【アイサポ防災コラム】その49:地震多発は大地震の前触れ?

先月のこの防災コラムで、3月16日深夜に福島県沖で起きた最大震度6強の地震の話をお伝えしましたが、最近地震が多いと思う方も少なくないでしょう。
最近発生した大きな地震を調べて見ると、昨年2月13日夜、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震で福島県と宮城県で最大震度6強を記録。昨年3月20日午後6時9分に宮城県沖を震源にマグニチュード6.9、最大震度5強の地震が発生し、静岡県内の各地でも振幅の大きい揺れを観測。
今年に入って3月16日の深夜、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生し、静岡県内でも振幅の大きい揺れがあり、東北新幹線が脱線するなどした地震をはじめ、 3月19日午前8時16分ごろ、福島県中通りを震源とする最大震度5弱の地震が発生しています。
宮城沖、福島沖、 関東地方や能登地方などで震度4以上の地震は、今年3月以降4月22日までに19回も発生しています。
これらの地震について気象庁の地震情報企画官は定例の会見で「地震活動は一様に起きているわけではなく、多い時期と少ない時期があり、特に異常だとは考えていない」と説明。そして地震調査委員会の委員長で東京大学の平田名誉教授は「自然現象なので 多い時期と少ない時期がある」と解説しています。
また専門家の間では南海トラフ地震の前後には愛知県や和歌山県など東海地方や西日本の内陸の直下で地震が活発化すると言われ、「今後増えるかもしれない」と指摘しています。
特に我々が生活している直下で起きる活断層の地震は、日本で分かっているだけでも2千から3千もあると言われ突然襲って来ます。
いつ起きても命を守れる備えを再確認して下さい。
ところで気象庁が先日、3カ月予報を発表しましたが5月から気温が高くなる傾向だとして、熱中症への早めの対策を呼び掛けました。
気象庁と環境省は、熱中症の危険性が極めて高い気温や湿度が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかけて国民の熱中症予防行動を促す「熱中症警戒アラート」を、今年度も4月27日から10月26日まで、全国で運用を行いますので活用して下さい。
夏場に大地震など大災害が起きると長時間の停電でエアコンは使えず、水道も断水し入浴も出来なくなる恐れがあります。
防災対策に暑さ対策も欠かせません。
(防災アドバイザー 郷隆志)

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