【読書案内】山田風太郎 生誕100年

山田風太郎 生誕100年

あけましておめでとうございます。貸出担当です。

山田風太郎が誕生したのは1922年1月4日の事でした。
東京医学専門学校在学中に作家デビューし、戦後の荒廃した世相を背景とした推理小説などを数多く発表。
その後、推理小説の他に伝奇小説、時代小説など幅広いジャンルの作品を手がけ、戦後日本を代表する小説家として人気を博しました。

今回は山田風太郎の作品をご紹介します。
以下、タイトル、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順に記します。

1 達磨峠(だるまとうげ)の事件 光文社 2002年 点字なし,デイジーあり
表題作の『達磨峠の事件』は山田風太郎のデビュー作で、1947年に雑誌に掲載されました。
冬の朝、峠道の途中にある二本松で、若い娘が首を吊って死んでいるのが発見されます。
村にたった一人だけの医師・真吾は遺体の状態から他殺を疑います。

2 誰にもできる殺人 広済堂出版 1996年 点字あり,デイジーあり
アパートの押入れの奥から出てきたのは1冊の古びたノート。
かつての住人たちが残したそのノートには、ある秘密が記されていました。

3 甲賀忍法帖 講談社 1999年 点字あり,デイジーあり
山田風太郎の代名詞ともいえる忍法帖の第1作。
家康の命を受け、甲賀と伊賀の精鋭忍者たちが死闘を繰り広げます。

4 柳生十兵衛死す(上),(下) 毎日新聞社 1992年 点字あり,デイジーあり
『柳生忍法帖』『魔界転生』と続く十兵衛三部作の完結編。
晩年、白内障やパーキンソン病を患い、思うように執筆できない中で書き上げた大作です。

5 秀吉はいつ知ったか 筑摩書房 2008年 点字あり,デイジーあり
中国大返しに潜む秀吉の情報網と権謀を推理する「秀吉はいつ知ったか」ほか、
歴史をテーマにした文章を中心に選んだエッセイ集。

 

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