EYEサポートニュース 2019年12月号 センターからのお知らせ 冬の陽だまりがことのほか暖かく感じられる頃となりました。ついこの間まで秋を追いかけていたような気がしますが、季節はもうすっかり冬です。 『冬はつとめて』 枕草子の一節です。冬は早朝が一番いい・冬は寒いからこそいいものだと、清少納言が教えてくれています。千年前の先人の風流に学び、皆様も、よい年の瀬をお健やかにお過ごしください。 ■差し上げます〜恒例の「点字カレンダー」予約受付中!!  公益財団法人「日本テレビ小鳩文化事業団」が毎年製作・配布している写真と点字付きの卓上カレンダーです。今年のテーマは「日本の世界遺産」。ご希望の方は、電話かメールでご予約ください。 ■点字かわら版「美味しい!楽しい!静岡情報」配信中! 11月号・12月号は2回にわたって静岡おでんをご紹介しています。寒い冬は、この点字かわら版を読みながら、あったかおでんを食べたつもり、作ったつもり、買ったつもりで、身も心も暖かくお過ごしください。もちろん、この点字かわら版情報をたよりに、お店まで出かけていただければ、製作スタッフは大喜びです。 この点字かわら版では、身近な情報をお届けしています。点字版・6ぺージは点字触読練習中の方にもお勧めです。メール添付の点字データ、i-newsでの提供もありますので、ぜひご利用ください。ご希望の方は、点字製作担当までご連絡ください。 ■年末年始の休館・貸出休止のお知らせ   休館・貸出休止期間:12月28日(土)〜翌年1月5日(日) ※年末の郵便事情の遅れが予想されます。貸出の申込はお早めにお願いいたします。 ■点字図書差し上げます! バインダーなしの簡易製本です。ご希望の方は貸出係まで。 『iPhone&iPadお悩み駆け込み寺』 ダイアプレス出版 全2巻 『箱根・芦ノ湖殺人特急』 梓林太郎著 全4巻 『平泉・早池峰殺人蛍』 梓林太郎著 全4巻 『もうひとつのピアノ』 山崎玲子著 全2巻 『70歳のたしなみ』 坂東眞理子著 全3巻 ■「静岡光の家」制作の冊子をご紹介します NPO法人「静岡光の家」が制作・発行した2冊の冊子を当センターが点字版・デイジー版で製作しました。どうぞご利用ください。 『視覚障害人物記』 〜目の不自由な先駆者たち〜 著者:多々良善哉 発行:2001年6月 点字版:全1巻 デイジー版:近日完成予定 『続・視覚障害人物記』 〜目の不自由な先駆者たちU〜 著者:多々良善哉 発行:2019年6月 点字版:全1巻 デイジー版:近日完成予定 ●アイサポ防災コラム 〈生き延びなければ、その先はない!〉 〜その19 : 正常化バイアスに陥っていませんか?〜 10月12日から13日にかけて伊豆半島に上陸したスーパー台風19号は記録的な豪雨となり、伊豆や県東部、関東甲信越、東北地方などに大きな被害をもたらしました。 まだ全容は分かっていませんが10月24日夜の時点で、16都県71河川135ヶ所で堤防が決壊し、266ヶ所で濁流が堤防を越えました。 人的被害は静岡県内の死者2人、行方不明者1人を含む、全国で死者86人、行方不明者8人を出してしまいました。住宅の被害は6万8000棟を超えています。 この台風19号は5日も前から猛烈な強さと豪雨が予想されていましたが、自然には勝てませんでした。各地にスーパー警報と言われる警戒レベル5の大雨特別警報が早くから出されており、全員避難という警戒レベル4の土砂災害警戒情報、洪水警報や氾濫危険情報が出されていたにも関わらず、避難しないで犠牲になった人、避難が遅れてヘリで救出された人があまりにも多くいました。亡くなった人の半分以上は高齢者や体の不自由な人で、一階の寝室で亡くなった人も多くいました。普段お世話になっている民生委員やガイドヘルパーさんも同じ地域に住んでいれば、自分の命を守ることが精一杯という人もいたと思います。 また一部の自治体は河川を管理する国土交通省からの最も重要な情報である氾濫発生情報が伝わらなかったことも分りました。 