YEサポートニュース・メール版 2021年10月号 ■センターからのお知らせ 駿府城公園の木々も秋色に色づき、爽やかな季節を迎えております。皆様どんな秋をお過ごしでしょうか。 夏から秋へ緊急事態宣言下のセンターでは、今できること、今だからこそ必要なことを模索し、新しい取り組みを考えてきました。それでは、秋のセンターをご案内します。 ■電話回線工事について 当センターが使っている電話回線は、アナログをはじめ敷設した時期によってバラバラです。また回線によっては1チャンネルしかなく、ふさがっていると長らくお待たせするようなことも起きてしまいます。 そこで、センターの電話回線を光回線に集約し、効率よく運用できるように工事を実施します。 ●工事日・10月14日(木)の午後は電話が不通となります。 すべての回線を止めて行う工事ですので、この時間帯は電話が繋がりません。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。 ●センターの電話番号を054−253−0228に統一します。 これまで、図書サービスと相談サポートの番号を分けていましたが、0228番に統一します。相談サポートをご利用の方も、0228番にお電話ください。電話応対は開館時間内・9時から17時となります。 ●実際の流れは次のとおりです。 054−253−0228番に電話します→ 「はいセンターです」とスタッフが挨拶します→ 「ご用件を伺います」とスタッフがお尋ねします→ 「デイジー図書の貸出希望」など用件をお伝えください→ 担当スタッフに電話を回します→どうぞご用件をお話しください。 ■10月以降に実施予定の事業について(センター長・土居由知) 昨年来のコロナ禍で、生活スタイルがガラッと変わってしまい、戸惑っている方も多いことと推察します。 「家にいる」ことが多くなったことからインターネットを介した「新たなつながり」がこれまで以上に重要になりましたが、この変化を私達視覚障害者がどのように受けとめ対応することができるか、これは大きな課題だと思います。現実、対面での交流は今やオンライン交流に取って代わり、イベント参加もオンラインアクセスが可能となり、電子マネーや買物、本の貸し出しや音楽を聞くことさえもがネットをフル活用することでサービスの充実が図られています。 これまでも視覚障害者の生活、とりわけ情報アクセスにおいては、IT機器の日進月歩の発展に支えられてきたのはいうまでもありません。デイジー機器や点字ディスプレイ、拡大読書器といった専用機器もさることながら、今では、世界視野でIT分野を牽引してきた大企業が、こぞってアクセシビリティへの配慮を推し進めています。つまり、町中で売っているパソコンや電話機を買ってきたら、家についてすぐ、画面読み上げや拡大機能を使うことができるまでになっているのです。 このような社会の流れ・方向性は、止めることはおろか、変えることはできません。なので、コロナ禍の今、またネットつながりの重要度が増す中、そしてアクセシブルな機器が充実してきている状況で、私達は改めて、IT機器の活用に向けて、積極的に、あるいは慎重であっても、とにかく1歩を踏み出す必要があるのではないでしょうか。 とはいえ、この流れ・方向性を自分のものにしていこうという場合、ご自身のちょっとした努力やスキルアップ、あるいは何かしらのきっかけが必要かもしれません。センターでは、このような状況に対応するため、10月以降、IT機器活用とかオンライン接続をキーワードにして、新しい取り組みを開始します。下記をご覧ください。 ●ITチャレンジサロンの開催 初心者向けiPhone講座を始め、ネットに繋がるプレクストーク講座、ガラケー・ガラホ再活用講座を開催します。年明け2月以降の予定は本誌12月号でご案内します。詳細は「センターのイベント情報」(別メール)をご覧ください。 ●初期設定応援プログラム 購入したオンライン機器について、まず戸惑うのは初期設定です。