【アイサポ防災コラム】その68:地域防災訓練に参加して防災対策を見直そう!
先月のコラムで、静岡県で11月の「地震防災強化月間」は、静岡県内にも大きな被害を出した1944年12月7日に発生した昭和東南海地震に因んで行われており、12月第1日曜日を「地域防災の日」と定めていると書きました。
昭和東南海地震は、昭和19年12月7日午後1時35分頃、マグニチュード7 . 9の地震で、当時の震度階級で御前崎市と三重県津市で震度6。現在の震度階級に換算すると震度7相当の激しい揺れを観測しました。
御前崎では初期微動が17 . 1秒間、強い振動は3分程続き、東京でも長周期地震動が10分以上続き、地震計の揺れは40分弱記録されています。
特に袋井市の山名、西、南地区で建物の全壊が多数あり、建物の下敷きや、1~2メートルの津波で143人が死亡するなどの大きな被害が出たほか、東海道本線の袋井~磐田間で線路が崩壊して貨物列車が脱線しました。
南海トラフ巨大地震の発生が心配されていますが、地盤の悪い土地での液状化の危険性は深刻で、駿河湾に面した液状化危険地域の沼津市から富士市にかけて、清水区と葵区の巴川流域、焼津市・藤枝市の瀬戸川流域、袋井市から磐田市、浜名湖周辺などでは木造住宅の耐震化や家具の固定で被害を軽減する対策が重要です。
12月3日(日)の地域防災の日を前に11月29日午前8時から30分間、JR静岡駅コンコースの在来線改札口前で、水や食料等と合わせて備蓄が必要な『携帯トイレ』を啓発グッズとして配布し、家庭での備蓄の必要性と県が普及を進める「わたしの避難計画」の作成について呼びかけると言うことです。
先月号でもお伝えしましたが、12月2日夕方から静岡市立豊田中学校体育館で「夜間の避難所の運営や生活を体験しよう!」と、夜間訓練が午後4時から午後8時まで行われます。視覚障害者をはじめ要配慮者の訓練と同時に、自主防や一般の参加者にも要配慮者の介助方法などを知ってもらう良い機会で、体育館の宿泊もオプションで体験できます。
参加は無料で事前申込も必要なく、地域に関係なく参加できます。
問合せは、
静岡県立大学短期大学部 江原ゼミ
電話とFAX:054-202-2685
メール:ebara@u-Shizuoka-ken.ac.jpebara@u-Shizuoka-ken.ac.jp
です。
防災の基本は「自助・共助」です。自分と家族の為に繰り返し訓練することが重要です。
(防災アドバイザー 郷隆志)