【読書案内】石原慎太郎さんを偲んで

石原慎太郎さんを偲んで

こんにちは、貸出担当です。

東京都知事や衆院議員などを務めた作家の石原慎太郎さんが1日、亡くなりました。89歳でした。
大学在学中の1955年、小説「太陽の季節」で文壇にデビュー、芥川賞を受賞し「太陽族」の流行語を生みました。作品は映画化され、弟の石原裕次郎さんが俳優デビューしました。 裕次郎さんをテーマにした「弟」や、田中角栄元首相を描いた「天才」などがベストセラーになりました。

石原慎太郎さんの作品を紹介します。

以下、タイトル、出版社、出版年、点訳・音訳の有無、内容紹介の順です。

1.太陽の季節  角川書店 1958年 点字・デイジー
互いに強く惹かれながらも、素直に愛し合えず、かえって傷つけあう−。愛への憧れと否定の間に揺れ動く若い男女を描く。第34回芥川賞受賞作。

2.狂った果実  角川書店 1980年 デイジー
自由奔放に生きる青年と、彼を慕う対照的な性格の真面目な弟が、一人の美しい女性をめぐって破滅の道をたどっていく。

3.「No」と言える日本 盛田昭夫, 石原慎太郎共著  光文社 1989年 点字・デイジー
日本はアメリカに従順であればいいのか。日本の体質を斬り、一方的なアメリカを厳しく糾弾。新しい日米関係を考える材料を提示する。

4.弟 幻冬舎 1996年 点字・デイジー
人生をタッグマッチで生きた二人きりの兄弟。かけがえのない弟の生涯を、少年時代から死の瞬間まで凝視し、家族、血のつながり、そして人間の生と死の根源を問う感動の長編小説。

5.天才  幻冬舎 2016年 点字・デイジー
幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢…。戦後日本の基盤を作り上げながら、毀誉褒貶相半ばする田中角栄の汗と涙で彩られた生涯を描く。

6.老いてこそ人生  幻冬舎 2002年 点字・デイジー
自分自身の老いていく人生ほど実は味わい深く、面白いものはない−。どんなドラマでも最後の幕が一番実があり、感動的であると語る、老いゆく者への鮮烈なメッセージ。

7.再生  文藝春秋 2010年 点字・デイジー
目が見えず、耳も聴こえない「私」が綴る、孤独と絶望の日々。生死を真正面から見つめる著者がおくる、感動の再生のものがたり。

上記以外にもたいへん多くの著作が点訳、音訳されています。
気になる方はセンターまでお問い合わせください。

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