【アイサポ防災コラム】その57:この一年を振り返って
いま新型コロナウイルスの第8波の患者が急増しています。静岡県内も医療機関の病床占有率が危険水域に近づいており、12月23日に医療ひっ迫警報が発令されました。
インフルエンザも急増しており、発熱外来の検査件数や、救急搬送の際に受け入れ病院が見つからないケースも心配されます。年末年始の帰省や旅行等の前に新型コロナとインフルエンザワクチン接種。発熱等の風邪の症状が出た場合や症状が軽い場合は自宅で療養できるようにするために、解熱鎮痛剤、風邪薬、コロナ検査キットを各家庭に常備しておくと安心です。私は5回目のワクチン接種を終えていますが、先日、5回目の接種を終えた国の新型コロナ対策分科会の尾身会長が感染していますので、油断大敵です。より万全な防護が必要です。
ところで、あなたの防災対策は何ですかと聞きますと、地震・津波対策と答える人が多いのですが、今年は台風や豪雨、猛暑にも見舞われ自然災害の多い年でした。
1月には8千キロも離れたトンガの火山噴火で日本に津波が押し寄せ、港に係留中の漁船が転覆したり沈没したりしました。3月の福島では震度6強の地震で東北新幹線が脱線、全線の運転再開まで1か月かかりました。8月には青森や山形で線状降水帯が発生し記録的な大雨で大きな被害が出ました。
静岡県内では、9月23日から24日に掛けて発生した台風15号は、長時間にわたり線状降水帯がかかり、昭和49年7月7日の七夕豪雨に匹敵する豪雨で、「数十年に一度の、これまでに経験したことのないような大雨」と言うコメントが何度も出され、「記録的短時間大雨情報が16回も出されました。
特に静岡市清水区を中心に5000棟以上が浸水、県内のおよそ12万戸が長時間停電し、清水区の大部分で長期間の断水が続きました。
私は、椎間板ヘルニアで入院中の時で、24日午後まで病院内は停電し、重要部分は自家発電で影響は無かったようですが、病棟の空調か止まってしまったために窓を全開にして暑さをしのぎました。
来年は卯年ですが、2011年の卯年の3月11日に東日本大震災が起きています。来年こそは、世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルスが一刻も早く収束し、自然災害の無い、平穏な世界になることを願うばかりです。
どうぞ良い年をお迎え下さい。
(防災アドバイザー 郷隆志)