【アイサポ防災コラム】その52:コロナより熱中症対策を
新型コロナウイルス「BA.5」の感染が激増し、静岡県をはじめ各地で第7波として過去最多の感染者確認が報告されています。
コロナ対策で重要なのは、ワクチン接種、マスク着用や手指の消毒という基本的対策を徹底すること。冷房でこもりがちになる室内の換気も、マイクロ飛まつやエアロゾルなどのごく小さな飛まつによる感染を防ぐために重要です。
新型コロナ感染も怖いけれど、それ以上に熱中症は命とりの恐れがあります。
コロナ対策と合わせて徹底してください。具体的には室内では換気の装置が無くても2つの方向の窓を開けて風を通すことが効果的です。そしてエアコンを上手に使ってください。
猛暑が予想され、電力が逼迫していて節電が呼び掛けられていますが、万が一停電した時の対策に、電気を使わずに出来る熱中症対策を考えましょう。
普段から冷凍庫に保冷剤やペットボトルの水を凍らせておくことをお勧めします。
冷たいペットボトルを握ったり首や脇の下に当てたりすれば、体温を下げるのに効果大です。保冷剤や氷を冷凍庫に貯めておくと、いざと言う時に役立ちます。
氷結ベルト、アイスネックリング、クールリング、ネッククーラーなどの商品名で各社から売られている首に巻く保冷グッズが大人気で、私がいつも使う通販サイトで注文しましたが、在庫不足から到着までかなり時間がかかりました。
また保冷用のしゃれたタオルや、開封すると瞬間-0.3℃に冷える使い捨てペーパータオルも試しましたが、いずれも1時間程は効果がありました。
普通のタオルに水を含ませて首筋にまいたり、うちわを使ったりしても良いでしょう。
充電式の卓上扇風機や手持ち扇風機も安価で多数売られています。私はスマホ充電用のソーラー発電パネルがあるので、長時間停電しても充電の心配は有りません。
マンションなどでは停電による断水もあるので、飲料水やスポーツドリンクの備蓄も忘れないでください。
ところで、9月4日に静岡市葵区のシズウエルで開催される機器展で「防災GOデスク」のコーナーを担当させていただく予定です。ハザードマップなど防災でお知りになりたいことがありましたら、お気軽にお立ち寄りください。事前予約もできます。
(防災アドバイザー 郷隆志)