【読書案内】静岡書店大賞
第9回 静岡書店大賞
こんにちは、貸出担当です。
県内の書店員などが最も読んでもらいたい本を選ぶ2021年の「静岡書店大賞」が、先日発表されました。新型コロナの影響で2年ぶりの開催となりました。
以下、部門、書名、著者名、点訳,音訳の有無 の順に記します。
小説部門 スモールワールズ 一穂(いちほ)ミチ著 点字製作中・デイジーあり
映像化したい文庫部門 月まで三キロ 伊与原新著 点字あり、デイジーあり
児童書・新作部門 パンどろぼうVSにせパンどろぼう 柴田ケイコ著 点字なし、デイジーなし
児童書・名作部門 11ぴきのねこ 馬場のぼる著 点字あり、デイジーあり
「スモールワールズ」の作者である一穂さんは、男性同士の恋愛を描くボーイズラブ(BL)小説を中心に作品を発表してきました。「スモールワールズ」は男性同士に限らず、家族などさまざまな人間模様を描いた6短編集で、今年の直木賞で候補作にあがりました。
夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。向き合うことができなかった父と子…。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描いています。
「月まで三キロ」は、前回小説部門で大賞を受賞しました。
浜松市が舞台で、同市天竜区に実在する交通標識が鍵となっています。
「月は1年に3.8センチずつ、地球から離れていってるんですよ」 死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。表題作をはじめ、折れそうな心に寄り添う、全6話を収録。
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