【アイサポ防災コラム】その37:新年度にあわせて我が家の防災を見直そう
1年くらいのつもりで始めたのですが早くも4年目に入りました。これからもどうぞご支援ください。
新年度に入って進学や就職、転勤などで家族の環境が変わったという方も多いと思います。
家族が別々の場所で突然大地震が起きたら、その瞬間どういう行動を取るのか?揺れが収まって次にとる行動は?そしてどこに避難するのか?家族との連絡をどうするのかなど、家族みんなで話し合って、時系列で考えてください。
通勤通学のルートで地震にあったら、その場所が危険なのか安全なのかなどを普段から良く知っておくこと。街の中は工事中だったり新しく建物ができたり、点字ブロックの場所が変わっていたり使えなくなったりと絶えず変化しています。地震発生時、身の危険を感じたら大声で近くにいる人に助けを求めて下さい。大地震の直後は、街中の様子が大きく変わってしまいます。視覚障害者が避難するときに単独行動は極めて危険です。私は常時携帯している、鮮やかな黄色の生地の背中に世界共通の視覚障害者のシンボルマークがプリントされた視覚障害者用防災ベストを着て、回りの人の目に付くように準備しています。
携帯電話は通信施設が被災したり緊急電話を優先するため一般の回線を通話規制したりする為に、長期間使えないと思ってください。連絡が取れなくても、家族それぞれが安全な所に避難していることを信じて、まず自分自身の安全を確保すること。落ち着いたら家族の間で決めておいた避難場所に向かってください。
避難場所は危険から緊急に逃げる所。避難所は自宅が全壊した人などが行くところで、電気ガス水道が使えない程度で避難所に行くことは絶対にやめてください。
自宅の安全が確認されているならば、避難所などに避難するのではなく、コロナ禍の今、感染しない為にも、フライバシーの確保の為にも在宅避難が一番です。
ところで静岡県が無料で提供している「静岡県公式防災アプリ 静岡県防災」をスマホに登録しておくと、防災気象情報などが通知されるほか、今いる場所から一番近い避難場所までの道案内をしてくれたり、洪水浸水想定、津波浸水想定、浸水深など画面上で危険度体験も出来ます。さらに避難トレーニングすることも出来ますので、是非インストールして利用することをお薦めします。
(防災アドバイザー 郷隆志 )