エリアメールやテレビ、ラジオなどで早くから豪雨災害の危険を伝えられていたにもかかわらず、なぜ早い段階で避難しなかったのか残念でなりません。異常気象時はいち早い判断と行動が生死を分けます。 今回氾濫したり堤防が決壊したりした場所は、過去にも同じように被害にあっている所が多く有り、ハザードマップで危険地域とされている所がいずれも被災していました。神奈川県川崎市の武蔵小杉の高層マンションが建ち並ぶエリアは、30年前は工場地帯、それ以前は田んぼで、近くを流れる多摩川と支流が何度も氾濫していた場所でした。 自分が住んでいる場所がどんな土地であるのかをハザードマップで調べてみて下さい。 自分の家は大丈夫だと思い込んでいませんか。人間はどうしても都合良く解釈してしまいがちです。正常化バイアスに陥らないようにしたいものです。  (文:静岡県地震防災アドバイザー 郷 隆志) センターのイベント情報 ■1月25日(土) 出前センターin新所原 〜あなたの町にセンターがお邪魔します〜 今年度第2回目は、県内で最も西に位置する湖西市の中でも、もうちょっとで愛知県というぐらい西の新所原に「出前」いたします。 今回は、私たちの生活を大きく変えつつあるICT機器を中心にご紹介し、併せて、拡大読書器やデイジー機器を中心としたミニ機器展、読書や歩行、IT機器などの体験・相談コーナーを設置します。 予約もできますので、電話やメールでご遠慮なくお問い合わせください。 電話:054-253-8180 メール:info@i-center-shizuoka.jp) 日時:1月25日(土曜日) 9時40分〜16時15分 会場:西部地域センター 2階 講座室@、サークル室 (湖西市駅南二丁目4-1 053-577-2867) ※JR新所原駅から徒歩7分 協力:(株)システムギアビジョン、(株)リモートアシスト、(株)コネクトドット、他 ●当日体験できる生活を便利にする機器類: 遠隔援護サービス「リモートアシスト」 アイフォンで管理する識別タグ「ものタグ」 カメラに映るものを瞬時に読み上げる「オーカム・マイアイ」 他 ●内容・日程: 受付:9時40分 センター紹介・最新機器デモ:10時〜12時15分(要申込) 昼食・休憩:12時15分〜13時(弁当の予約を受け付けます) ミニ機器展・読書相談コーナー:13時〜(予約優先・出入り自由) 移動と歩行の相談会:13時、14時、15時の3コマ(要予約) IT機器体験会:13時、14時、15時の3コマ(要予約) 終了:16時15分 ●センターのサービスと最新機器のご紹介: 午前中は、事業所関係者を含め、広く多くの方にセンターのサービスを紹介し、また、最新のICT機器を実演します。 ※人数把握のため、事前にお申し込みください。 内容(予定) @センターの役割とサービスの紹介〜訓練事業に触れる中で、 西部地区で活動する支援員をご紹介します。 Aサピエ図書館の利用とデイジー機器 B最新ICT機器の実演 ●移動と歩行の相談会: 単独歩行やガイド歩行、白杖の選び方、ガイドの受け方など、お気軽にご相談ください。館内を歩くなど、体験もできます。 ※予約した方を優先しますので、事前にお申し込みください。 ※相談・体験時間はおよそ45分です。 ●IT機器体験会: デイジー機器、パソコン、アイフォンなど、IT機器を体験していただけます。。また、お持ちになった機器類の操作方法などのサポートを受けられます。 ※予約した方を優先しますので、事前にお申し込みください。 ※体験・サポート時間はおよそ45分です。 ●ミニ機器展: 出展業者さんのご協力により、音声読み上げ・拡大表示の読書器、音訳図書を聞くデイジー機器、そのほか日常生活で便利に使えるグッズなどを展示します。説明をお聞きになりながら、じっくり見ていただけます。 ※詳細につきましては、アイニュースやチラシをご覧になるか、センターへお問い合わせください。 〜土曜日は「3つのサロン」をお楽しみください!