IDやパスワードが書類のどこに書いてあるかわからないなどの場合、センターにご連絡ください。必要に応じて、ご自宅を訪問して設定のお手伝いをします。 ●iPhone出前講座 iPhoneをお持ちの方数名のグループを対象に、操作や設定でお困りのことに対応する出前講座を行います。友達や仲間同士3人から8人ほどのグループで、予めサポート内容が決まっていることが要件です。ご相談ください。 ●さらにパソコンサポート これまでもセンターでは、Zoomミーティングのアクセス方法を始め、購入ヒントや操作手順など、パソコンに関する相談やサポートに対応してきました。充実したアクセシビリティは、使用する上で高い安心感に繋がります。なにかお困り事があれば、ご連絡ください。 ■センターのイベント情報 ■10月から12月の土曜サロン 秋から冬へ、コロナの感染状況は如何なものでしょうか。来場かZoomか、今すぐ参加方法を決められないのが残念ですが、その状況にあったいろいろな選択肢で開催していきます。 ※会場と時間、参加方法などなど、担当までお問い合わせください。 ※参加にあたって、材料費(実費)をいただく場合があります。 ※11月6日・20日、12月4日は「ITチャレンジサロン」です。詳細は下記をご覧ください。 ●10月2日「家でも外でも重宝な読書ツール〜ポケッ図書館!」 リンクポケットの紹介です。名刺サイズのコンパクトボディに、本をぎっしり詰め込んで、いつでもどこでも読書が楽しめます。ささっと取り出してメモ帳代わりにメモ録もOK。 ●10月16日「『夢のふんわりホットケーキ』にチャレンジ」  今回は厚さ2.3cmが目標です。指示通りに作ればこうなるのだとか。ハロウィンにちなんでかぼちゃを使ったお菓子も作りたいですね。(材料費300円程度をご負担願います) ●12月18日「楽しいウッドクラフト…一人ゲームのいろいろ…」 コロナで家に閉じこもりがちな毎日。どうせなら楽しみアイテムを道連れにしたいもの。そこでいろいろご提案。あなたが夢中になるのは、どれ? ■ITチャレンジサロン ●「使いこなそうiPhone」徹底ガイド〜初心者向け2コース開催〜 iPhoneを買ったはいいけどなかなか使いこなせなくて困っている方、必見です。初心者向けに2つのコースを開催します。その後のステップアップに向けてご活用ください。 コース1の内容は、画面読み上げ「ボイスオーバー」と音声入力「シリ」を使いこなすことと、自分好みにiPhoneをカスタマイズできるようになること、の2点です。 コース2は、文字入力をマスターすること、そして電話に関する機能を習得すること、です。 いずれのコースでも、最初に準備編として、指をスムーズに動かす体操やジェスチャー(指の動かし方)、基本的な用語などに触れます。 また、今回、1コースにつき同じ内容で2回ずつ開催する予定ですが、2つのコースに参加できるのはもちろん、同じコースに2回参加することも、あるいはどちらか1つだけに参加することも可能です。 内容と日程をご確認の上、ぜひお申し込みください。 受講対象者:iPhoneを使っている視覚障害者 持ち物:日頃使っているiPhoneと電源オン時に必要なパスコード ※申し込み多数の場合は、より初心者を優先します。 また、日程調整をお願いする場合があります。 日程: A.11月6日(土)13:30〜16:30 コース1 スタートアップ編 B.11月20日(土)9:30〜12:30 コース1 スタートアップ編 C.11月20日(土)13:30〜16:30 コース2 基本編 D.12月4日(土)13:30〜16:30 コース2 基本編 内容: コース1〈スタートアップ編〉:日程A.またはB. @ボイスオーバーとSiri A自分好みにカスタマイズ コース2〈基本編〉:日程C.またはD. B文字入力     C電話アプリ ●まだまだ使えるガラケー・ガラホ講座〜興味ある方を募集します〜 ガラケーと呼ばれる旧型の携帯電話。最短で来年春に使えなくなるauを始め、ドコモは2026年に使えなくなるとのことです。 