【アイサポ防災コラム】その23:今すぐ新型コロナウイルス対策を
連日ラジオテレビのトップニュースで報じられている新型コロナウイルスは、依然深刻な状況が続いています。
静岡県でも風邪や季節性インフルエンザ対策と同様に、一人一人の咳エチケットや手洗いなどの実施が重要だとした上で、風邪の症状や37度5分以上の発熱が4日以上続き、強いだるさや息苦しさがある場合、また高齢者や基礎疾患等のある人は高熱などが2日程度続く場合は、県内の各保健所の「帰国者・接触者相談センター」に電話相談して欲しいとしています。
静岡市保健所と浜松市保健所は24時間。その他の保健所は日中。時間外は各保健所共通の090−3309−6707で24時間受け付けています。
電話相談の結果、新型コロナウイルスに感染の疑いがある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」の病院を紹介されます。
ではどう予防したら良いのでしょうか。多くの人が集まる所には出来れば行かない。仕方なく外出する場合にはマスクをつけ、念入りに手洗いしたり手指を消毒したりすることが重要です。
また感染拡大を防ぐ為に、咳をしたくなったら手のひらで口を覆うのではなく、ティッシュを口に当てたり、肘を曲げて肘の付け根を口に当てたりして咳やクシャミをする咳エチケットをして下さい。
弱視の私が電車やバスなどで移動するときは、安全確保の為につり革や手すりを掴むことが多いのですが、皆さんもまめに手洗いとアルコール消毒をしてください。
新型コロナウイルスの消毒に効果があるとされるアルコール。薬局などで消毒用として販売されているエタノールと、燃料などに使われる工業用のメタノールがあります。メタノールの原液は日本では劇物に指定され、多量に摂取すると失明したり命を落としたりする危険もあるといいます。語呂合わせで「目散るアルコール」と覚えている人もいると思います。
今は故人となった私の知人男性が、戦時中に軍隊で入手して酒の代わりに呑んだのがメタノールであった為、失明してしまったと何度も聞かされました。
消毒や殺菌に最も適しているのは、濃度を80%前後に薄めた「消毒用エタノール」です。薬局で買うときは、エタノール=消毒用アルコールであることを必ず確認してください。
今は品薄のマスクと消毒用アルコールですが、こまめに探してください。
(文:防災アドバイザー 郷 隆志)