そんなあなたのドキドキ体験を教えてください。そして、そんなときどのように切り抜けたのか、どうすればいいのかについて、ワイワイガヤガヤ考えてみましょう。〜 本の玉手箱 ■私の一冊 穂ア 貞子(静岡市) 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉 光 著 私の読書の楽しい思い出といえば、子供のころ、近所の貸本屋から、1日1円・1週間5円で本を借りて読むことでした。しかし、見えなくなってから久しく本を読むことも忘れていました。そんな中、センターのスタッフさんから勧められ、このクワコー先生を読んでみたのです。 読み始めたら、まるで漫画みたい!ギャル語で話す会話や呆気にとられる行動には、今どきの女子大生ってこんな感じ?と首をかしげたくなりますが、そこも面白く、知らず知らず引き込まれてしまいました。 主人公のクワコー先生は大学で日本文学を教える准教授だというのに、気さく、を通り越してむしろかなりヘン、な人です。文芸部に集まるギャルたちもかなりユニークな人ばかりで、登場人物がみんな生き生きとしています。 クワコー先生の周辺で事件(ミステリ)が起きると、文芸部のギャルたちが手を尽くして解決してしまいます。それなのにクワコー先生、なんだか自分の手柄みたいに勘違いしちゃうんですね。でも憎めない! とにかく、クワコー先生とギャルたちのやり取りがなんとも可笑しいのです。どう可笑しいか説明するのがもどかしいのですが、私自身もその会話の中に入り込み、相槌を打ったり、突っ込みを入れたり、クスッとなったり、いつしかクワコー先生が目の前にいて会話しているような不思議な気分になりました。作者の腕ということなのでしょうね…。 ****************************************** 奥泉光著の「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」はシリーズもので、他に「モーダルな事象」「黄色い水着の謎」と2作あります。いずれも、点字図書、デイジー図書で完成しておりますので、クワコー先生のユーモア・ミステリの世界をどうぞお楽しみください。(貸出係より) ■点字図書差し上げます! バインダーなしの簡易製本です。ご希望の方は貸出係まで。 『火山と地震の国に暮らす』 鎌田浩毅著 全3巻。 『小児ぜんそくを治す本』 山本淳著 全3巻。 『朱温 (上),(下)』 仁木英之著 (上)全8巻,(下)全9巻。 『かがみの孤城』 辻村深月著 全9巻。 『西郷どん!(前編)(後編)』 林真理子著 前編全4巻,後編全5巻。 ■ご紹介〜こんな臨時刊行物もあります。  『江上栄子さんの家庭の健康料理教えます』(上下巻) すこやか食生活協会発行の大活字・点字併用版です。貸出を希望される方は貸出係までご連絡ください。 ■本の玉手箱 天皇陛下の譲位(退位)と皇太子殿下の即位に際して、天皇や元号に関連した本を紹介します。 『天皇陛下「生前退位」への想い』 保阪正康著。 2016年 毎日新聞出版(点字・デイジーあり)。 天皇陛下「生前退位」の真意を、昭和史研究の第一人者が歴史からの視点で読み解き、天皇と国民の新しい共存関係を探る。 『天皇陛下の全仕事』 山本雅人著。 2009年 講談社(点字・デイジーあり)。 国事行為、晩餐会から宮中祭祀、稲作まで、知っているようで知らない、天皇陛下の日常生活を具体的に明らかにする。 『知っているようで知らない「日本の皇室」がわかる本』 久能靖著。 2018年 三笠書房(点字・デイジーあり)。 皇室の歴史、神話、祭祀から、女性宮家といったテーマ、皇族方の日常の姿までを紹介する。 『元号でたどる日本史』 グループSKIT編著。 2016年 PHP研究所(点字・デイジーあり)。 約1400年前の「大化」から「平成」に至るまで、日本で使われ続けてきた元号の、改元の理由、出典の書名などを紹介。 『皇太子と雅子妃の運命』 文芸春秋編。 