【アイサポ防災コラム】その93:今年起きた自然災害を振り返る!

9月5日に、台風第15号の影響で静岡県では暴風や線状降水帯の発生など記録的な大雨となり、牧之原市から吉田町にかけて発生した国内で最大級と言われる竜巻で、多数の家屋等の屋根が飛ばされたり電柱が折れたりしたほか、自動車が横転して1人が亡くなり、鉄道の運休や道路の通行止め、停電などライフラインへの大きな影響がありました。
ところで静岡県内では大きな地震はありませんでしたが、12月8日夜、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震があり、青森県で震度6強の激しい揺れを観測したほか、岩手県では70㎝の津波を観測しました。
この地震で気象庁は、千島海溝・日本海溝沿いでは巨大地震の発生の可能性が普段より高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて1週間にわたって発表しました。幸い大地震は起きませんでしたが、地震多発地帯ですので今後も警戒が必要です。
この地震で、青森県八戸市内では、津波警報が発表された直後から、幹線道路や高台にある避難所近くの道路など、少なくとも6つの地域で渋滞が発生していたことが分かっています。
7月30日発生したマグニチュード8.7のカムチャツカ半島南東沖の巨大地震で、静岡県を含む太平洋側の広い範囲に津波警報が出されましたが、東北地方沿岸で避難した人の半数以上が車を使ったという地域もありました。
私が取材した東日本大震災の時にも、沿岸各地で幹線道路が大渋滞して多くの方が命を落としていますし、1993年7月12日の北海道南西沖地震で、10㍍を越える大津波の被害に見舞われた北海道・奥尻島では、死者・行方不明者約220人のうち、多くが車での避難で渋滞したためと、一度避難したのに、最初の津波が引いた後、自宅に戻って第二波の津波の犠牲にあっています。
私がアナウンサー時代に作った東海地震対策で地震発生時の呼びかけコメントでは、「海岸や河口近くにいる人は、大至急高台や津波避難ビルに逃げてください。車での避難は危険です」と呼びかける訓練をしていたことを思い出します。
来年は「防災庁」が11月を目途に設置されますが、起きてからの迅速な対応も重要ですが、事前の防災・減災に力を発揮して欲しいと願っています。
皆さん、どうぞ良い年をお迎えください。
(防災アドバイザー 郷隆志)

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