【読書案内】2021年本屋大賞

2021年本屋大賞

こんにちは、貸出担当です。
全国の書店員が選んだ、いちばん!売りたい本「2021年本屋大賞」が、先月発表されました。
大賞は、町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」です。

町田そのこさんは、福岡県出身で、3人の子を育てながら地元で執筆活動を続けています。20歳で県内の理容師専門学校を卒業後、理容師の職に就くものの1年で退職。その後、レストランの店員や100円ショップ、和菓子店、葬儀屋など職を転々としました。
「28歳までは、自分には何もなかった」と語る町田さん。当時、子育て中の専業主婦だった町田さんが、作家を目指したのは「ある作家の訃報」がきっかけだそうです。

52ヘルツのクジラとは——他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われています。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれます。

2位以下も含めて、順位、タイトル、著者名、出版社、出版年、点訳・音訳の有無の順に記します。

大賞 52ヘルツのクジラたち 町田そのこ著 中央公論新社 2020年 点字・デイジー
2位 お探し物は図書室まで 青山 美智子著 ポプラ社 2020年 点字製作中・デイジー
3位 犬がいた季節 伊吹 有喜著 双葉社 2020年 点字・デイジー
4位 逆ソクラテス 伊坂 幸太郎著 集英社 2020年 点字・デイジー
5位 自転しながら公転する 山本 文緒著 新潮社 2020年 点字製作中・デイジー製作中
6位 八月の銀の雪 伊与原 新著 新潮社 2020年 点字・デイジー
7位 滅びの前のシャングリラ 凪良 ゆう著 中央公論新社 2020年 点字製作中・デイジー
8位 オルタネート 加藤シゲアキ著 新潮社 2020年 点字・デイジー
9位 推し、燃ゆ 宇佐見りん著 河出書房新社 2020年 点字・デイジー
10位 この本を盗む者は 深緑 野分著 KADOKAWA 2020年 点字製作中・デイジー

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