〜 ■イベント企画の「いーらサロン」 ●12月は「年の瀬ワイワイサロン〜私の趣味2019」 〜今回のテーマは趣味・道楽〜 午前中は、20年にわたって社交ダンスに「はまっている」渡辺さんのリードで、ダンスの世界を楽しみましょう。簡単なステップを覚えて、少し体を動かして、お楽しみください。 そして、昼食を取りながら交流タイム。 午後は、趣味・道楽に生きる方々を招いて、あっと驚く世界をご披露いただきます。ワイワイガヤガヤのひと時を、みんなで過ごしませんか。 「年の瀬のワイワイサロン〜私の趣味2019」 日時:12月21日(土)10:00〜16:00 申込:12月16日(月)まで ※事前予約が必要です。 場所:シズウエル 5階 音楽室 参加費:昼食・おやつ・飲み物など実費 1000円 ●1月は「新春茶話会いーら〜私の癒し」 日時:1月18日(土)13:15〜15:30 会場:シズウエル 5階 集会室 参加費:300円程度(茶菓子代) 申込:1月15日(水)までにご予約ください。 〜新春最初のいーらサロンは、どうぞ「あなたの癒しの時間」を教えてください。ペットの話、お茶や紅茶の話、高級ブランデーの話、音楽の話などなど。日常生活の中での「癒し」はとても大事ですね。そして仲間づくりしたい方、交流を深めたい方、お話ししたい方、お気軽にご参加ください。〜 ■趣味と実益の「ITサロン」 ●12月は「交通系アプリを大研究」 日時:12月14日(土)13:15〜16:45(予約:3日前まで) 会場:シズウエル 2階センター内 持物:アイフォンまたはアイパッド 〜今回はナビアプリや乗り換えアプリ、地図、タクシー配車アプリなど、移動に関係するアプリを取り上げます。みんなの知恵を持ち寄って、ヒントを見つけながら自分らしくアプリを使う、そんな感じがいいんじゃない?アプリで解決しよう、私たちの移動の悩み…。〜 ●1月は「PC-TALKER、再発見!」 日時:1月11日(土)13:15〜16:45(予約:3日前まで) 会場:シズウエル 2階センター内 持物:PC-TALKERがインストールされているノートパソコン 〜まずはPC-TALKERのカスタマイズについて実践。音質やスピードの調整、記号の読ませ方、などなど。そしてPC-TALKERにバンドルされている数々のソフトたち。マイサポート、マイエディット、そしてマイファイルを徹底解剖。〜 ●2月は「デイジーあれこれ、なんでも相談」 日時:2月8日(土)13:15〜16:45(予約:3日前まで) 会場:シズウエル 2階センター内 持物:日ごろ使っているデイジー機器 〜今やどこでも本が読める時代。それゆえか、機器の操作は少しずつ複雑になっている観が。でも読書は楽しいですね。さまざまなデイジーを紹介しつつ、機器類も幅広く取り上げます。また、日ごろ疑問に思っていることや、不安な操作などについても解決しましょう。〜 本の玉手箱 ■私の一冊 黒崎 よし乃 『野の春 ― 流転の海 第9部』 宮本輝著 著者自らの父をモデルとした「松坂熊吾」の波乱の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説・流転の海シリーズが、昨年(2018年)の秋、第9部の最終章で完結しました。  これを機に、私は、第1部から読みました。松坂一家を取り巻く様々な出来事や、人々の生き様を身近に感じながら、激動の人生を熊吾と共に歩んでいるような気持ちになりました。第9部まで読み終えた時、達成感とともに寂しさがこみ上げてきました。『野の春』は、今まで熊吾に関わった人々が次々に登場し、人の縁と運命というものを深く感じさせられるものでした。  宮本さんの小説は、どの作品にも、いろいろな人たちが登場します。最初は、名前を忘れないように、その都度メモしながら読むのですが、読み進めていくにつれ、それらの人物たちが、なにか不思議な繋がりをもっていることに気づきます。「出会いとは決して偶然ではないのだ。