しかし心配はいりません。ドコモにしてもauにしても、ガラホと呼ばれるケータイをリリースしています。つまり、中味はスマホで、見た目は今使っているガラケーというわけです。操作感はあまり変わらず、しかし機能がアップしている、そういう機種が出ているのです。 なので、あわててアイフォンやらくスマなどのスマートフォンに機種変して「こんなはずじゃなかった」ということのないように、落ち着いて対応しましょう。 そこでセンターでは、ガラケーやガラホをお持ちの方を対象に、メールのやり取りとインターネットの利用に絞った講座を企画しました。 メールを受け取ってしっかり内容を把握すること、そして文字入力して返事を書くこと、これだけでも素晴らしいですが、さらに、文字入力できればネット検索もできるということで、生活が充実すること間違いなしです。 実はまだ、講座の日程は決まっていません。希望者があった段階で、具体的な日程を決める予定です。 募集期間は10月末までです。ぜひこの機会をお見逃しなく! ●サピエに繋がるプレクストーク徹底ガイド 〜ネットに接続して図書や雑誌の情報ステーションにしよう〜 サピエにつながるプレクストークを活用すれば、お家にいながらにしてさまざまなデイジー図書や雑誌を読むことができ、必要なものを手元にバックアップしながら、一つの情報ステーションに仕立てることができます。 また、検索に必須の文字入力もかなだけでOKなので、探しているデイジー図書や雑誌をとても簡単に見つけることができるのもいいところ。この機会に、プレクストークとサピエのマリアージュを徹底的に学んでみませんか。 日時:1月15日(土)13時15分〜16時45分 受講対象者:プレクストークリンクポケットまたはPTR3を持参できるかたで、サピエに登録している視覚障害者 持ち物:リンクポケットまたはPTR3、サピエIDとパスワード 内容: @ネットにつながるプレクストーク Aタイトルキーの使い方とメニュー構成 Bデイジーオンラインの使い方 Cネット閲覧室の使い方 D文字入力検索 ■10月30日「出前センターin島田」 センターの紹介と相談・体験などのサービスを出前する企画の第2段は、中部地区・島田市で開催します。コロナ感染者数の急増などの場合は、やむなく延期・中止することがあります。 今回も、コロナ対策を実施します。ご来場の際は、事前予約、マスク着用、手指消毒、検温にご協力ください。主催者側では、定期的な換気と触れた物の消毒を徹底します。 日時:10月30日(土曜日)、10時〜16時 会場:島田市民総合施設 プラザおおるり 2階 第2会議室(静岡県島田市中央町5-1 電話0547-36-7222) 協力:島田市視覚障害者協会 申込締切:10月25日(月) 内容: ●体験・相談・サポートの時間(1コマ45分、または2コマ90分) 10時から15時までの毎時00分スタート ●体験できること:デイジー再生機、パソコン読書、拡大読書器、便利グッズ、白杖歩行など ●相談できること:日常の困りごと、外出や歩行、日常生活用具申請など ●受けられるサポート:各種機器類の操作など ※必ず事前予約が必要です。 ※申し込みの際、希望する時間帯と具体的な内容をお知らせください。 ※原則先着順で受け付けますが、ご希望が重なった場合など、調整いたします。 静岡県からのお知らせ ■新型コロナウイルス感染症の県内状況 デルタ株をはじめとする新たな変異株ウイルスは、従来株やアルファ株に比べ感染力が非常に強く、若年層への急速な感染拡大やワクチン接種が終わっていない成人の重症化が問題となっています。 実際に県内で8月23日から27日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた者の約8割がワクチン未接種者とのデータがあります。  県内の新型コロナウイルスPCR検査陽性者数は、9月10日時点で累計25,032人となっています。 このうち入院中が374人、宿泊療養が174人、自宅療養が2,342人、入院等調整中が298人となっています。