【アイサポ防災コラム】その48:あんなに揺れて震度2?

3月16日の深夜、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生しました。
東北新幹線の下りの東京発仙台行きの「やまびこ223号」が、福島駅と白石蔵王駅の間で脱線しました。JR東日本によりますと、走行中、地震を検知して非常ブレーキがかかったものの、17両編成のうち13号車を除く16両が脱線しました。東北新幹線が脱線した福島駅と白石蔵王駅の間は、最高速度が320キロですが、地震が起きた時の列車は白石蔵王駅での停車に向けて減速していたときに、地震を検知して非常ブレーキがかかる過程で脱線したとしています。
今回、脱線した列車には「逸脱防止ガイド」と呼ばれる、車輪がレールから大きく外れないための装置が取り付けられていたほか、現場付近にも「レール転倒防止装置」が設置されていました。
ところで私の住む静岡市駿河区では振幅の大きい揺れで震度2でしたが、妻は震度4位に感じたと言いました。
発表される震度とは計測震度のことを言いますが、震度計内部のデジタル処理によって計算されます。震度階級は、

震度0 人は揺れを感じないが、地震計には記録される。
震度1 屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。
震度2 屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。
震度3 屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。
震度4 ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。
震度5弱 大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
震度5強 大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
震度6弱 立っていることが困難になる。

震度6強と震度7は、立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもあると発表されています。
静岡市の人は殆どの家で物が落ちたり倒れたりはしていなかったと思います。振幅の大きい揺れの場合は、その上に載っている家や物が一緒に動いているからですが、高層ビルでは長周期地震動により、長時間続き、船酔いをする人もいます。
(防災アドバイザー 郷隆志)

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