でなければ、どうして、出会いが、ひとりの人間の転機と成り得よう」(『命の器』より)と宮本さんがおっしゃる言葉を実感できるのです。流転の海シリーズでも、様々な人生を背負った多くの人たちが関わりあっています。ある人が数えたら1260人も出てきたそうです。明治生まれの豪快さを持ちながらも、困っている人には親身になって手を差し伸べる人情の厚さと、人のよさゆえに騙されてお金を持ち逃げされたりすることもある、そんな熊吾の歩んできた道のりや、息子・伸仁(輝さんのモデル)への愛情がにじみ出ている場面の数々に、心を打たれました。 「現実世界は、理不尽で大変なことばかりだからこそ、せめて小説の世界では、心根のきれいな人々を書きたい」(『人生の道しるべ』より)そんな宮本さんの言葉に改めて思いを馳せています。  私は宮本輝の小説を愛してやまない“テルニスト”です。これからも数多くの作品を読みながら、珠玉の言葉を書き留めて、人生の糧にしていきたいと思います。 そしていつか再び、流転の海シリーズを読み返してみたいです。 ■本の玉手箱 2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主役は明智光秀! 『明智光秀 つくられた「謀反人」』 小和田哲男著 1998年 PHP研究所。 点字・デイジーあり。 本来ならば名将として歴史に名を刻むべき光秀が、日本史上最悪の「主殺し」「叛臣」の烙印を押されたのはなぜか。丹念な史料検証を通して、「本能寺の変」などの謎を解明し、新たな光秀像を描く。 『明智光秀』 徳永真一郎著 1988年 PHP研究所。 点字・デイジーあり。 叡山焼き討ち、荒木村重一族の虐殺―と暴虐の限りをつくす主君信長を、万民のため涙をのんで抹殺した光秀。逆臣の汚名を雪ぎ、その真の姿に迫る。 『湖影 明智光秀とその妻熈子(ひろこ)』 中島道子著 1998年 KTC中央出版。 点字・デイジーあり。 これまでとは全く異なった視点から本能寺の変に迫り、戦国非情の中にあって、光秀一家がいかに生きたかを明かす。 『明智光秀「誠」という生き方』 江宮 隆之著 2015年 KADOKAWA。 点字・デイジーあり。 織田軍団のトップに昇りつめながら、クーデターを起こした男・明智光秀。「謀反人」と呼ばれた光秀の生涯をたどることを通して、現代人が忘れがちな誠実に生きるためのヒントを伝える。 『私の先祖明智光秀』 細川珠生著 2019年 宝島社。 点字・デイジーあり。 よき家庭人であり、連歌・茶道に精通した文化人でもあった明智光秀の実像に、直系の末裔が迫る。 新刊点字図書案内 2019年10月から11月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●哲学: 能力を磨く。 3巻 田坂 広志 著。 2019年 日本実業出版社 159.4。 AIに仕事を奪われないために、いかなる能力を身につけるべきか。「3つの能力」を身につけ、磨く方法を具体的に教える。 ●歴史・地理: 失敗だらけの人類史。 6巻 ステファン・ウェイア 著 定木 大介 他訳。 2018年 日経ナショナルジオグラフィック社 204。 英雄たちがやらかしてきた残念な決断と、泣きたくなるような舞台裏とは? 人類が犯した愚の骨頂ともいうべき失敗の数々を紹介する。 地図で楽しむすごい静岡。 4巻 都道府県研究会 著。 2018年 洋泉社 291.54。 地形、歴史、鉄道、道路、産業、暮らしなど、静岡の魅力を地図で紐解く。「静岡県全45市区町ガイド」付き。 ●社会科学: 父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 3巻 ヤニス・バルファキス 著 関 美和 訳。 2019年 ダイヤモンド社 330。 元ギリシャ財務大臣の父が娘に向けて語る経済の話。格差、市場社会の誕生、金融の役割や資本主義の歴史と功罪を平易な言葉で説く。 タイワニーズ 故郷喪失者の物語。 5巻 野嶋 剛 著。 2018年 小学館 334.41。 