自宅療養と入院等調整中を合わせた2,640人が自宅等に居るということになります。 改めて基本的な感染防止対策である、密の回避、手洗い、手指の消毒やマスクの着用の徹底をしていただき、ワクチン接種による副反応を理解したうえで、ワクチン接種の検討をお願いします。 ■新型コロナワクチンの市町への供給量について  県内市町へ2月から7月で12歳以上人口の52%に当たる約170万人分が供給されており、10月4日の週までに、県内の接種対象者(12歳以上)人口の約8割が2回接種するために必要な約280万人分が国から配分される予定です。 現状においては、いつ、誰が、感染してもおかしくない状況です。感染・濃厚接触者となる事態に備え、支援者等とともに対応を検討していただきますようお願いします。 ■日本郵便・土曜配達と翌日配達休止のお知らせ 日本郵便は、郵便法の改正により、点字用郵便を含む普通郵便物の配達サービスの一部を変更します。 @「土曜日の配達休止」(2021年10月2日から) A「お届け日数の繰り下げ」(2021年10月以降段階的に) それに伴い、図書の到着は1日程度遅れることとなり、今まで土曜日に配達されていた図書は月曜日の配達となります。貸出サービスにも影響が出ますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ■お役立ちミニ情報 今回は小さな小さなグッズ、針のご紹介です。 針に糸を通すのが難しく裁縫はあきらめている、という方はいらっしゃいませんか。この度ご紹介します「セルフ針」はそんな方への朗報です。この針はなんと、針穴に糸を通す、という作業はありません。ではどうするの? 実は針穴の先端に隙間がありそこから糸を押し下げて針穴に入れるのです。そんなことができるのかと思われるかもしれませんが、慣れれば案外スムーズ。実はその先端に工夫があります。通常の先端は山型ですが、この針はV字型になっているんです。そのV字に糸を合わせ下に引けば、はい、入りました。 この針のほか「らくらく糸通しデスクスレダー」という器具もあります。これは手のひらに乗るくらいの大きさで卓上に置いて使います。ミシンの糸通しをご存じの方は想像がつくかと思いますが、器具に針と糸をセットしてレバーを押すと糸の一部が針穴の中に押し出されてきます。押し出された部分を引き出して使います。 どちらもクロバー株式会社から出ている商品です。視覚障害施設で扱っているものもありますが大型の手芸店などでも入手可能かと思います。またネットでも販売されています。セルフ針は6本入り300円台ぐらいから、らくらく糸通しは1600円前後のようです。それぞれ使用できる糸や針の種類がありますのでご購入の際はご確認を。 ●10月「読書器ミニ体験会〜性能をとことん比較できます」 カメラで写して声で読み上げるとか、写したものを画面に表示するとか、据え置き型なのにカメラの視点を自由に変えられるなど、今ではさまざまなタイプの「読書器」があります。ご都合のいい時間に来所して、性能や使い勝手をとことん比較体験していただけます。体験機種や来所日時など、お気軽にご相談ください。 ■本の玉手箱 1872年10月14日に新橋〜横浜間に日本初の鉄道が開通。それを受けて運輸省(現・国土交通省)は10月14日を「鉄道の日」と定めました。今回は鉄道・電車に関する図書をご紹介します。 ●『鉄道の歴史がわかる事典』 浅井建爾著 2004年 日本実業出版社(点字・デイジーあり) 130年にわたる鉄道の歩みを、産業、文化、政治など当時の社会状況とともに辿る。 ●『乗務員室からみたJR』 関大地著 2020年 ユサブル(点字・デイジーあり) 事故を起こさないために車掌は何を見ているのか。トラブルが起きたら? 元JR車掌が、「鉄道」の舞台裏を紹介する。 ●『鉄道と刑法のはなし』 和田俊憲著 2013年 NHK出版(点字・デイジーあり) 日本で最初の列車内殺人事件、アリバイを証明した切符、判例にみる駅弁など、前代未聞の「法鉄学」書。 ●『ペンギン鉄道なくしもの係』 名取佐和子著 2014年 幻冬舎(点字・デイジーあり) 遺失物保管所にいるのは、イケメン駅員と、なぜかペンギン。前向きに生きる後押しをくれるハートウォーミング小説。 ●『線路上の殺意』 鮎川哲也ほか著 2020年 双葉社(点字・デイジーあり) 大御所作家4人による鉄道ミステリの傑作選。国鉄時代の懐かしい車両と今も色あせない巧妙なトリックが楽しめる一冊。 ■新刊点字図書案内 2021年8月から9月までに受入れた当センター所蔵の点字図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 冊数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●社会科学: この不寛容の時代に。 5巻 佐藤 優 著。 2020年 新潮社 311.8。 格差、ヘイト、相互不理解…人に優しくない社会は何故できてしまうのか。「他者に優しくなれない」社会の先にある罠を熱く語る。 伏魔殿。 3巻 望月 衣塑子 他著。 2020年 宝島社 312.1。 菅義偉の実力と素顔、そして総理の後継者争いをめぐる暗闘を、第一線の取材記者たちが描く。 アジアの国民感情。 5巻 園田 茂人 著。 2020年 中央公論新社 319.2。 10年以上にわたる調査から、各国民の他国・地域への感情・心理を明らかにし、様々な事実を提示。新しい視点から国際関係を描き出す。 これからの男の子たちへ。 4巻 太田 啓子 著。 2020年 大月書店 367.5。 「男らしさ」の呪縛は何歳から始まる? わが子をセクハラ加害者にしないためには? 弁護士ママが悩みながら考えた、ジェンダー平等時代の子育て論。 心の青空のとりもどし方。 3巻 加藤 久雄 著。 2017年 海鳴社 371.43。 人の心の奥底にある立ち直る力を取り戻す方法とは。セラピストの著者が、長年の経験から身につけた技術をわかりやすく伝える(委託)。 ●自然科学: 物理学者のすごい思考法。 3巻 橋本 幸士 著。 2021年 集英社インターナショナル 420.4。 通勤ルート、ギョーザの適切な作り方。理論物理学者は、日常生活でも「異次元の視点」でものを考える。物理学の本質に迫る科学エッセイ。 ハンセン病療養所を生きる。 4巻 有薗 真代 著。 2017年 世界思想社 498.6。 ハンセン病の人々が、集団になることではじめてできた活動とは何か。 障害や隔離壁を越え、人間の魂を耕し続けた人々の記録(委託)。 ●芸術・スポーツ: 力尽き筋トレ。 1巻 石本 哲郎 著。 2020年 光文社 780.7。 力尽きた日でもなんとかできる体力づくりの超入門書。ラクなのにちょっとやるだけでもやたらと効果のあるエクササイズを紹介する。 浅田真央100の言葉。 3巻 フジテレビスポーツ局 編。 2020年 扶桑社 784.65。 2017年に引退した後もスケートの魅力を伝え続ける浅田真央のスケート人生を、100の言葉で振り返る。 ●言語: 語感力事典。 3巻 山口 謠司 著。 2020年 笠間書院 811.1。 なぜあの言葉には惹かれて、あの言葉は不快なのか。日本語の音のイメージ=語感を、幅広いジャンルより引用しつつ解説する。 ●日本文学 小説: 叶わない恋を叶える方法。 4巻 いぬじゅん 著。 2020年 ステキブックス 913.6。 叶わない恋を叶える方法なんて、あるのだろうか。普通の大学生香織の切なくてちょっと不思議な恋の物語。 鏡影劇場。 15巻 逢坂 剛 著。 2020年 新潮社 913.6。 文豪ホフマンにまつわる謎の古文書。その解読が進むにつれ、ホフマンの知られざる人生と共に、不可解な暗号と因縁が浮かび上がる。 私の彼は腐ってる(2)。 4巻 九条 菜月 著。 2020年 中央公論新社 913.6。 天涯孤独になった揚羽の前に現れた婚約者・伊織。その正体は、なんとゾンビだった。生きている人間とゾンビの恋は成就するのか。 