【読書案内】関東大震災から100年

こんにちは、貸出担当です。
1923年9月1日11時58分、相模湾北西部を震源とする地震が発生しました。犠牲者は約10万5千人。その9割は火災による焼死と言われています。
関東大震災で得た教訓は日本の防災対策の礎となりました。

今回は関東大震災に関する図書をご紹介します。
以下、タイトル、著者名、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順に記します。

1.関東大震災 吉村昭 文藝春秋 1973年 点字・デイジー

大正12年9月1日、白昼に突如大激震が関東地方を襲った。未曾有の天災は人災を呼び、深刻な社会事件を誘発していく。20万もの命を奪った大災害を克明に描き出す。第21回菊池寛賞受賞。

2.誤報 後藤文康 岩波書店 1996年 点字・デイジー

新聞の歴史上、誤報は繰り返され、市民生活を侵し、世論を誤らせる危険はむしろ高まっている。それはなぜか。誤報は根絶できないのか。関東大震災下の「朝鮮人蜂起」から「松本サリン事件」まで、多数の実例をあげ、誤報の原因と過程を分析。防止策、善後策を考える。

3.民衆暴力 藤野裕子 中央公論新社 2020年 点字・デイジー

新政反対一揆、秩父事件、日比谷焼き打ち事件、関東大震災時の朝鮮人虐殺。日本近代史で起きた4つの事件を取り上げ、民衆暴力の時代的変遷をたどる。

4.後藤新平 越澤明(コシザワ アキラ) 筑摩書房 2011年 点字・デイジー

都市計画の第一人者が、関東大震災後の帝都復興にリーダーシップを発揮した「日本の都市計画の父」後藤新平の生涯をたどり、その功績を明らかにするとともに、後藤の帝都復興への苦悶が現代に投げかける問題を考える。

5.文豪たちの関東大震災体験記 石井正己 小学館 2013年 点字・デイジー

芥川龍之介、泉鏡花、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、野上弥生子ほか32名の文豪たちが、見た、感じた「大都市災害」から見えてくることとは。関東大震災当時、流行作家たちがリアルタイムで書いた文章を考察する。

6.風吹き鴉 池部良(イケベ リョウ) 毎日新聞社 1997年 点字・デイジー

俳優の池部良が関東大震災の体験を綴った「石ころの記」などを収録したエッセイ集。

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