彼らがいたから、日本は台湾と強く深くつながり続けた。ジュディ・オング、安藤百福ほか、在日台湾人の家族の歴史に迫る。 格差社会を生き抜く読書。 3巻 佐藤 優 他著。 2018年 筑摩書房 368.2。 貧困に陥らないために私たちにできることとは? 格差社会の実相を知るための30冊の本を紹介しながら、現代の貧困を徹底的に議論。 あなたのオムツは誰が替える? 2巻 平川 晃 著。 2018年 アチーブメント出版 369.26。 「一億総介護時代」の幕開け。これからの日本が直面する3つの課題を提示したうえで、認知症介護のヒントを紹介。 ●自然科学: 太陽系観光旅行読本。 4巻 オリヴィア・コスキー 他著 露久保 由美子 訳。 2018年 原書房 538.9。 架空の太陽系観光ツアーをガイド。準備、持ち物からおすすめ観光スポット、楽しいアクティビティ、知っておきたい科学知識を案内する。 ●技術: 100年後の世界。 4巻 鈴木 貴之 著。 2018年 化学同人 504。 気鋭の哲学者が生殖医療・遺伝子操作・仮想現実などの技術を取り上げ、現状を整理しテクノロジーと社会の関係を予測する。 ’19 秋冬ニットコレクション。 2巻 静点あみもの点訳会 編。 2019年 594。 棒針:セーター2点、ベスト2点、半袖カーディガン1点、ジャケット1点。かぎ針:プルオーバー1点、ベスト3点、ボレロ1点、カーディガン1点。 ●産業: 君は玉音放送を聞いたか。 5巻 秋山 久 著。 2018年 旬報社 699.21。 満州事変、日中戦争、太平洋戦争を、ラジオがどのように伝えたかを検証する。「『玉音放送』録音原盤のナゾ」などの番外や、コラムも収録。 ●日本文学 小説: 新版 雨月物語。 12巻 上田 秋成 著 青木 正次 訳注。 2017年 講談社 913.56。 慕っていた崇徳上皇の御陵に参った西行が見たものとは? 江戸中期を代表する怪異小説集。現代語訳に語注、考釈も加えた決定版。 さらざんまい(上)。 3巻 幾原 邦彦 他著。 2019年 幻冬舎コミックス 913.6。 中学2年生の一稀・悠・燕太の3人は、謎のカッパ型生命体ケッピに無理やり尻子玉を奪われ、河童に変身させられてしまう。 どてらい男(1)〜(6)。 (1)4巻、(2)4巻、(3)5巻、(4)4巻、(5)4巻、(6)4巻 花登 筐 著。 1982年〜1983年 角川書店 913.6。 機械器具問屋の丁稚となった猛造。その言動は問屋の主人や同僚たちに驚きと笑い、期待と恐れの入り混じった大きな衝撃をもたらす。 天皇組合。 4巻 火野 葦平 著。 2019年 河出書房新社 913.6。 敗戦後、われこそ本物の天皇だと名乗る者が全国各地に続出。ついに全国の天皇が団結して現天皇に退位を迫ろうと画策する者が現れる。 第22回「伊豆文学賞」優秀作品集。 3巻 伊豆文学フェスティバル実行委員会 編。 2019年 羽衣出版 913.68。 『託したい物がある。』 父からの手紙を受け取った主人公は故郷の松崎町へ帰って来るが、父は多くを語ろうとしない。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 黄色毒矢事件。 5巻 山本 周五郎 著。 2018年 新潮社 913.6。 若き日の山本周五郎が執筆した少年小説のうち、春田竜介シリーズを厳選。少年探偵が巧妙な方法で犯人を炙り出す。 皆殺しの家。 5巻 山田 彩人 著。 2018年 南雲堂 913.6。 亡くなった亜季の兄が匿っていたのは、3人を殺害し指名手配中の久能だった。暇をもてあました久能は不可解な事件の謎を要求してくる。 ●日本文学 歴史・時代小説: 大友落月記。 6巻 赤神 諒 著。 2018年 日本経済新聞 913.6。 豊後の戦国大名、大友義鎮は政に関心がなく、家臣たちは不満を募らせていた。大友家のお家騒動を重臣たちの姿を通して描く。 ●外国文学: 両方になる。 6巻 アリ・スミス 著 木原 善彦 訳。 2018年 新潮社 933.7。 