日本蒙昧前史。 4巻 磯崎 憲一郎 著。 2020年 文藝春秋 913.6。 大阪万博、三島由紀夫の自決、ロッキード事件、グリコ・森永事件。戦後を彩った様々な事件とその陰にある無数の生を描き出す長篇。 ●日本文学 歴史・時代小説: さくらと扇。 5巻 神家 正成 著。 2020年 徳間書店 913.6。 秀吉による関東・奥州仕置と、家康の幕藩体制強化。ふたつの大きな危機を乗り越え、小藩存続に尽力したふたりの姫の戦いを描く。 ●外国文学: ルナ=パーク。 3巻 エルザ・トリオレ 著,鍋倉 伸子 他訳。 2011年 河出書房新社 953.7。 郊外の家を買ったジュスタンは、その家と、そこに住んでいて何もかも置き去りにしたままいなくなってしまった女性、ブランシュに捉われていく。 ●哲学 児童向: モスクへおいでよ。 2巻 瀧井 宏臣 著。 2018年 小峰書店 J167。 モスクと呼ばれるイスラームの礼拝所・東京ジャーミイでは、礼拝堂を巡り、イスラームの歴史や文化に触れることができる(委託)。 ●社会科学 児童向: ギャングを抜けて。 2巻 工藤 律子 著。 2018年 合同出版 J367.655。 ギャングになることを拒み、生き延びて「自分の道」を切り開こうともがく少年の姿をリアルに伝えるノンフィクション読み物(委託)。 ●日本文学 児童向: 二平方メートルの世界で。 1巻 前田 海音 文。 2021年 小学館 J916。 脳神経の病気で入退院を繰り返している9歳の少女が、縦約2メートル、幅約1メートルの病院のベッドの上で発見したのは。 ■新刊デイジー図書案内 2021年8月から9月までに受入れた当センター所蔵のデイジー図書を紹介します。当センター製作以外の図書には、内容紹介文の末尾に(委託)(寄贈)などの記載があります。 タイトル。 時間数 著者名。 出版年 出版社 分類番号。 内容紹介。 の順に記します。 ●哲学: フーコー 人と思想(168)。 8時間1分 今村 仁司 他著。 2016年 清水書院 135.57。 哲学者フーコーの生涯と時代背景、数々の知的交流を紹介するとともに、彼が投げかけた哲学的諸問題とその変遷をたどる(委託)。 ●歴史・地理: キッチンの悪魔。 13時間40分 マルコ・ピエール・ホワイト 他著 千葉 敏生 訳。 2019年 みすず書房 289.3。 イギリス労働者階級から這いあがり、ミシュラン三つ星を獲得したシェフ、マルコ・ピエール・ホワイト。孤高のシェフの闘争記。 ミリンダ王 人と思想(163)。 9時間4分 森 祖道 他著。 2016年 清水書院 289.3。 紀元前2世紀、ギリシャ人のミリンダ王と仏教教団の指導者ナーガセーナが行なった対話討論(委託)。 ●社会科学: 定年が楽しみになる!オヤジの地域デビュー。 3時間57分 清水 孝幸 著。 2018年 東京新聞 367.7。 仕事ばかりしてきて、近所に知り合いもいないオジサン記者が、地域で仲間と居場所をつくろうと、様々なことに挑戦する奮闘記(委託)。 避難所に行かない防災の教科書。 6時間16分 西野 弘章 著。 2020年 扶桑社 369.3。 広範囲でライフラインが途絶・行政の支援も滞るという極限体験のなかで、実際に役に立った技術とツールの活用方法をわかりやすく紹介。 ●自然科学: 安全な医療のための「働き方改革」。 3時間39分 植山 直人,佐々木 司 著。 2019年 岩波書店 498.14。 医師の過重労働は、何をもたらすのか。万人に共通する睡眠不足による悪影響をふまえたうえで、科学的に論じる。 ●産業: 喫茶の一族。 4時間47分 樺山 聡 著。 2020年 京阪神エルマガジン社 673.98。 半世紀以上も愛される、京都・三条河原町のドーナツと珈琲の名店「六曜社珈琲店」。継ぐ・続けるに向き合った、店と家族のドキュメント。 ●日本文学 随筆・エッセイ: 自然を生きる、自分を生きる。 4時間10分 柳生 博,加藤 登紀子 著。 2019年 河出書房新社 914.6。 