【読書案内】全米図書賞
第７１回 全米図書賞
こんにちは、貸出担当です。
今年もあと数日を残すのみとなりました。今年は、特別な年になり、家にいることが多く、読書する時間が増えた方も多いのではないでしょうか。
来年はどんな年になるのか、楽しみでもあり、不安でもありますが、皆さま、来年もよろしくお願いいたします。
アメリカで最も権威がある文学賞のひとつ、第７１回全米図書賞が発表されました。
翻訳文学部門に福島県南相馬市在住の作家、柳美里（ゆう・みり）さんの小説「ＪＲ上野駅公園口」の英訳版が決定しました。
「ＪＲ上野駅公園口」は、2014年に出版され、南相馬市出身の男の半生が描かれています。
1964年開催の東京五輪の前年に東京へ出稼ぎに出た男は、やがて家族を失い、最後には上野公園でホームレスになります。経済成長の陰に埋もれた小さな声に耳を傾けた作品です。
柳美里（ゆう・みり）さんの他の作品も併せて紹介します。
「家族シネマ」では、第１１６回芥川賞を受賞しました。
以下、タイトル、出版社、出版年、点訳・音訳の有無の順に記します。
１．フルハウス 文藝春秋 1996年 点字・デイジー
２．家族シネマ 講談社 1997年 点字・デイジー
３．タイル 文藝春秋 1997年 点字・デイジー
４．水辺のゆりかご 角川書店 1997年 点字・デイジー
５．ゴールドラッシュ 新潮社 1998年 点字・デイジー
６．女学生の友 文藝春秋 1999年 点字・デイジー
７．命 小学館 2000年 点字・デイジー
８．男 メディアファクトリー 2000年 点字・デイジー
９．魂 小学館 2001年 点字・デイジー
１０．生（いきる） 小学館 2001年 点字・デイジー
１１．ルージュ 角川書店 2001年 点字・デイジー
１２．石に泳ぐ魚 新潮社 2002年 デイジー
１３．声 小学館 2002年 点字・デイジー
１４．ＪＲ上野駅公園口 河出書房新社 2014年 点字・デイジー