【アイサポ防災コラム】その64増刊:長時間停電から命を守ろう!
台風6号が沖縄地方に長時間影響をあたえており、特に広範囲で停電しています。
当然エアコンも扇風機も使えませんし、暴風で窓も開けられません。
静岡県内も連日猛暑にみまわれており、先日は大気が不安定で激しい雷雨で停電した所もありました。
そして熱中症警戒アラートが連日出されていて、特に高齢者の熱中症が原因と思われる死亡のニュースが毎日のように伝えられています。
では長時間停電した場合に熱中症から命を守る為にどうしたら良いか今から準備してください。
厚生労働省が熱中症予防の為のリーフレットで推奨している一般的な方法を参考に停電時の対策を考えてみます。
まず体に熱がこもるのを防ぐ為に涼しい素材の服に着替えましょう。
のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給することが大切です。寝る前にもコップ一杯の水を呑み、ペットボトルなどを寝る場所の近くに置いて休みましょう。
汗をかくと血液中の塩分濃度が低くなるため、塩飴をなめたり梅干しを食べたりして塩分を摂取してください。
体の熱を発散することも重要です。濡れたタオルなどを肌にあてて、うちわであおぐなどして熱を発散させましょう。最近はUSB充電式の扇風機も売られていますし、モバイルバッテリーがあれは安心です。保冷剤や氷があれば首に当てるなどしてください。
また水道が使える場合にはシャワーや水風呂に入って体を冷やすのも有効です。但し停電すると水道が使えなくなることもありますので、風呂の水は普段から貯めておいてください。
特に台風の暴風域に入っている時には、停電や回線障害で電話も携帯電話も不通になる可能性があります。そんな時に体調が急変しても救急車が来てくれる保証はありません。
出来る限り自分で出来る熱中症対策を今のうちに準備して非常時を乗り切ってください。
(防災アドバイザー 郷隆志)