【読書案内】森村誠一さんを偲んで

こんにちは、貸出担当です。
社会派ミステリーで知られる作家・森村誠一さんが、7月24日に亡くなりました。90歳でした。
社会的な問題を取り上げたミステリーのほか、ノンフィクションなど幅広いジャンルの作品を手掛けました。
「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞し、「人間の証明」は映画化されベストセラーとなりました。

森村誠一さんの作品を紹介します。

以下、タイトル、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順です。

  1. 高層の死角 角川書店 1977年 点字・デイジー
    ホテル最上階の一室で社長が刺殺された。機密性の高いホテルという舞台での密室殺人。業界の内情を熟知した著者ならではのトリックとアリバイ崩しが光る、第15回江戸川乱歩賞受賞作。
  2. 人間の証明 角川書店 1977年 点字・デイジー
    東京ロイヤルホテルの42階にある超デラックスレストランに若い黒人の刺殺体が転がり込んだ。名はジョニー・ヘイワード。はたして犯人の手掛かりは!?“人間であること”の意味を問う、感動の長篇推理。棟居刑事の初登場作品。
  3. 棟居刑事の復讐 講談社 2015年 点字・デイジー
    凶刃に斃(たお)れた同僚刑事の遺族の悲嘆を胸に刻んだ棟居弘一良にも、留守中妻子を惨殺された深い傷が。彼の悲しみは我が悲しみ。棟居は、複雑な悪の構造に肉薄する。
  4. 刺客請負人 中央公論新社 2006年 点字・デイジー
    許嫁を藩主に奪われ、故郷を追われ江戸に流れ着いた浪人松葉刑部、人呼んで「病葉(わくらば)」刑部。元禄バブルの時代に、侍の魂を捨てきれない刑部が、その豪剣の腕を買われて始めた稼業は、刺客請負人!
  5. 悪道 講談社 2010年 点字・デイジー
    百花繚乱たる元禄の江戸。恐るべき独裁者・徳川綱吉をめぐって張りめぐらされた巨大な罠とは何か。その仕掛けを見破った下忍と少女の生き残りをかけた壮絶な戦いの果ては-。大胆な設定で、究極の悪と人間の本性を描く。
  6. 老いる意味 中央公論新社 2021年 点字・デイジー
    身体が老いても病を経験しても、心は老いてしまうわけではない。老いを恐れず、残された日々を自然体でいること-。老人性うつ病を克服した作家・森村誠一が、老後の生きかたの意味を提言する。
最終更新日時:
カテゴリ:

カテゴリ