【アイサポ防災コラム】その24:新型コロナウイルス対策に防災用品が
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、3月24日の時点で、感染が確認された国と地域は193に。感染者はおよそ33万3千人。死者およそ1万5千人になってしまいました。
WHO=世界保健機関の定例記者会見で、世界的大流行=パンデミックは加速しているとの認識を示しました。その根拠は感染者が初めて確認されてから10万人になるまでには67日、20万人に増えるまで11日間かかったのに対して、20万人から30万人に増えるまではわずか4日だったということです。
感染者が多いのは24日現在、中国が約8万1千人、イタリアが約6万4千人、アメリカは前回の発表からおよそ2倍に増え3万4千人、スペインとイランが3万3千人、ドイツが2万3千人、フランスが約2万人などとなっています。
死亡した人は、イタリアが6077人、中国が3277人、スペインが2182人、イランが11812人などとなっています。
国内では24日現在でクルーズ船を除いた感染者の累計は、前の日に比べて47人増えて1102人。重症者は49人。亡くなった人は前の日に比べて4人増えて41人でした。
政府の専門家会議は、都市部を中心に少しずつ増えていること、海外からの帰国者の感染が増えていること、高齢者施設で集団感染が発生する事例もあり、一定の地域では感染は広がりつつあるとしています。
一連のつながりで感染が確認された人たちの集団=クラスターの感染源が分からないまま感染者が増加していくと、どこかで爆発的な感染拡大=オーバーシュートが起きかねないと警告しています。
海外の例をみても、今後、地域の中で感染源が分からない患者が増え、こうした地域が全国に拡大すれば、爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねません。
換気の悪い密閉空間、多くの人が密集する場所、近距離での会話や発声の3つの条件の重なった場所には極力近づかないことです。
海外では外出を厳しく規制している国や地域が増えており、日常生活に大きな支障が出ています。日本でもそんな環境になったら地震対策用に備えた非常食などが役に立ちます。マスクや消毒用アルコール、石鹸も必要で、防災用備蓄品に追加してください。携帯用にペーパーソープ=紙石鹸があると出先でも安心です。
(文:防災アドバイザー 郷 隆志)