2010年 文芸春秋(点字・デイジーあり)。 皇太子の「人格否定発言」以来、揺れ続ける平成皇室。ジャーナリストから作家まで、当代の論客16人が繰り広げる皇室論。 新刊点字図書案内 2019年2月から2019年3月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●総記: アルカイダから古文書を守った図書館員。 6巻 ジョシュア・ハマー 著 梶山 あゆみ 訳。 2017年 紀伊國屋書店 018.09。 アルカイダの攻撃から古文書を守らなければならない。敵を欺き貴重な資料の救出作戦を決行した図書館員の活躍を描いたノンフィクション。 ●哲学: かくれキリシタン。 3巻 後藤 真樹 著。 2018年 新潮社 198.221。 受難の歴史を乗り越え密かに信仰を守り続けた「かくれキリシタン」の人々。貴重な証言と共に、聖地や史跡をたどる。 ●歴史・地理: 見る読む静岡藩ヒストリー。 4巻 樋口 雄彦 著。 2017年 静岡新聞社 215.4。 徳川家を藩主として成立した駿河府中藩だが1年後に静岡藩と改称。その後廃藩置県で廃された。静岡藩の歴史を写真と史料で紹介する。 徳川15代将軍最強ランキング。 5巻 『歴史人』編集部 編。 2017年 ベストセラーズ 288.3。 徳川15代将軍の能力を徹底比較したランキングを収録するほか、家康・秀忠・家光の知恵と戦略、吉宗・家重の財政再建手腕などを解説。 五街道ウォークのすすめ。 3巻 八木 牧夫 著。 2018年 山と渓谷社 291.093。 五街道は最高のウォーキングフィールド。ウェアや持ちもの、歩きのテクニック、計画の立て方、おすすめコースなどを紹介する。 ●社会科学: 残念な相続。 3巻 内藤 克 著。 2018年 日本経済新聞 324.7。 相続放棄したら借金はなくなる? 遺言があるのになぜもめる? ベテラン税理士がリアルな事例をもとに相続対策のポイントを解説する。 無銭経済宣言 お金を使わずに生きる方法。 9巻 マーク・ボイル 著 吉田 奈緒子 訳。 2017年 紀伊國屋書店 365。 持続可能な地球をとりもどすため、新しい経済モデルを提起した「カネなしマニュフェスト」。貨幣経済によらない生活のノウハウを紹介。 ●自然科学: ぼくは虫ばかり採っていた。 3巻 池田 清彦 著。 2018年 青土社 460.4。 人類の進化と少子化、iPS細胞がもたらす未来、生き返るクマムシ。人気生物学者が、生き物たちとともに歩んできた研究人生を語る。 昆虫学者はやめられない。 3巻 小松 貴 著。 2018年 新潮社 486.04。 近所の裏山であらゆる生き物と戯れながら育った少年は昆虫学者となった。極小世界の神秘を描く、極上のエッセイ。 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事。 3巻 津川 友介 著。 2018年 東洋経済新報社 498.583。 今、信じている健康情報は本当に正しいのか。研究論文をもとに、科学的根拠に裏付けされた「新しい時代の食の常識」を伝授する。 ●技術: ’19 春夏ニットコレクション。 2巻 静点あみもの点訳会 編。 2019年 594。 ひとのくらしと香りを訪ねて(1) (2) (3)。 各2巻 谷田貝 光克 著。 2017年 フレグランスジャーナル社 576.6。 香りを知ることはその土地の人々の営み、文化を知ること。普通のガイドブックとはひと味違う、香りをテーマにした旅の本。 ゼロから分かる!日本茶の楽しみ方。 2巻 ブレケル・オスカル 著。 2018年 世界文化社 596.7。 スウェーデン人の日本茶インストラクター・オスカルが、日本茶の基礎知識を分かりやすく伝える。 ●芸術: ガボット ホ長調。 1巻 J・S・バッハ 作曲。 Schott Music 763.42。 楽譜点訳。 ●言語: 英文法総覧 改訂版。 