15世紀イタリアに生きた画家と現代の英国に暮らす少女。二人の物語が時空を超えて響き合う。未だかつてない驚きに満ちた長篇小説。 失われた手稿譜。 6巻 フェデリーコ・マリア・サルデッリ 著 関口 英子 他訳 。 2018年 東京創元社 973。 ヴィヴァルディの死後、200年近く行方の知れなかった自筆楽譜。トリノの図書館長はある神父から楽譜の買い取りを持ちかけられる。 ●自然科学 児童向: めんそーれ!化学。 3巻 盛口 満 著。 2018年 岩波書店 J430。 料理から化学変化とは何かを学び、石けんづくりから酸とアルカリの性質を知る。沖縄の夜間中学での体験をもとに、化学の面白さを伝える。 ●外国文学 児童向: パンツ・プロジェクト。 3巻 キャット・クラーク 著 三辺 律子 訳。 2017年 あすなろ書房 J933。 リヴは「体は女の子だけど心は男の子だ」と感じている。悩みを抱えたリヴの心情と家族、友人の交流を描いたあたたかな物語(委託)。 バクのバンバン、町にきた。 1巻 ポリー・フェイバー 著 松波 佐知子 訳。 2016年 徳間書店 J933.7。 なんでもできるかしこい女の子マンゴーはパパと二人暮らし。マンゴーは町に迷いこんだバクの子を助け、家に連れ帰る(委託)。 ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン。 1巻 マイケル・モーパーゴ 作 おびか ゆうこ 訳。 2016年 徳間書店 J933.7。 山のふもとのドルタ村で行われる「山のドラゴンまつり」の由来となった、小さな女の子ミミと赤ちゃんドラゴンの物語(委託)。 ●点訳絵本: おひざにだっこ。 1巻 澤島 由基乃 文。 2017年 きほくのもりペンタス JE。 家族みんなが子どもを抱きしめて、あたたかな時間を過ごす。そんな幸せな時を形にした作品(寄贈)。 こいぬのそら。 1巻 土屋 由美子 文。 2019年 きほくのもりペンタス JE。 迷子になったこいぬのそら。町の中で様々な体験をしたけれど、いつだって思い出すのは大好きな飼い主なっちゃんのこと(寄贈)。 ハシビロコウのこうちゃん。 1巻 丸尾 道代 文。 2018年 きほくのもりペンタス JE。 遠くを見つめる目が印象的なハシビロコウのこうちゃん。じっと動かない姿から想像をめぐらせたお話(寄贈)。 新刊デイジー図書案内 2019年10月から11月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●総記: しっかり知りたい! ビッグデータとAI。 4時間6分 宇野 毅明 他著。 2018年 丸善出版 007.13。 人間より賢いAIはできるのか? AIと人間との関わり方、ビッグデータとAIをビジネスに活かす方法などを解説(委託)。 ●哲学: 怒らないコツ。 3時間50分 植西 聡 著。 2018年 自由国民社 141.6。 とっさの怒りを静める方法や、怒らないための生活習慣、メタ認知能力やコミュニケーション能力の高め方など、怒らないコツを紹介する。 ●歴史・地理: ストロベリー・デイズ。 17時間55分 デヴィッド・A.ナイワート 著 ラッセル 秀子 訳。 2013年 みすず書房 334.453。 第二次世界大戦時の日系アメリカ人強制収容に対して、誇りを持って耐え忍んだ日系人たちの不屈の精神の記録。 ●社会科学: 超・箇条書き。 5時間16分 杉野 幹人 著。 2016年 ダイヤモンド社 336.55。 伝えたいことを羅列するだけの箇条書きとは異なる、「短く、魅力的に伝える」箇条書き、人を動かす箇条書きのエッセンスを紹介(委託)。 働くママと子どもの<ほどよい距離>のとり方。 8時間28分 榊原 洋一 監修。 2016年 柘植書房新社 367.3。 子どものなかには自分から育ってゆく力があり、それを信じて子育てをすればよい。親子の「ほどよい距離」を成長別に提案する(委託)。 