【アイサポ防災コラム】その41:1人でも防災訓練を
静岡県にも緊急事態宣言が出されましたが、新型コロナウイルス感染者激増もまさに災害です。
さて、大正12年の関東大震災が起きた9月1日は防災の日です。例年8月30日から9月5日を防災週間として様々なイベントを行ってきましたが、9月5日に静岡県・御前崎市・菊川市が中心となって行う予定だった静岡県総合防災訓練は、コロナ感染者激増の為に、今年も中止になりました。
コロナ禍に加えて大雨が頻発する異常気象に見舞われた今こそ、1人で防災訓練をしたりイメージトレーニングをしたりしてみませんか。
地震も風水害も命を守る基本は同じで、異常気象時などに避難情報が発表されたら、レベル3の「高齢者等避難」で避難を開始してください。
但し、自分の住んでいる所の安全が確保されていれば自宅避難を第一に。または安全な場所にある親戚や知人宅に避難してください。
公共避難所はコロナ対策がとられますので、身の危険を感じたら迷わず大至急避難です。
命を守る為には自宅周辺の災害リスクを知ることが重要で、ハザードマップ等で調べてもらい、土砂災害警戒区域や浸水想定区域かどうか、今すぐ確認してください。
避難する時は必ず紐付きの靴を履くことです。長靴は中に水が入ると重くなったり脱げてしまったりして危険です。
また白杖は水深が増すと浮いてしまって普段通りに使えなくなるばかりか、側溝への転落など危険があり、単独避難行動は厳禁です。
今回の豪雨災害で、要援護者を助けに行った民生委員が死亡したことを受けて、国は「救助は自治体に対応任せて」と通達を出しました。急激に状況が悪化した時は消防や警察に救助を求めて下さい。
非常持ち出し品はリュックに入れて両手が使えるようにしましょう。
その中身としては、事前に多めに貰っておく持病の薬。持病の名称と掛かり付け医の連絡先、家族などの緊急連絡先、健康保険証や身体障害者手帳のコピーなどをビニール袋に入れて用意しましょう。誤嚥性肺炎防止の為にガム 歯間ブラシも入れておくと安心です。
さらに視覚障害者用防災ベスト、懐中電灯、携帯ラジオと予備の電池、スマホ・携帯電話の充電器、水、カロリーメイト、ウエットティシュ、タオル、帽子、呼子も加えてください。
この機会にぜひ、防災の備えとイメージトレーニングをしましょう。
(防災アドバイザー 郷隆志)