【アイサポ防災コラム】その67:防災訓練は誰のため?

静岡県では、毎年11月を「地震防災強化月間」としています。これは静岡県内にも大きな被害を出した1944年12月7日に発生した東南海地震に因んで、12月第1日曜日を「地域防災の日」と定めて、自主防災組織と住民主体の訓練を呼びかけています。
大災害から命を守る為には、まず自助が大切で、11月の地震防災強化月間に「わたしの避難計画」を作ってください。
そして12月の地域防災の日の避難訓練などに家族皆で参加して、地域防災の確認、家庭での生活物資や携帯トイレの備蓄なども確認を忘れずに!
今年の地域防災の日は12月3日の日曜日を中心に、地域ごとに実情に合わせた訓練が計画されています。
ところで今月9日、太平洋側に津波注意報が発表されました。
この日は伊豆諸島の鳥島近海で震度1以上の揺れが観測されていないのに八丈島の八重根で60センチ、伊豆諸島や小笠原諸島、関東、西日本の太平洋沿岸で数十センチの津波を観測しました。これまでは大きな地震発生を観測して、地震の規模や震度、震源が海域の場合で、一定の条件になった場合に大津波警報や警報、注意報が発表されますが、気象庁は、観測機器の無い海域での地震の為、津波が起きてからの発表となる異例の事態でした。津波発生の原因は、海底噴火や海底地震、海底の地滑りなどが考えられ、未だに特定されていません。大きな揺れが無くても津波が襲ってくることを知っておいてください。
自然災害に備えて毎年、静岡市立豊田中学校では体育館を会場に「夜間の避難所の運営や生活を体験しよう!」と、学区内外の大勢が参加して夜間訓練が行われています。
今年は12月2日土曜日の午後4時から午後8時までで、視覚障害者をはじめ要配慮者も大勢参加します。本人の訓練と同時に、自主防や一般の参加者にも要配慮者の介助方法などを知ってもらう良い機会と思います。今年も夜間のリアルな避難所運営や生活を体験出来るということです。
また体育館の宿泊もオプションで体験できます。参加は、無料で事前申込も必要なく、地域に関係なく参加できるそうです。
問合せは下記へ。
静岡県立大学短期大学部 江原ゼミ
電話とFAX:054-202-2685
メール:ebara@u-Shizuoka-ken.ac.jpebara@u-Shizuoka-ken.ac.jp
防災の基本は「自助・共助」です。自分と家族の為に繰り返し訓練することが重要です。
(防災アドバイザー 郷隆志)

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