21巻 安井 稔 著。 1996年 開拓社 835。 英文の基本的な仕組みが理解しやすいように構成した必携の参考書。簡潔な範例文を豊富に盛り込み、丁寧に解説する。 ●日本文学: 松本清張「隠蔽と暴露」の作家。 4巻 高橋 敏夫 著。 2018年 集英社 910.268。 近年再び注目を集めている松本清張。代表作を読み解きながら、社会や国家へ「疑い」を持ち、そこに潜む秘密を見抜く方法を明らかにする。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 卑弥呼の葬祭。 5巻 高田 崇史 著。 2018年 新潮社 913.6。 高千穂で男性の首なし死体が、宇佐神社では女性の首と両手が発見された。連続殺人事件の真相には、ある歴史上の謎が関わっていた。 ●日本文学 全集: アンソロジーしずおか 純文学編。 4巻 アンソロジーしずおか編集委員会 編。 2017年 静岡新聞社 918.6。 日本の近・現代の文学から、静岡県にゆかりのある作品を集めたアンソロジー。太宰治「満願」、三木卓「六月」など全13編を収録。 ●外国文学: さよなら片思い。 4巻 キャンディス・キャンプ 著 鹿沼 まさみ 訳。 2017年 ハーパーコリンズ・ジャパン 933.7。 人生でいちばん惨めな誕生日だわ。弁護士秘書のエミリーは失意の底にいた。そんな彼女に人生最大のチャンスが訪れる。 スパイたちの遺産。 6巻 ジョン・ル・カレ 著 加賀山 卓朗 訳。 2017年 早川書房 933.7。 元スパイのギラムは、フランスの片田舎で引退生活を送っていた。ある日、彼は英国情報部から呼び出され、驚くべきことを知らされる。 ソロモン海底都市の呪いを解け!(上),(下)。 (上)4巻、(下)4巻 クライブ・カッスラー 他著 棚橋 志行 訳。 2018年 扶桑社 933.7。 考古学者の友人からある知らせを受け、ソロモン諸島で調査を始めたファーゴ夫妻。現地では驚くべき伝承が語り継がれていた。 ●日本文学 児童向: シロガラス(5)。 3巻 佐藤 多佳子 著。 2018年 偕成社 J913.6。 猫のような青い目をもつふたごがあらわれ、かつてない恐怖を感じた千里。ついに神社のしきたりにかかわる大きな決意をする。 新刊デイジー図書案内 2019年2月から2019年3月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●歴史: 緑十字機決死の飛行。 16時間10分 岡部 英一 著。 2017年 静岡新聞社 210.75。 昭和20年8月20日夜半、磐田市の海岸に飛行機が不時着する。それは降伏軍使を乗せて飛行した日本海軍の一式陸攻機だった。 シベリア抑留最後の帰還者。 8時間26分 栗原 俊雄 著。 2018年 KADOKAWA 289.1。 帰還者の一人、佐藤氏が妻や娘たちと交わした葉書が見つかった。家族がつないだ奇跡の一次資料を基に、終わらなかった戦争を描く。 ●社会科学: 《自粛社会》をのりこえる。 3時間21分 安 世鴻 他編。 2017年 岩波書店 316.1。 日本の報道自由度ランキングは、評価対象180カ国・地域のうち72位となった。健全な社会のために、いま問い直す《自粛社会》の実像。 テロvs.日本の警察。 6時間25分 今井 良 著。 2017年 光文社 317.74。 2020年に東京五輪を控える日本。東京の治安を守る警視庁では、テロ対策が進んでいる。テロ捜査の最前線と目の前に迫る危機を描く。 訴訟をするならこの1冊。 13時間15分 石原 豊昭 監修。 2015年 自由国民社 327。 相手の訴え方、督促や強制執行のしかた、借金整理のしかたなど、泣き寝入り無用の権利防衛法をわかりやすく解説する。(委託図書)。 未来の年表。 8時間0分 河合 雅司 著。 2017年 講談社 334.31。 