【読書案内】横溝正史、生誕120年

今年は推理小説家横溝正史の生誕から120年にあたります。2019年には『本陣殺人事件』がイギリスやイタリアで翻訳出版され好評を博しました。近年も盛んにドラマ化されるなど、令和になっても色褪せない魅力に溢れた横溝作品。この機会にもう一度読んでみませんか。

●『本陣殺人事件』
1973年 角川書店(点字・デイジーあり)
名探偵・金田一耕助の初登場作品。婚礼の夜に響き渡った悲鳴と琴の音。離れ座敷では新郎新婦が惨殺されていた。

●『獄門島』
1971年 角川書店(点字・デイジーあり)
「妹たちが殺されてしまう。」復員船の中で死んでしまった戦友に遺言を託された金田一は獄門島へ降り立つ。

●『魔女の暦』
1996年 春陽堂書店(点字・デイジーあり)
浅草のレビュー小屋で起きた残虐な殺人事件。魔女役が次々と殺される。不敵な予告をする犯人「魔女の暦」の狙いとは?

●『人形佐七捕物帳傑作選』
2015年 KADOKAWA(デイジーあり)
京人形のような美男子ぶりで「人形佐七」と呼ばれる岡っ引の佐七。その明晰な頭脳で江戸を騒がせる事件を次々解決する。

●『シネマ・デイジー 犬神家の一族』
市川崑監督 1976年    KADOKAWA(デイジーあり)
石坂浩二が金田一耕助を演じ大ヒットした映画版。犬神家の当主、犬神佐兵衛の遺言が一族に悲劇をもたらす。

●『江戸川乱歩と横溝正史』
中川右祐著 2017年 集英社(デイジーあり)
日本の探偵小説を牽引した江戸川乱歩と横溝正史。2人の大作家の歩みを辿りながら日本の出版史をも描き出す対比評伝。

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