【アイサポ防災コラム】その74:雨対策・熱中症対策は早めに

気象庁は5月21日、沖縄・奄美地方で梅雨入りしたと発表しました。昨年より3日、平年より10日程度遅い梅雨入りでした。静岡県内の梅雨入りが気になりますが、今年は全国的にも平年よりやや遅く、九州北部から関東甲信地方で6月中旬ごろと予想されています。
また6月から8月までの3か月予報によりますと、今年の夏の気温は全国的に平年より高くなると予想しており、8月に向かってラニーニャ現象の発生確率が徐々に上がってくる見込みで、発生した場合は気温を押し上げて、かなりの高温になる恐れがあるとしています。
日傘や帽子を被るなどの日よけ対策や水分補給など十分な熱中症対策が必要です。
ところで5階の我が家にも蚊が飛んで来ました。高層階での蚊の襲来は、高温多湿の時に上昇気流に乗って上の階まで飛んで来たり、人に付いて来たりします。
子供の頃、夕方に唇を閉じて「ムーン」と音を立てると蚊が集まって来るのを面白がった事を思い出します。蚊の群れの中に入っても刺される人と刺されない人がいるのが不思議でした。
先日、テレビで専門家が今年の蚊の傾向について「早い・多い・しつこい」と話していました。平年ですと蚊の活動期は4月から11月で、血を多く吸う「増殖期」が7月から9月ですが、去年の夏に蚊の発生が少なかったのは、猛暑の為に7月8月の蚊の活動が減って、増殖期が9月から11月にずれ込んだためだそうです。
台風や豪雨災害が起きやすい季節に入りますが、発達した積乱雲が次々と発生して同じ場所に帯状に連なる線状降水帯の発生も心配です。
気象庁は、6時間から12時間ほど後に線状降水帯が発生して大雨となる可能性が高いと予測された場合に、これまでは全国を11のブロックに分けた地方単位で警戒を呼びかけてきましたが、気象庁スーパーコンピューターを使って予測の精度が高まったことから、5月28日午前9時から府県単位を基本に、対象地域を絞り込んで30分前倒して呼びかけを行うことになりました。
また環境省は、暑さ指数及び熱中症特別警戒アラートや熱中症警戒アラートの情報提供を、4月24日から開始しています。
テレビ・ラジオ・自治体などから、大雨警報などの防災気象情報や熱中症アラートなどが流れた時には、速やかに命を守る行動をとって下さい。
(防災アドバイザー 郷隆志)

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