【読書案内】利用者懇談会で紹介された「私の1冊」

利用者懇談会で紹介された「私の1冊」

こんにちは、貸出担当です。
7月に浜松で利用者懇談会が開催されました。「私の1冊」のコーナーで紹介された図書を3タイトルご紹介します。

以下、タイトル、著者名、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順に記します。

1.じい散歩 藤野千夜著 双葉社 2020年 点字製作中・デイジー
90代の老夫婦が戦前・戦後を生き抜き、今は、3人の息子に囲まれて、おじいさんは毎日散歩がてら「秘密基地」めいた事務所に通い、おばあさんはそんなおじいさんに浮気妄想を抱きながら過ごしている。うまくおばあさんをいなしながらの規則正しい生活だが、ちょっとした楽しみやいたずら心が彩を添える。著者は男性に違和感を感じ女性として生きるという選択をしているが、作中、長女と自称する次男の描き方に、そんな人生観を感じさせる。

2.面白くて眠れなくなる人類進化 左巻健男著 PHPエディターズ・グループ 2016年 点字・デイジー
サルから人へ。しかしそこにはいまだに解明しきれていない謎「ミッシング・リンク」がある。なぜ2足歩行したのか、なぜ火を使えるようになったのか、なぜ大集団を形成するに至ったのか。そして何種か存在したホモ族が、今はサピエンスだけとなったのはなぜか。最近の研究成果も取り入れて、とても分かりやすくまとめられている。

3.書店ガール 碧野(あおの)圭著 PHP研究所 2012年 点字・デイジー
世界感が違う二人の女性書店員が、公私を問わず火花を散らして関係悪化が止まらない中、閉店という、思ってもみない崖っぷちに立たされることに。休戦、そして協力。この難局を乗り切るために、二人を中心に書店員が一つになって突き進む、その先にあるのは何?
シリーズが7巻まであり、シリーズ1作目は、第3回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」大賞に選ばれた。

最終更新日時:
カテゴリ:

カテゴリ