歳を重ねてなお輝く人生の達人ふたりが、自然の素晴らしさや厳しさ、さらには人生観などをユーモアたっぷりに語り、笑い、問う名対談。 たんぽぽのメニュー。 5時間31分 増田 れい子 著。 2020年 河出書房新社 914.6。 季節感あふれる上質な食エッセイ全34篇を収録。春夏秋冬の食と暮らしのヒントが満載。 ●外国文学: トマス=ハーディ 人と思想(152)。 7時間6分 倉持 三郎 著。 2016年 清水書院 930.268。 イギリスの小説家・詩人トマス=ハーディ。自然や弱者への愛情を描いた作品で知られる彼の生涯と思想について解説する(委託)。 シオドア=ドライサー 人と思想(154)。 8時間12分 岩元 巌 著。 2016年 清水書院 930.278。 貧しい移民の子でありながら、米国を代表する作家となったシオドア。もっともアメリカ的な小説家であった彼の生涯と作品を紹介(委託)。 トニ=モリスン 人と思想(154)。 7時間27分 吉田 廸子 著。 2016年 清水書院 930.278。 白人支配の下で「見えない存在」であった黒人を描いたトニ=モリスン。その思想をアフリカ系アメリカ人の歴史を背景に解明する(委託)。 ≪視覚障害者のための音声ライブラリー≫。 ●NHK障害福祉賞: 第55回 NHK障害福祉賞 入選作品集。 4時間50分 小林 順子 他著。 2020年 NHK厚生文化事業団 369.2。 初めてのお給料でお世話になった人へプレゼントを用意した、自閉症の息子。その姿が自分にとって最高のプレゼントだった(委託)。 ●FMシアター: エンディング・カット。 0時間52分 新井 まさみ 脚本 芦田 愛菜 出演。 2020年 NHK厚生文化事業団 913.6。 亡くなった人の髪を整える『エンディング・カット』の活動をする父と、活動に嫌悪感を持つ娘。死に向き合う親子のヒューマンドラマ。(委託図書)。 幽霊シッター。 0時間52分 渡辺 由佳 脚本 新山 千春 出演。 2020年 NHK厚生文化事業団 913.6。 娘の夜泣きに手こずる香苗を助けてくれたのは、アパートに居ついている女の幽霊だった(委託)。 ●古典講読: 『方丈記』と鴨長明の人生。 39時間38分 浅見 和彦 解説 加賀美 幸子 朗読。 2020年 NHK厚生文化事業団 910.24。 朗読・解説を繰り返しながら読み進める。2019年4月から2020年3月までに放送された全52回を収録(委託)。 ●新日曜名作座: 半七捕物帳。 3時間1分 岡本 綺堂 原作 竹下 景子,西田 敏行 出演。 2020年 NHK厚生文化事業団 913。 時代小説の祖、岡本綺堂が描いた傑作シリーズ『半七捕物帳』。時代劇の古典ともいえる作品を現代に蘇らせる(委託)。 ●青春アドベンチャー: あずかりやさん。 1時間16分 大山 淳子 原作,岡本 玲 出演。 2020年 NHK厚生文化事業団 913.6。 目が見えない青年がある商店街でひっそり経営している「あずかりや」。客の人間ドラマをあたたかく描く、優しさに溢れた物語(委託)。 ●朗読特集: 南蛮阿房列車。 6時間2分 阿川 弘之 作,関口 知宏 朗読。 2020年 NHK厚生文化事業団 915.6。 元祖「乗り鉄」作家・阿川弘之は多くの鉄道紀行文を残している。その中から「自選南蛮阿房列車」を取り上げ、8編を朗読する(委託)。 ●ラジオ文芸館: 一冊の本。 0時間42分 大島真寿美 著,山田敦子 朗読。 2020年 NHK厚生文化事業団 913.6。 洋子は父の葬式で立派な挨拶をする。その挨拶は生前父が書き置いたものであり、しかもその内容は大嘘だった(委託)。 さるの湯。 0時間42分 高橋 克彦 著,斎 康敬 朗読。 2020年 NHK厚生文化事業団 913.6。 「さるの湯」は山奥の温泉で、地元では死者が旅立つ前に入りに来る場所だと言われていた(委託)。 ■デイジー図書の寄贈がありました。 『100歳!健康長寿に生きるコンパクトガイド』。 鈴木 雅夫 著 (2時間22分)。