【アイサポ防災コラム】その75:梅雨時対策を!
気象庁は6月21日に静岡県が梅雨入りしたと思われると発表しました。去年より15日遅く、平年と比べると23日も遅い梅雨入りでした。
一方、沖縄地方と奄美地方は既に梅雨明けしていますが、暫くは鬱陶しい日が続きそうです。
静岡県はこのところ何日か、梅雨末期のような大雨が降りましたが、梅雨時は豪雨災害の発生しやすい時期です。
すでに九州地方で線状降水帯が発生しましたし、東海地方でも局地的な大雨による高齢者等避難などの警報が出ました。
日本も地球温暖化の影響で、豪雨や台風が増えるのではないかと心配です。
海釣りが趣味の長男が、近年は海水温の上昇で静岡県の海でも釣れる魚の種類が変わって来ていると言っています。
農作物に梅雨は重要です。夏場の雨不足で不作になってしまうと庶民生活にも大きな影響が出てしまいますので、適度な降水量と日照であって欲しいものです。
ところで梅雨に入った今、生活に影響する害虫対策も必要です。
高温多湿のこの季節、蚊やダニに刺されたという方も少なくないと思います。
ダニの活動が活発になり、刺されたり、ダニが脱皮した抜け殻や死骸がアレルギー症状を引き起こしたりすることがあります。殺虫剤を使う方法もありますが、風通しを良くすること、布団は晴れた日に干して日光消毒したり布団乾燥機を使ったりすることで、ダニを死滅させる事が出来ます。
昭和30年代は蚊の侵入を防ぐ為の網戸が無く、ブタの形をした陶器の中に蚊取り線香を焚き、蚊帳を吊って家族が枕を並べて寝たものでした。我が家は扇風機もなく、団扇で過ごしたことは懐かしい思い出です。
梅雨明けは平年だと7月20日前後ですが、天気予報をチェックし、大雨や台風などが予想されたら早めに備えをしてください。
住まいが水害や土砂災害の危険地域にある場合は、高齢者等避難の情報が出たら、急いで避難してください。自分の家が土砂災害や浸水などの心配が無ければ在宅避難が理想です。
6月24日に静岡市で今年初めての猛暑日35.5℃を記録しましたが、夏場に向けて熱中症が心配です。気象庁などが熱中症警戒アラートを発表したら、特に高齢者や乳幼児は、冷房の効いた涼しい所で過ごし、休憩や水分補給、塩分補給をしてください。
洪水や土砂災害が無く、熱中症にならないことを願うばかりです。
(防災アドバイザー 郷隆志)