夜ふけに読みたい不思議なイギリスのおとぎ話。 5時間24分 フローラ・アニー・スティール 再話 吉沢 康子 他編訳。 2019年 平凡社 388.33。 夜ふけにぴったりの楽しいお話を2匹の猫がわかりやすく案内する。ミステリ・ファンタジーに精通した翻訳家が厳選した全19編。 国家機密と良心。 4時間28分 ダニエル・エルズバーグ 著 梓沢 登 他訳。 2019年 岩波書店 392.53。 米国防総省秘密報告書を告発したエルズバーグ。自らの人生や内心の葛藤を語ったオリジナル・インタビューを収録。 ●自然科学: 知りたい会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑。 7時間44分 藤井 久子 著 秋山 弘之 監修。 2017年 家の光協会 475.038。 身近なコケから不思議な生態のコケまで、蘚類128種・苔類51種・ツノゴケ類3種を紹介。見つかりやすさを示した「出会い率」付き。 ●日本文学 小説: この春、とうに死んでるあなたを探して。 10時間3分 榎田ユウリ 著。 2018年 筑摩書房 913.6。 中学時代を過ごした町に23年ぶりに戻った矢口は、再会した同級生・小日向と恩師の死の真相を求め、元クラスメイトを訪ねる。 さよなら、と嘘をつく 沙之里幽譚。 7時間28分 太田 忠司 著。 2018年 KADOKAWA 913.6。 母親とわかりあえず孤独を感じる千蔭。ある日迷いこんだ丘で〈サノキ〉という大木を見つける。怖くて切ない青春ファンタジー。 毎年、記憶を失う彼女の救いかた。 6時間48分 望月 拓海 著。 2017年 講談社 913.6。 毎年、私の記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。空白の3年を抱えた私の前に現れたのは、見知らぬ小説家だった。浜松を舞台にした物語。 ●日本文学 ミステリー・推理小説: 札幌・オホーツク逆転の殺人。 13時間12分 深谷 忠記 著。 2018年 光文社 913.6。 美緒は新人作家鳥海に処女作の見本を届けるため、札幌を訪れた。しかし鳥海は待ち合わせに現れず、焼死体となって発見される。 ●日本文学 歴史・時代小説: 殿さま浪人幸四郎(12)逃げる姫さま。 5時間21分 聖 龍人 著。 2014年 コスミック出版 913.6。 幸四郎は大名でありながら身分を隠し、浪人として自由な生活を送っていた。ある時、幸四郎は武士に囲まれていた二人連れの娘を助ける。 ●日本文学 日記・紀行文: 日本名城紀行(2)。 6時間 更科 源蔵 他著。 2018年 小学館 915.68。 日本名城紀行(3)。 7時間 井上 ひさし 他著。 2018年 小学館 915.68。 「探訪日本の城」シリーズに掲載された紀行文の復刊。著名な作家たちが日本各地の名城を個性豊かに描く。 ●外国文学: 巡査さん、事件ですよ 英国ひつじの村(1)。 9時間 リース・ボウエン 著 田辺 千幸 訳。 2018年 原書房 933.7。 スノードン山で死体が発見された。本署の警察官は事故死と判断。しかし山をよく知る巡査のエヴァンはどうしても事故と思えないのだった。 またの名をグレイス(下)。 13時間50分 マーガレット・アトウッド 著 佐藤 アヤ子訳。 2018年 岩波書店 933.7。 殺人罪の判決を受けたグレイス・マークス。カナダ犯罪史上最も悪名高いと言われている女性犯の物語を、ミステリー仕立てで描く。 ●日本文学 児童向: エレベーターのふしぎなボタン。 32分 加藤 直子 作。 2018年 ポプラ社 J913.6。 エレベーターのみどり色のボタン。それはサキを不思議な出会いへと導きます。浜松市主催第六回「森林のまち童話大賞」大賞受賞作。 ■マルチメディアデイジー図書 戦争と平和。 1時間19分 ブリジット・ラベ 他著 西川 葉澄 訳。 2010年 汐文社 J319.9。 身近な例を用いて「戦争」と「平和」について考える(委託)。