少子高齢という「静かなる有事」に立ち向かうために、日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かし、適切な対策を提示する。 漂流女子。 4時間17分 中島 かおり 著。 2017年 朝日新聞出版 367.21。 誰にも言えない妊娠を相談する窓口にんしんSOS東京。SOSの多くは若年妊婦から。若者が抱える現代社会の闇を浮き彫りにする。 教育勅語の何が問題か。 3時間32分 教育史学会 編。 2017年 岩波書店 372.102。 道徳教育を荒廃・形骸化させ、「不敬」だらけの抑圧社会を生み、アジアに大きな歪みをもたらした教育勅語の歴史を考察する。 ●自然科学: へんな星たち。 9時間30分 鳴沢 真也 著。 2016年 講談社 443.2。 イナバウアーする二重円盤プレオネ、10光年の長い尾を引くミラ。恒星研究のプロが厳選した10個のへんな星たち(委託)。 病と癒しの人間史。 9時間26分 岡田 晴恵 著。 2015年 日本評論社 493.8。 スペインかぜ、発疹チフス、梅毒、ペスト、エボラウイルス病。我々は病とどう向き合ってきたか。歴史上のエピソードからその足跡を辿る。 ●技術: ワインに染まる。 10時間56分 戸塚 真弓 著。 2017年 中央公論新社 588.55。 パリに根を下ろし、ワインひとすじ四十余年の著者が綴る、好奇心と出会いに育まれた深い味わいの体験的エッセイ。 日本まんじゅう紀行。 6時間15分 弟子 吉次郎 著。 2017年 青弓社 596.65。 まんじゅう屋に生まれ、子どもの頃から作業を手伝ってきた著者が、全国各地のまんじゅうを紹介する。 ●日本文学 小説: うなぎばか。 7時間5分 倉田 タカシ 著。 2018年 早川書房 913.6。 元うなぎ屋の父と息子、それぞれの想いと葛藤を描く「うなぎばか」など、クスっと笑えてハッとさせられる、うなぎがテーマの連作。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: ケーキ王子の名推理〈スペシャリテ〉(3)。 5時間3分 七月 隆文 著。 2018年 新潮社 913.6。 ケーキを愛する女子高生・未羽は、修学旅行先の沖縄で知り合った高校生パティシエの大広漣からデートに誘われる。 ●日本文学 歴史・時代小説: 読売屋お吉甘味とぉんと帖。 9時間28分 五十嵐 佳子 著。 2017年 祥伝社 913.6。 瓦版記者になったお吉。歌舞伎役者・市川団十郎にお気に入りの菓子を取材したことから、彼の亡き父との思い出の一品を捜すことに。 ●外国文学: ソニア・ウェイワードの帰還。 10時間10分 マイケル・イネス 著 福森 典子 訳。 2017年 論創社 933.7。 女流ロマンス小説家のソニアがヨットの中で急死した。妻の収入に頼って生きている夫は、妻の死体を海に投げ捨て、その死を隠そうとする。 雪と毒杯。 9時間53分 エリス・ピーターズ 著 猪俣 美江子 訳。 2017年 東京創元社 933.7。 クリスマス直前のウィーンで、オペラの歌姫の最期を看取った人々。帰途にチャーター機が悪天候で北チロルの雪山に不時着してしまう。 林檎の木から、遠くはなれて。 13時間51分 トレイシー・シュヴァリエ 著 野沢 佳織 訳。 2017年 柏書房 933.7。 1850年代、ゴールドラッシュに沸くアメリカ。人々は夢を抱いて西へと向かう。オハイオ州で林檎の果樹園を営む一家を描いた長編小説。 モーパッサン 人と思想(131)。 8時間57分 村松 定史 著。 2015年 清水書院 950.268。 モーパッサンの生い立ちから死までをたどり、名作誕生の背景、飽くなき人間の探究者としての人間像に迫る(委託)。 プルースト 人と思想(127)。 7時間58分 石木 隆治 著。 2016年 清水書院 950.278。 フランスの19世紀末から20世紀初頭に生きた作家プルースト。彼の人生や小説「失われた時を求めて」について解説する(委託)。