【アイサポ防災コラム】その3:大阪府北部地震から学ぶこと

6月18日午前7時58分に起きた大阪府北部の地震は、最大震度6弱。静岡県内でも震度3から震度1を観測しました。
この地震で21日現在、死者5人、重軽傷者およそ400人を出す大きな災害になってしまいました。大阪府高槻市の小学校脇の通学路に面したブロック塀が倒れて、学校に到着寸前の9歳の女の子が下敷きで亡くなったほか、コンクリート塀の下敷きや家具の下敷きなどで高齢者4人が亡くなっています。また、大阪府北部の被災地を中心に多くの人が避難所生活を続けています。
残念でならないのは、6434人が亡くなった23年前の1月17日に起きた阪神淡路大震災の教訓が活かされていなかったことです。なぜ違法なブロック塀が放置されていたのか。なぜ家具の転倒防止対策がされていなかったのか。またある公立病院では、ガスや水道が使えなかったり、医師などが交通機関マヒの為に病院に到着出来なかったりと大混乱しました。
静岡県内には今年4月1日現在、拠点病院は22、救護病院は89ありますが、病院の耐震化や水道タンクの耐震水槽化など水の確保のほか、都市ガスが止まってもLPガスで対応出来るようにしています。
震源域付近には有馬(ありま)―高槻(たかつき)断層帯、生駒(いこま)断層帯と上町(うえまち)断層帯などが存在していて、さらに大きな地震が起きる可能性を指摘する地震研究者もいます。
このところ地震の少ない群馬県で地震が起きたほか、千葉県東部でも地震が続いています。東日本大震災や熊本地震の余震もいまだに続いています。地震国日本では、いつどこで地震が起きても不思議ではないと言われています。
直ぐにでも確認して欲しいのは、昭和56年5月31日以前の木造住宅の耐震化。家具の固定。水や食料の1週間分以上の備蓄。避難地、避難路の確認です。
東海地震や南海トラフ巨大地震が起きると、警察や消防は機能しない恐れがあります。自助・共助。地域の中のことは、地域の中で解決するしか有りません。
(文:静岡県地震防災アドバイザー 郷 隆志)

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