【読書案内】朝鮮通信使について書かれた本
こんにちは。貸出担当です。
7月15日のいーらサロンでは清見寺(静岡市清水区)を訪問します。
清見寺はかつて朝鮮通信使が宿泊した事でも知られており、通信使たちが残した貴重な歴史資料が保存されているそうです。
今回は朝鮮通信使ついて書かれた本をご紹介します。
以下、タイトル、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順に記します。
1.あやしの桃 水沢郁著 サンライズ出版 2001年 点字・デイジー
彦根を訪れた朝鮮通信使一行の料理人と近村の娘の運命的な出会いを描いた表題作や、おとぎ話のように異界の地へ誘われた経験をもつ者たちが集う「浦島会てんまつ記」など、滋賀県を舞台とした全6篇を収録した小説集。
2.街道今昔美濃路をゆく 日下英之監修 風媒社 2019年 点字・デイジー
むかしもいまも伊吹山と共にある15里7宿の美濃路。より深く街道ウォーキングを楽しめるよう、大名や朝鮮通信使、象も通った街道の知られざる逸話や、川と渡船の歴史などを、豊富なカラー図版とともに紹介する。
3.亀井南冥小伝 河村敬一著 花乱社 2013年 デイジー
近世福岡が生んだ儒学者の生涯と学問。朝鮮通信使との交流、「金印」の鑑定、福岡藩の藩校の一つ甘棠館(かんとうかん)の設立など多くの功績を残した亀井南冥(かめいなんめい)。その生涯が家族の歴史と共に詳しく述べられている。
4.千両絵図さわぎ 植松三十里著 中央公論新社 2017年 デイジー
江戸期に十二回来日した朝鮮通信使。その受け入れは、国の威信を賭けたおもてなしイベントだった。
日本橋の版元「荒唐堂」の三兄弟は、幕府公認絵図の出版に向けて奔走する。書き下ろし歴史小説。
5.対馬国志 第2巻 永留久恵著 昭和堂 2009年 デイジー
元寇・倭寇を経て交隣外交を開いた対馬。対馬は、鎌倉時代の2度にわたるモンゴル襲来、南北朝時代の倭寇の根拠地、室町時代の対朝鮮外交、戦国時代の文禄・慶長の役後の対朝鮮との国交回復交渉での宗氏の役割、近世における朝鮮通信使問題、鎖国時代の対朝鮮貿易の展開等、多くの歴史展開の舞台となっている。
6.徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか 康煕奉著 実業之日本社 2014年 デイジー
文化使節としての朝鮮通信使が果たした「役割」、儒教が双方にもたらした大義と「政治的解決」…。
文禄・慶長の役から国交回復、蜜月の終わりまで、江戸時代の対朝鮮交流史を解説する。
7.魔岩伝説 荒山徹著 祥伝社 2002年 点字・デイジー
第十二次朝鮮通信使の来日は目前。通信使存続派の勘定奉行柳生主膳正・儒者林大学一派と、その廃止を目論む白石党の暗闘を軸に、対馬、朝鮮、日光を舞台におくる歴史伝奇。